フォルクスワーゲン最強EV ID.3 GTXパフォーマンス:欧州発売 価格 840万円

フォルクスワーゲンは2024年8月6日、VWの電気自動車ラインナップの中で最もスポーティなモデルとなる「ID.3 GTXパフォーマンス」の予約受付を欧州で開始しました。この新モデルは、すでに発表されているID.3 GTXの上位グレードとして位置づけられ、VW最強のモーターを搭載しより高いパフォーマンスを実現しています。

車の概要:フォルクスワーゲン ID.3 GTXパフォーマンスとは?

フォルクスワーゲン ID.3 GTXパフォーマンス(Volkswagen ID.3 GTX Performance)は、フォルクスワーゲンの電気自動車専用プラットフォーム「MEB」を採用した2代目ID.3シリーズの最新モデルです。初代ID.3は2019年9月のフランクフルトモーターショーで発表され、2020年9月からドイツで販売が開始されました。その後、2023年3月にフェイスリフトモデルが発表され、今回のGTXパフォーマンスはそのスポーツバージョンとして登場しました。

この新型モデルは、フォルクスワーゲンの電気自動車ラインナップの中で最も強力な電気モーターを搭載しています。240kW(326PS)の最高出力を誇り、0-100km/h加速は5.7秒という印象的な性能を実現しています。また、79kWh(ネット)のバッテリーを搭載し、WLTPモードでの航続距離は最大601kmに達します。デザイン面では、GTX専用のフロントバンパーやブラックのエアインテーク、カスタマイズされたシグネチャーライトなど、スポーティな要素が随所に取り入れられています。内装も専用のGTXデザインが採用され、最新世代のソフトウェアやインフォテインメントシステムを搭載しています。このID.3 GTXパフォーマンスは、電気自動車でありながら、フォルクスワーゲンの伝統的なスポーツモデルであるゴルフGTIクラブスポーツの電動版とも言える存在として、ブランドの新たな方向性を示す重要なモデルとなっています。

フォルクスワーゲン ID.3 GTXパフォーマンスのエクステリアデザイン

新型VW ID.3 GTXパフォーマンスは、スポーティさを強調したエクステリアデザインを採用しています。フロントエンドには、GTX専用のバンパーデザインが採用されています。新たに独立したブラックのエアインテークがダイヤモンドスタイルのデザインで配置され、左右にはカスタマイズされたシグネチャーライトが組み込まれています。これらの要素により、スポーティかつ先進的な印象を与えています。サイドビューでは、ブラックの光沢仕上げのボディパーツや、新たにデザインされたサイドシルが特徴的です。また、標準装備として20インチの「Skagen」と呼ばれるGTX専用アルミホイールが装着されており、オプションでオールブラックカラーも選択可能です。リアエンドも同様にGTX専用のデザインが採用されており、新しいディフューザーを備えた下部エリアがスポーティな印象を強調しています。

ボディカラーには、新色の「Olivine Green」を含む5色が用意されており、ツートーンペイントオプションも選択可能です。これにより、ルーフと上部ボディを異なる色で塗装することができ、個性的でスタイリッシュな外観を演出することができます。

VW ID.3 GTXパフォーマンスのボディサイズは全長4264mm、全幅1809mm、全高1564mmとなっており、コンパクトながらも存在感のあるプロポーションを実現しています

フォルクスワーゲン ID.3 GTXパフォーマンスのインテリアデザイン

新型ID.3 GTXパフォーマンスの内装は、スポーティさと高級感を両立させた仕様となっています。GTXモデル専用のデザイン要素が随所に取り入れられ、通常のID.3モデルとは一線を画す仕上がりとなっています。

標準装備として、人間工学に基づいて設計されたプレミアムスポーツシートが採用されています。これらのシートは、ファブリックとレザーレットの組み合わせで仕立てられ、快適性と高級感を両立しています。シートバックには、パーフォレーション(穴あき加工)を施したGTXのロゴが配されており、スポーティな雰囲気を演出しています

インテリア全体を通して、GTXモデルの特徴的な赤色のアクセントが効果的に使用されています。シートやマルチファンクションステアリングホイールには赤いステッチが施され、スポーティさを強調しています。また、ダッシュボードやドアトリムにも赤い縫い目が配されており、インテリア全体に統一感を持たせています。

運転席周りは、GTX専用のデザインが採用されています。高品質なコックピット表面処理が施され、ドライバーに上質な印象を与えます。また、最新世代のソフトウェアとインフォテインメントシステムを搭載した12.9インチ(32.8センチメートル)のディスプレイが装備され、直感的な操作が可能となっています。

インテリアは機能性も重視されており、フローティングセンターコンソールが採用されています。これにより、乗員と運転手の間にオープンスペースが生まれ、便利な収納オプションが提供されています

