レクサスIS改良新型 発売!HVのみで価格は580万円 3度目のマイナーチェンジ

レクサスは2026年1月8日、高級スポーツセダン「レクサス IS」の改良新型モデルを発売しました。今回の改良新型では「熟成」を開発のキーワードとし、ISが追求してきた「ドライバーがクルマと対話できる気持ちのいい走り」と「アグレッシブでスポーティなデザイン」にさらに磨きをかけています。​

電動パワーステアリングの刷新やAVSの改良により走行性能が向上し、エクステリアは新たなフロントフェイスで力強さを表現しました。インテリアでは12.3インチの大型ディスプレイやメーターを採用し、新開発のオーナメントパネル「Forged bamboo」を用いることで、スポーティで先進的な室内空間を実現しています。​

車の概要:レクサス ISとは?

レクサス ISは、コンパクトFRスポーツセダンとして「クルマを操る楽しさ」を追求してきたモデルです。その歴史は1999年に遡り、初代モデル(日本ではトヨタ・アルテッツァとして販売)が海外でレクサス ISとしてデビューしました。日本市場には2005年にレクサスブランドとともに導入され、以降、スポーティな走りと洗練されたデザインで高い評価を得ています。​​

現在販売されているモデルは2013年に発売された第3世代(3代目)にあたり、2016年、2020年にマイナーチェンジを実施しています。今回の改良新型は3度目のマイナーチェンジとなり、ハイブリッドモデルの「IS300h」2WD車のみの設定となりました。四半世紀以上にわたってグローバル約40の国と地域で累計約130万台を販売してきた実績を持ち、レクサスの乗り味の礎となるべく進化を続けています。​​

レクサス ISのエクステリアデザイン

レクサス ISのエクステリアは、低重心かつワイドなスタンスをさらに強調した新たなフロントフェイスが特徴です。ブレーキダクトを取り込み、低く構えたグリル形状を採用することで、ISらしいアグレッシブさとスポーティさをより際立たせています。​

「F SPORT」グレードには、空力性能をさらに強化した新形状のリアスポイラーが採用され、車両後方の風流れを整流することでリアの揚力を低減し、優れた空力操安性能を実現しました。ボディカラーは、スポーティに駆け抜けるような走りの世界観を表現したニュートリノグレーを新たに加えた計8色が設定されています。​

足回りでは、アルミホイールの意匠が一新されました。「F SPORT」には新意匠の19インチ軽量アルミホイール(スーパーグロスブラックメタリック塗装)が設定され、細軸スポークのタイトなデザインで優れた運動性能をより際立たせます。また、メーカーオプションとして、レクサスロゴ入りのレッドブレーキキャリパーも採用されました。​

レクサス ISのボディサイズは、全長4,720mm、全幅1,840mm、全高1,435mmです。​

レクサス ISのインテリアデザイン

レクサス ISのインテリアは、コンパクトFRスポーツセダンのコックピットとして最も重要な機能性を考慮し、運転に集中できるデザインを追求しています。マルチメディアシステムの刷新とともに、ドライバー席周辺の表示操作系はスムーズな視線移動と人間工学に基づいた機能レイアウトで、デザイン性と使いやすさの両立を徹底しました。​

センターディスプレイは全車12.3インチタッチパネルディスプレイに統一され、搭載位置と角度が工夫されることで走行中でも操作しやすいコックピットを構築しています。メーターパネルには12.3インチフル液晶メーターを採用し、視認性がさらに向上しました。シンプルで分かりやすいグラフィックを用いつつ、表示コンテンツの細かなパーソナライズにも対応しています。​

オーナメントパネル(コンソール上面とスタートスイッチベゼル)には、レクサスのブランドシグネチャーマテリアルとして活用してきた竹材を用いた新開発の「Forged bamboo」が採用されました。材料に織り込まれた竹繊維による唯一無二の特徴的な陰影が、ISの力強い躍動感とスポーティなインテリアを演出します。​

インテリアカラーには、新規開発色の「PROMINENCE(プロミネンス)」を設定しました。太陽を覆う神秘的な紅炎をイメージした彩度の高いカラーが、室内のアグレッシブでスポーティなイメージを演出します(F SPORTグレード)。インストルメントパネル中段部には、運転時の邪魔にならない水平基調のラインイルミネーションを配置し、そこから漏れる間接光で室内空間を彩ります。照明の色は美しい自然現象などから着想した計14色のテーマカラーに加えて、お好みに合わせて選べる50色のカスタムカラーが設定されています。​

