EV時代に突入してからというもの、中国自動車メーカーの勢いがましています。特にBYDのがメインプレーヤーとして頭角を表しています。
BYDの高級車ブランド「仰望(ヤンワン:Yangwang)」は、その最新作『U9』の世界初公開を行い、自動車業界や世界の自動車ファンを驚かせました。そして2023年12月、U9のスペックを公開しました。圧倒的なスペックとスポーティなデザインのこのハイパーEVはBYDを一躍世界レベルの自動車メーカーに引き上げる可能性を秘めています。

車の概要:BYD 仰望 U9とは?
BYD 仰望 U9は中国のEVメーカーBYDのフラッグシップスポーツカーです。仰望はBYDの電動高級車ブランドで、U9はスーパーカーやハイパーカーと呼ばれる、超高性能スポーツカーのEVモデルです。
BYD 仰望 U9は2023年4月に上海モーターショー2023で発表され、世界中で話題となりました。現在は開発中ですが、一部のスペックが発表され、驚異的な馬力と加速性能をもつ正真正銘のハイパーカーです。

BYD 仰望 U9のスペック
新型U9は、4つのモーターを搭載し、各モーターが最大出力322馬力を発生、トータルの最高出力は1287馬力を誇ります。
BYDの「e4」と呼ばれるプラットフォームを使用しており、世界初の量産型4モーター独立駆動技術プラットフォームとしています。この技術により、各車輪を4モーター独立ベクトル制御によって精密に制御し、迅速なセンシング、精密な認識、堅牢な制御機能を実現しています。
加速性能は0-100km/h加速が2秒、最高速度は300km/h、1回の充電での航続距離は最大700kmに達します。0-100km/h加速が2秒というのは2.1秒のテスラモデルSプラッドや2.3秒のブガッティシロンなどよりも早く、トップ5に入るほどの加速性能となります。これは驚異的な数値ではないでしょうか。

BYDとは?
- 企業概要: BYD(ビーワイディー:比亜迪)は1995年に設立された中国の多国籍企業で、当初は充電式バッテリーの製造から事業をスタートしました。
- 事業領域: 後に自動車業界に進出し、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、および内燃機関車両の製造を行っています。また、電池技術、太陽光発電、電子デバイスなど幅広い分野で事業を展開しています。
- 市場での位置づけ: BYDは中国国内外で電気自動車の大手メーカーとして知られ、独自のバッテリー技術と持続可能な交通手段の提供者としての地位を確立しています。
BYD 仰望とは?
- ブランド概要: 「BYD 仰望」はBYDの下に設立された高級新エネルギー車(NEV)ブランドです。NEVとはEVやPHEV(プラグインハイブリッドカー)などが含まれます。
- ブランドの特徴: 高級市場に特化し、上質な素材、洗練されたデザイン、先進技術を搭載したモデルを提供しています。このブランドは、BYDの技術力と革新性を反映し、高級車市場での競争力を高めることを目的としています。
- 市場での役割: 「BYD 仰望」は、高級車セグメントにおけるBYDの存在感を高めると共に、高性能なEVやPHEVの提供を通じて、より幅広い顧客層へのアピールを図っています。
- 他のモデル:U9の他に、フラッグシップSUV「BYD仰望U8」があり、2000万円超の本格オフロードEVです。
まとめ
BYDはバッテリーから始まった中国企業ですが、最近EVメーカーとして一気に頭角を表している、注目すべきメーカーです。安いだけのEVメーカーではないという証拠として、フラッグシップモデルを投入することは、ブランディングの定石でありBYDは高級車ブランドを立ち上げ、SUVのU8とハイパーカーのU9を発表しました。それぞれ驚くべきスペックとデザインを併せ持った車で、侮れない存在ということを世界に示しました。今後の展開が興味深いブランドとなりました。
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