さらに、オプションとして拡張現実ヘッドアップディスプレイ、リデザインされたウェルネスアプリ、Harman Kardonのプレミアムサウンドシステムなどが用意されており、より高度な快適性と機能性を求めるユーザーにも対応しています。

フォルクスワーゲン ID.3 GTXパフォーマンスの走行性能

ID.3 GTXパフォーマンスは、フォルクスワーゲンの電気自動車ラインナップの中で最も強力なパワートレインを搭載しています。

このモデルには、フォルクスワーゲンの最新のパフォーマンス駆動システムが搭載されています。最高出力は240kW(326PS)に達し、最大トルクは545Nmを発揮します。これは、フォルクスワーゲンの最も強力なV6ターボエンジンの駆動力を上回る性能です。

ID.3 GTXパフォーマンスの0-100km/h加速は、わずか5.7秒で達成されます。この加速性能は、同クラスの内燃機関車に匹敵する、あるいはそれを上回るレベルです。

最高速度は電子制御により200km/hに設定されています。これはID.ファミリーの中で最も高い最高速度となっています。

GTX専用のシャーシは、より強力なスタビライザーを装備し、高性能な駆動システムに合わせて調整されています。フロントにはマクファーソンストラット、リアには5リンクアクスルが採用され、洗練されたガイダンスシステムを備えています。さらに、ID.3 GTX用に調整されたプログレッシブステアリングシステムが標準装備されており、より直感的なハンドリングを実現しています。

オプションとして、新しく設定されたスポーツDCCアダプティブシャーシコントロールを装備することができます。このシステムは、より多くのセンサー信号を使用して、ホイールとボディの動きをより正確に検知し、洗練されたアルゴリズムによってショックアブソーバーを制御します。

79kWh(ネット)の大容量バッテリーを搭載し、WLTPモードでの航続距離は最大601kmに達します。また、急速充電では10%から80%までの充電がわずか約26分で完了します。ID.3 GTXパフォーマンスは、電気自動車でありながら、フォルクスワーゲンの伝統的なスポーツモデルであるゴルフGTIクラブスポーツに匹敵する走行性能を実現しています。電気駆動の特性を活かした瞬時の加速と、洗練されたシャーシ設定により、スポーティな走りと快適性を高次元で両立させています。

フォルクスワーゲン ID.3 GTXパフォーマンスの価格

新型ID.3 GTXパフォーマンスの価格は約840万円(52,295ユーロ)からとなっています。これはドイツ市場での価格であり、日本での正確な価格は現時点で発表されていません。

フォルクスワーゲン ID.3 GTXパフォーマンスの発売時期

新型ID.3 GTXパフォーマンスの予約受付は2024年8月6日から開始されています。具体的な納車開始時期については明確な記載がありませんが、2024年末頃から順次納車が始まると予想されます。

フォルクスワーゲン ID.3 GTX Performanceは日本で発売される?

現時点で、新型ID.3 GTXパフォーマンスの日本での発売に関する公式発表はありません。ただし、フォルクスワーゲンは日本市場でも電気自動車の展開を進めており、将来的にID.3シリーズが導入される可能性はあります。

フォルクスワーゲン ID.3 GTXパフォーマンスの辛口評価

新型ID.3 GTXパフォーマンスをあえて辛口で評価します。

まず、240kW(326PS)という高出力にもかかわらず、0-100km/h加速が5.7秒というのは、同クラスの高性能EVとしてはやや物足りない印象です。また、最高速度が200km/hに制限されているのも、スポーツモデルとしては控えめと言えるでしょう。

デザイン面では、通常のID.3からの変更点が限定的で、スポーツモデルとしての差別化が十分とは言えません。内装も、スポーティさを強調しているものの、高級感や質感の面で改善の余地があるかもしれません。さらに、79kWhのバッテリー容量は十分ですが、同クラスの競合モデルと比較すると特筆すべき点とは言えません。急速充電の最大出力185kWも、最新の高性能EVの中では平均的な数値にとどまっています。

フォルクスワーゲン ID.3 GTXパフォーマンスのライバル車

ID.3 GTXパフォーマンスの主なライバル車としては、以下のモデルが挙げられます:

  1. テスラ モデル3 パフォーマンス:
    • より高い加速性能(0-100km/h加速3.3秒)
    • より長い航続距離(WLTP値で547km)
    • テスラの充電ネットワークの利点
  2. BMW i4 M50:
    • より高い出力(400kW/544PS)
    • より洗練されたインテリア
    • BMWブランドの持つプレミアムイメージ
  3. キア EV6 GT:
    • より高い出力(430kW/585PS)
    • より速い急速充電能力(最大350kW)
    • 斬新なデザイン
  4. メルセデス・ベンツ EQA:
    • より高級感のあるインテリア
    • メルセデス・ベンツブランドの持つステータス
    • より広い室内空間

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