レクサス ISの走行性能

レクサス ISの走行性能は、改良新型で「熟成」をテーマにさらなる進化を遂げています。電動パワーステアリング(EPS)には低慣性モーターを採用するとともに、従来のラック同軸式からラック平行ギヤ(バリアブルギヤ)に変更されました。これにより、よりリニアでスムーズなステアリングフィールを実現し、コーナーの連続するワインディング路から高速道路でのレーンチェンジに至るまで、様々な場面でスムーズなハンドリングを楽しむことができます。​

AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション・システム)では、従来のステップ式アクチュエーターから新規開発の内蔵式リニアソレノイドアクチュエーターを採用しました。これにより減衰力応答性が約4倍向上し、応答性のよい可変減衰力によってフラットなばね上の挙動と路面入力によるショックの低減を両立しています。​

パワートレインは、新世代直噴技術「D-4S」を採用した直列4気筒2.5リットルエンジン「2AR-FSE」型に「1KM」型モーターを組み合わせたハイブリッドシステムで、システム最高出力は162kW(220PS)を発生します。トランスミッションは電気式無段変速機を採用し、6速シーケンシャルシフトとパドルシフトも装備しています。Toyota Technical Center Shimoyamaをはじめとする世界各地で走り込み、レクサスならではの走りの味「Lexus Driving Signature」を追求し続けています。​​

レクサス ISの安全性能・運転支援

レクサス ISには、機能の拡充と性能向上を図った予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」が搭載されています。プロアクティブドライビングアシスト(PDA)を採用し、「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行うことで、危険に近づきすぎないよう運転操作をサポートします。​

プリクラッシュセーフティ(PCS)は対象範囲・支援機能が拡大され、従来の歩行者(昼夜)、自転車運転者(昼)に加え、自転車運転者(夜)および自動二輪車(昼)まで対象が拡大されました。また、交差点衝突回避支援の範囲も従来の右左折に加え、出会頭車両まで拡大され、アクティブ操舵機能付きの緊急時操舵支援、フロントクロストラフィックアラート(FCTA)、ドライバーモニター連携などの機能が追加されています。​

レーダークルーズコントロール(ACC)は、ミリ波レーダーおよび単眼カメラの検知範囲拡大により前方認識範囲が拡大され、先行車認識、進路判定、割り込み車検知などに対し優れた認識性能を確保しました。音声対話サービスを使用し、設定車速と車間設定の変更が可能です。​

高度運転支援技術として、アドバンスト ドライブ(Lexus Teammate Advanced Drive)の渋滞時支援機能が採用されています。一部の高速道路や自動車専用道路の本線上で渋滞時(0km/h〜約40km/h)にシステムが作動し、認知、判断、操作を支援することで、ドライバーは渋滞時の疲労軽減が可能となり、より周囲に注意を払った安全運転が可能です。​

レクサス ISの価格

レクサス ISの価格は580万円からです。グレードごとの価格は以下の通りとなっています。​

ベースグレードの「IS300h」は580万円(税込)、上質な装備を備えた「IS300h “version L”」は610万円(税込)です。スポーティな走りを追求する「IS300h “F SPORT”」は635万円(税込)に設定されています。​

さらに、ブラックを基調としたデザインでスポーティさを演出する特別仕様車「IS300h “F SPORT Mode Black Ⅴ”」は675万円(税込)で設定されました。この特別仕様車はF SPORT Mode Blackシリーズの第5弾モデルとなり、BBS製の19インチ鍛造アルミホイール(ブラック塗装)や、ウルトラスエードを採用したシートなど、精悍なスタイリングにさらに磨きをかけた装備が特徴です。​

レクサス ISの発売時期

レクサス ISの改良新型モデルは、2026年1月8日に全国のレクサス店を通じて発売されました。今回の改良新型では「熟成」を開発のキーワードとし、これまでISが追求してきた走りとデザインにさらに磨きをかけています。​

同時に発売された特別仕様車「F SPORT Mode Black Ⅴ」も、同じく2026年1月8日から販売が開始されています。​

辛口評価

レクサス ISをあえて辛口で評価します。今回の改良新型はハイブリッドの2WD車のみとなり、選択肢が大幅に狭まった点は残念です。かつて設定されていたガソリンエンジンモデルのIS300やIS350、さらにはハイパフォーマンスモデルのIS500などが廃止され、走りの多様性が失われてしまいました。​​

