ボルボXC40の最安グレード エッセンシャル B3発売:価格509万円のエントリーモデル サイズ・性能を解説

ボルボ・カー・ジャパン株式会社は、同社のプレミアム・コンパクトSUV「XC40」に新たなエントリーグレード「XC エッセンシャル B3(XC40 Essential B3)」を追加し、2025年7月10日より発売を開始しました。XC40は、その卓越したデザインと上質な装備で国内外から高く評価されてきたモデルであり、今回の新グレードの登場によって、より多くのユーザーにボルボの魅力が届けられることになります。

車の概要:ボルボ XC エッセンシャル B3とは?

ボルボXC40は2017年に登場した同社初のコンパクトSUVで、ボルボの新世代プラットフォーム「CMA」を採用したグローバルモデルです。登場以来、欧州カー・オブ・ザ・イヤー2018や日本カー・オブ・ザ・イヤー2018-2019を受賞し、日本市場においても長らく高い人気を誇っています。

現行モデルは初代(=第1世代)XC40のマイナーチェンジ版であり、2025年時点でもフルモデルチェンジは行われていません。今回発表された「XC40 エッセンシャル B3」は、そのシリーズラインナップのなかで最もシンプルかつ手に入れやすいエントリーグレードです。新たに採用された48Vマイルドハイブリッド「B3」パワートレーンや、Google連携のインフォテイメント、多彩な先進安全・運転支援機能を標準装備するなど、必要十分な機能を備えたバリューモデルとなっています。

さらに、インテリアデザインや最新のSnapdragon Cockpit Platformの導入により、快適性・先進性も両立。価格面でも従来の「Plus」グレードより手頃な設定となっており、今後のXC40の新たな柱として注目が集まります。

ボルボ XC エッセンシャル B3のエクステリアデザイン

ボルボ XC エッセンシャル B3は、都市生活に馴染むミニマルかつ洗練されたデザインが特徴のプレミアム・コンパクトSUVです。フロントセクションには、ボルボの象徴である縦型グリルと、T字型シグネチャーLEDヘッドライトが際立ち、都会的で洗練された印象を与えます。直線的で力強いショルダーラインとシンプルなサーフェス処理によって、SUVらしい力強さとスポーティさを両立。その一方で、コンパクトなボディサイズが持つ扱いやすさも兼ね備えています。

サイドビューには、17インチの5スポークアルミホイール(シルバー)が軽快さとモダンな雰囲気を添え、どの角度から見てもバランスの取れたスタイリングとなっています。カラーラインナップは、「クリスタルホワイト」「オニキスブラック」「ヴェイパーグレー」の3色展開で、ユーザーの個性をさりげなく主張できるセレクションです。

リアデザインは、シンプルながらも存在感のあるテールランプと高い位置に配置されたリフレクターによって、安全性とデザイン性を両立。全体として、都市の景観に調和しながらも、XC40ならではの力強さとエレガントさを際立たせています。

ボルボ XC エッセンシャル B3のボディサイズ:全長4,440mm、全幅1,875mm、全高1,655mm

ボルボ XC エッセンシャル B3のインテリアデザイン

ボルボ XC エッセンシャル B3のインテリアは、上質さと機能性を両立したモダンな空間が特徴です。シートには「シティブロック(グレー)」のテキスタイル・コンビネーション素材を採用し、インテリアカラーとして「チャコール」を組み合わせることで、洗練された雰囲気を演出しています。これにより、都会的でスタイリッシュな印象と落ち着きが感じられる設計となっています。

また、室内は実用性にも配慮して設計されており、ドライバーと乗員が快適に過ごせるよう随所に工夫が施されています。シートのデザインや素材には上質感だけでなく、長時間の運転でも疲れにくいサポート性が確保されており、日常使いから長距離ドライブまで幅広く対応します。

センターコンソールまわりやドアトリムなどもシンプルでありながら、無駄を排した実用的な収納スペースを配置。直感的に使いやすい配置となっており、スマートフォンや小物類などがすっきり収まる工夫が施されています。

さらにインフォテイメントシステムでは、Google Apps and Servicesが標準搭載されており、クルマとデジタルライフをシームレスにつなぐ先進性も備えています。加えて、Qualcommの最新Snapdragon Cockpit Platformを導入したことで、より快適でスムーズな操作性と応答性を実現している点も特筆すべきポイントです。

このように、XC40 Essential B3のインテリアは、機能美と快適性を両立しつつ、現代的なデザインが随所に息づいているのが魅力です。

ボルボ XC エッセンシャル B3の走行性能

ボルボ XC エッセンシャル B3は、都市走行から長距離ドライブまで快適にこなす走行性能を備えたプレミアム・コンパクトSUVです。その心臓部には、水冷直列4気筒DOHC 16バルブ・ガソリンエンジン(インタークーラー付きターボチャージャー)と48Vマイルドハイブリッドシステム(B3パワートレーン)を組み合わせて搭載。エンジンの最高出力は120kW(163ps)/4,750-5,250rpm、最大トルクは265Nm(27.0kgm)/1,500-4,000rpmを発揮し、低回転域から力強くスムーズな加速を実現します。

電子制御7速A/T(7G-DCT)ギアトロニックを採用することで、変速ショックを抑えつつ素早いギアチェンジを実現し、走行状況に応じた最適かつ効率的なパワーデリバリーを可能にしています。前輪駆動の構成によって、扱いやすさと安定感の高いハンドリングが特徴となっています。

