日産新型フロンティア:ゴツいピックアップトラック2025年モデル 価格 460万円 日本未発売

2024年9月4日、日産自動車はのアメリカ部門は北米市場向けのピックアップトラック新型フロンティアを発表しました。2025年モデルとなる今回のフロンティアは、デザインの刷新や仕事と遊びのための機能性の向上など、商品改良が施されています。現地での新型フロンティアの価格は約460万円(3万2050ドル)からとなっています。

車の概要:日産 フロンティアとは?

日産フロンティアは、北米市場向けに開発されたミッドサイズピックアップトラックです。1997年に初代モデルが登場して以来、アメリカやカナダで人気を博してきました。今回発表されたフロンティア2025年モデルは、2021年に登場した4代目フロンティアの最新モデルにあたります。

新型フロンティアは、先代から好評だった3.8リッターV6エンジンと9速オートマチックトランスミッションの組み合わせを踏襲しつつ、デザインや機能面で大幅な進化を遂げています。特に、トレーラー牽引能力の向上や長尺ベッドの選択肢拡大など、実用性を高める改良が施されています。また、最新の安全装備や快適装備の充実により、ユーザーのニーズにより細やかに応える仕様となっています。特にPRO-XおよびPRO-4Xグレードには目を引く「アフターバーンオレンジ」エクステリアカラーと新しいデザインの17インチホイールが追加されました。

日産 フロンティアのエクステリアデザイン

新型フロンティアのエクステリアは、力強さと機能性を両立させたデザインとなっています。

フロントフェイスは大胆に刷新され、新しいグリルとバンパーデザインを採用しています。グリルは黒いプラスチックのバンパートリムが上部まで延長され、より大きく力強い印象を与えています。グリル自体も太いバーを採用し、日産バッジの上部には3本の細いスリットが配置されています。

サイドビューでは、スクエアなフォルムを維持しつつ、筋肉質なフェンダーアーチが特徴的です。PRO-XとPRO-4Xグレードには、新デザインの17インチアルミホイールが装着されています。

リアエンドでは、PRO-XとPRO-4Xグレードのテールゲートに新たに黒いトリムが追加され、よりスポーティな印象となっています。新色として、鮮やかな「アフターバーンオレンジ」が追加されました。この色はPRO-XとPRO-4Xグレードのみで選択可能です。

日産フロンティアのサイズは全長 5339mm、全幅 1854mm、全高 1814mmです。

新型フロンティアはより現代的で力強い外観となり、ミッドサイズピックアップトラック市場での存在感を高めています。

日産 フロンティアのインテリアデザイン

新型フロンティアのインテリアは、実用性と快適性を両立させたデザインとなっています。ダッシュボードトリムが刷新され、より洗練された印象を与えています。

インフォテインメントシステムも大幅に進化し、SVグレード以上では12.3インチの大型タッチスクリーンが採用されました。このシステムでは、ワイヤレスAndroid Auto™に加え、ワイヤレスApple CarPlay®も利用可能となり、USBケーブルを接続せずにスマートフォンとの連携が可能になりました。

運転席周りでは、すべてのグレードで新たにテレスコピック機能付きのステアリングホイールが標準装備となりました。これにより、様々な体格のドライバーに対応し、より快適なドライビングポジションの設定が可能になりました。

シート周りでも改良が加えられています。SVグレード以上では、6ウェイ電動調整機能付きドライバーズシートに新たに2ウェイ電動ランバーサポートが追加されました。さらに、PRO-X/PRO-4XおよびSLグレードでは、4ウェイ電動調整機能付きパッセンジャーシートが標準装備となっています。

また、全グレードでスライド式リアウィンドウとオーバーヘッドコンソールのサングラスホルダーが標準装備となりました。SLグレードでは、ワイヤレス充電器とインテリジェントアラウンドビューモニターも標準装備に加わっています。最上級グレードのSLでは、フロントとリアにレザー調シート、ヒーター付きレザーステアリングホイール、LEDインテリア照明、10スピーカーのFender®プレミアムオーディオシステムなど、より高級感のある装備が用意されています。

日産 フロンティアの走行性能

新型フロンティアは、先代モデルから好評だった3.8リッターV6エンジンを引き続き搭載しています。このエンジンは直噴技術を採用し、310馬力と381Nm(281lb-ft)のトルクを発生させます。パワフルかつ効率的なこのエンジンは、日常の走行から荷物の積載、トレーラー牽引まで、幅広い用途に対応する十分な性能を発揮します。トランスミッションには、スムーズな加速と燃費性能の向上に貢献する9速オートマチックが採用されています。この組み合わせにより、市街地での扱いやすさと高速道路での安定した走行を両立しています。2025年モデルでは、アイドルストップ&スタート機能が搭載されており、燃費性能の向上に寄与しています。