また、「熟成」というキーワードは聞こえが良いものの、裏を返せば基本設計が2013年から続く第3世代をベースとしており、プラットフォーム自体は10年以上前のものです。ライバルのBMW 3シリーズやメルセデス・ベンツCクラスが次々とフルモデルチェンジを実施している中、マイナーチェンジでの延命には限界を感じます。​

価格面でも、ベースグレードで580万円からというのは決して安くありません。ハイブリッドシステムを搭載しているとはいえ、システム最高出力220PSという数値は、現代のスポーツセダンとしてはやや物足りなさを感じる方もいるでしょう。走りの楽しさを追求するなら、もう少しパワフルな選択肢が欲しいところです。​​

インテリアについても、12.3インチの大型ディスプレイやメーターの採用は評価できますが、今回の改良新型でリモートタッチ(タッチパッド式)やアナログクロック(GPS時刻補正機能付)が廃止されてしまいました。これまでレクサスらしさを演出してきた独特の操作系が失われたことは、ブランドのアイデンティティという観点から疑問が残ります。

レクサス ISのライバル車

レクサス ISの主なライバル車は、ドイツプレミアムブランドのスポーツセダンです。筆頭に挙げられるのがBMW 3シリーズで、スポーティな走りの楽しさを追求する点でISと直接競合します。3シリーズは伝統的に「駆けぬける歓び」を標榜し、FR(後輪駆動)レイアウトによる優れたハンドリングで高い評価を得ています。​

もう一つの強力なライバルがメルセデス・ベンツCクラスです。Cクラスはプレミアムセダンとしての質感と先進技術を兼ね備え、洗練された走りと快適性で人気を集めています。ISとはスポーティさと上質さのバランスという点で競合関係にあります。

これらのドイツ勢に対し、レクサス ISはレクサスならではの信頼性と日本車らしい緻密な作り込み、そして「Lexus Driving Signature」と呼ばれる独自の走りの味で差別化を図っています。価格面でもIS300hのハイブリッドシステムによる優れた燃費性能は、ライバル車に対する大きなアドバンテージとなっています。​​

レクサス ISの主要スペック

IS300h(2WD)

  • 駆動方式: 2WD(FR/後輪駆動)​
  • トランスミッション: 電気式無段変速機​
  • 全長: 4,720mm​
  • 全幅: 1,840mm​
  • 全高: 1,435mm​
  • ホイールベース: 2,800mm​
  • 車両重量: 1,710kg(グレードにより異なる)​
  • 乗車定員: 5名​
  • タイヤサイズ: 18インチ/19インチ(グレードにより異なる)​
  • エンジン: 直列4気筒2.5リットル(2AR-FSE型)+ ハイブリッドシステム​​
  • エンジン最高出力: 131kW(178PS)/6,000rpm
  • エンジン最大トルク: 221N・m(22.5kgf・m)/4,200-4,800rpm
  • モーター最高出力: 105kW(143PS)
  • モーター最大トルク: 300N・m(30.6kgf・m)
  • システム最高出力: 162kW(220PS)​​
  • 燃料消費率: WLTCモード 17.6km/L​

まとめ

レクサス ISは2026年1月8日に改良新型モデルが発売され、「熟成」をテーマにさらなる進化を遂げました。1999年の初代誕生から四半世紀以上にわたって「クルマを操る楽しさ」を追求してきたこのスポーツセダンは、電動パワーステアリングの刷新やAVSの改良により、ドライバーとクルマの対話をより深めています。エクステリアは新たなフロントフェイスで力強さとスポーティさを表現し、インテリアでは12.3インチの大型ディスプレイやメーターを採用して視認性と操作性を向上させました。新開発のオーナメントパネル「Forged bamboo」やインテリアカラー「PROMINENCE」により、スポーティで洗練された室内空間を実現しています。価格は580万円からで、特別仕様車「F SPORT Mode Black Ⅴ」を含む4グレードが用意されています。進化した予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」や高度運転支援技術も搭載され、安全性能も大幅に向上しました。改良新型はハイブリッドモデルのIS300h 2WD車のみの設定となっていますが、レクサスが追求する走りの楽しさとプレミアムな質感は健在です。

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