さらに、マイルドハイブリッドの電気モーターがエンジンのアシストを行うことで、発進時や加速時のレスポンスを向上させつつ、環境性能にも優れています。WLTCモード燃費は14.8km/ℓと、日常的な使用においても高い経済性を実現しています。

安全性能・運転支援システムも充実しており、先進の360度カメラや数々の運転支援機能を標準装備。ストレスなく、安心してドライブを楽しめる設計です。

このように、XC40 Essential B3は環境性能、動力性能、快適性、経済性の全てをバランス良く兼ね備えた走りの質が魅力の一台です。

ボルボ XC エッセンシャル B3の価格

ボルボ XC エッセンシャル B3の価格は5,090,000円です。このグレードは2025年7月時点でXC40シリーズのエントリーモデルとして登場し、従来の「XC40 Plus B3」に比べて求めやすい価格設定となっています。

  • XC40 Essential B3:5,090,000円
  • XC40 Plus B3(参考・従来のエントリーグレード):5,590,000円

ボルボ XC エッセンシャル B3の発売時期

ボルボ XC エッセンシャル B3は2025年7月10日より発売開始されています。既に受注・販売がスタートしています。

ボルボ XC エッセンシャル B3は日本で発売される?

ボルボ XC40 エッセンシャル B3は、日本市場向けに導入されており、日本国内で正式に発売されています

ボルボ XC エッセンシャル B3の辛口評価

XC40 エッセンシャル B3は、日本のプレミアム・コンパクトSUV市場において高い完成度を誇る一台ですが、以下のような課題も見受けられます。

  • 走行性能のアピール度合いが控えめ
     1,968ccの直列4気筒ターボ+48Vマイルドハイブリッドというパワートレーン構成は、日常使いでは十分な加速力と滑らかさを発揮しますが、スポーティなドライビングフィールや刺激を求めるユーザーには物足りなさを感じるかもしれません。他ブランドと比較すると動力性能面でサプライズが少なく、ドライブ好きには淡白な印象を与えることもあるでしょう。
  • グレードによる装備差
     「Essential」はエントリーモデルとして価格を抑えた分、上位グレードに装備されている本革シートや多彩な快適装備などは省略されている部分も目立ちます。シンプルかつ実用的ではありますが、ラグジュアリー感を求める層には物足りなさが残ります。
  • 個性の強さや斬新さは控えめ
     全体的に万人受けするバランス型の設計で、デザインや機能もクセを抑えています。そのため、ユニークさや強い個性、斬新な提案を期待するユーザーにはやや平凡に映る可能性があります。
  • 価格と競合比較
     エントリーグレードとはいえ509万円の価格帯は、装備内容やブランドイメージを加味してもコストパフォーマンスの議論を呼びやすく、より割安で装備が充実した他ブランドと比較した際に悩むユーザーも増えるでしょう。

ボルボ XC エッセンシャル B3のライバル車

ボルボ XC40 エッセンシャル B3が属するプレミアム・コンパクトSUVセグメントでは、以下のような競合モデルが強力なライバルとなっています。

モデル名主な特徴
メルセデス・ベンツ GLAブランド性、多彩な装備、最新の安全技術、高いデザイン性
BMW X1スポーティなハンドリング、パワフルなエンジン、プレミアム装備
アウディ Q3洗練されたインテリア、クワトロAWD、豊富なインフォテイメント
レクサス UX高い燃費性能、静粛性、信頼性、ハイブリッドモデルの選択肢
マツダ CX-5価格優位性、国産ならではの信頼性とコストパフォーマンス

これらのモデルはそれぞれに個性的な強みや独自の魅力を持っており、XC40 Essential B3も上質な安全性や北欧デザインで差別化を図っているものの、各社がしのぎを削る激戦区であることは間違いありません。

ボルボ XC エッセンシャル B3のスペック

ボルボ XC40 Essential B3 主要スペックは以下の通りです。

項目内容
全長×全幅×全高4,440mm × 1,875mm × 1,655mm
エンジン水冷直列4気筒DOHC16バルブ
インタークーラー付ターボチャージャー+電気モーター
総排気量1,968cc
最高出力120kW(163ps)/ 4,750-5,250rpm
最大トルク265Nm(27.0kgm)/ 1,500-4,000rpm
トランスミッション電子制御7速A/T(7G-DCT)ギアトロニック
駆動方式前2輪駆動式(FF)
燃費(WLTCモード)14.8km/ℓ
価格(消費税込)5,090,000円

ボルボ XC エッセンシャル B3のまとめ

ボルボXC40の新エントリーグレード「Essential B3」が、2025年7月10日に日本で発売されました。コンパクトSUVでありながら洗練されたデザインと快適なインテリアを備え、48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載して環境性能と走行性能を両立しています。高効率な走りと使いやすさを重視しつつ、先進の安全・運転支援機能やGoogle連携のインフォテイメントも標準装備。価格は従来モデルより抑えられ、より多くのユーザーにボルボのプレミアム体験を届ける狙いがあります。一方で、走行フィールや装備の質感面では上位グレードや競合車と比べて控えめな部分も見られますが、堅実でバランスの取れたプレミアムSUVとしての地位を確立しています。

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