走行性能面での大きな進化として、トレーラー牽引能力の向上が挙げられます。2025年モデルでは、全グレードおよび全構成で約227kg(500ポンド)の牽引能力向上が実現しました。最大で3,243kg(7,150ポンド)までのトレーラー牽引が可能となり、作業用途やレジャー用途での活用の幅が広がっています。

オフロード性能も強化されており、特にPRO-4Xグレードでは電子制御式ロッキングデファレンシャルを標準装備しています。これにより、悪路や不整地での走破性が向上しています。また、PRO-XとPRO-4Xグレードには、オールテレインタイヤとビルシュタイン製のオフロードサスペンションが装備され、より本格的なオフロード走行に対応しています。

さらに、インテリジェントアラウンドビューモニターのオフロードモード機能が強化され、時速19km(12mph)までの速度で使用可能になりました。これにより、オフロード走行時の障害物の確認がより容易になり、安全性が向上しています。

これらの改良により、2025年モデルのフロンティアは、オンロード、オフロードを問わず、より高い走行性能と実用性を実現しています。

日産 フロンティアの安全性能・運転支援機能

新型フロンティアでは、Nissan Safety Shield 360の一部として、以下の安全機能と運転支援技術が全グレードで標準装備となりました:

  • レーンデパーチャーウォーニング
  • ブラインドスポットウォーニング
  • リアクロストラフィックアラート
  • リアパーキングセンサー
  • ハイビームアシスト
  • インテリジェントクルーズコントロール

さらに、最上級グレードのSLには、トラフィックサインレコグニション(道路標識認識)機能も標準装備されています。これらの機能により、ドライバーの安全性と利便性が向上し、より安心して運転できるようになりました。特に、インテリジェントクルーズコントロールの標準装備は、長距離ドライブでの疲労軽減に貢献します。また、歩行者検知機能付き自動緊急ブレーキシステムも引き続き搭載されており、前方の車両や歩行者を検知して衝突の危険性を軽減します。

日産 フロンティアの価格

2025年モデルの新型日産フロンティアの価格は約460万円(32,050ドル)からとなっています。

日産 フロンティアの発売時期

2025年モデルの日産フロンティアは、2024年の夏後半にディーラーに到着する予定です。

日産 フロンティアは日本で発売される?

残念ながら、日産フロンティアは日本市場での発売予定はありません。フロンティアは主に北米市場向けに開発されたモデルであり、日本では販売されていません。日本市場では、フロンティアに相当する中型ピックアップトラックの需要が限られているため、日産は現在のところ日本での販売を計画していないようです。

日産 フロンティアの辛口評価

日産フロンティアをあえて辛口で評価します。

まず、インテリアの質感については、一部にプラスチック感の強い素材が使用されており、高級感という点では他のミッドサイズピックアップトラックに劣る印象があります

また、クルーキャブモデルのリアシートは狭く、大人が長時間快適に過ごすには窮屈です。さらに、最大牽引能力が7,150ポンド(約3,243kg)まで向上したとはいえ、競合他社の一部モデルと比較するとまだ低い水準にとどまっています。これは、作業用途や大型トレーラーの牽引を重視するユーザーにとっては物足りない可能性があります。

エンジンについては、3.8リッターV6エンジンが唯一のオプションであり、燃費効率の良いハイブリッドモデルや、より強力なエンジンオプションが用意されていない点も、多様なニーズに応えきれていない部分と言えるでしょう。

日産 フロンティアのライバル車

2025年モデルの日産フロンティアの主なライバル車は以下の通りです。

  • シボレー・コロラド:最近フルモデルチェンジを受け、より洗練されたデザインと高度な技術を備えています
  • フォード・レンジャー:新型モデルが登場し、パワフルなRaptorバージョンも追加されました
  • トヨタ・タコマ:新世代モデルが発表され、オーバーランド志向のTrailhunterトリムも導入されています
  • ジープ・グラディエーター:オフロード性能に特化したモデルとして、独自の魅力を持っています
  • ホンダ・リッジライン:ユニークなユニボディ構造を採用し、乗り心地の良さで差別化を図っています

これらのライバル車と比較して、2025年モデルのフロンティアは、価格競争力と多様なキャブ・ベッド構成オプションを強みとしています。しかし、インテリアの質感や最新技術の採用という点では、一部のライバル車に後れを取っている面もあります。

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