新型メルセデスAMG GTクーペ日本発売:価格は2750万円 GT 63初のフルモデルチェンジ

2024年4月2日、メルセデス・ベンツ日本合同会社は、パフォーマンスとラグジュアリーを融合させた新たなトップモデル、新型メルセデスAMG GT クーペ(Mercedes AMG GT 63 4MATIC+ Coupe)を発表し、予約受付を開始しました。新型AMG GT クーペの納車は、今年の4月下旬から始まる予定です。

車の概要:メルセデスAMG GTクーペとは?

メルセデスAMG GT クーペとは、メルセデス・ベンツの高性能部門であるメルセデスAMGの高級スポーツカーです。初代メルセデスAMG GTは2014年にワールドプレミアされました。そして2023年8月にフルモデルチェンジした2代目となる新型AMG GTクーペが欧州で発表されました。日本では2024年4月に発売されました。

新型メルセデス AMG GT クーペは、SLS AMG、初代 GT 2ドアクーペ、GT 4ドアクーペ、SLに続く、AMGが独自に開発した5番目のモデルです。メルセデスAMG GTは、世界的に評価を得ているポルシェ 911に対抗するライバルとしての役割を持っています。2代目となった新型AMG GTクーペは、さらにポルシェ 911を意識したモデルとなっています。

新型メルセデス AMG GT クーペは、ダイナミックな走行性能と、スポーツカーの魅力を存分に味わえる設計に加えて、高い快適性を兼ね備えたパフォーマンスラグジュアリーモデルとして仕上がっています。AMG ACTIVE RIDE CONTROL サスペンション、リア・アクスルステアリング、アクティブ・エアロダイナミクス・システムなどの先進技術を駆使して、走行性能をさらに磨き上げています。また、前後のトルク配分を連続的に調整できるAMG 4MATIC+を搭載し、4.0リッターV8ツインターボエンジンと組み合わせることで、圧倒的なパフォーマンスを実現しています。さらに、専用のAMGスポーツカーアーキテクチャーと複合アルミニウムボディ構造により、2+2シートレイアウトを可能にし、このクラスのスポーツカーとしては例外的な広々とした室内空間とラゲッジルームを提供します。

メルセデスAMG GTクーペのエクステリアデザイン

新型メルセデス AMG GT クーペの新しいエクステリアデザインは、官能的純粋さを意味する「Sensual Purity(センシュアル ピュリティ)」というメルセデス・ベンツのデザイン哲学とメルセデス AMGのDNAが高い次元で融合されており、現代のアイコニックなスポーツカーデザインを体現しています。

その外観は、ダイナミックなフォルムを強調するために極めて低い位置に配置されたワイドな専用フロントグリルや、スポーツモデルにふさわしい力強さを表現するロングボンネットにパワードームを配したことが特徴です。ヘッドライトは、3つのLEDドットを特徴とするデイタイムランニングライトを備えたデジタルライトで、先進的な印象を与えています。

サイドビューでは、ロングホイールベースとショートオーバーハング、キャビンが後方にオフセットされたダイナミックなプロポーションが、メルセデス AMG GT クーペ独自のスタイルを形成しています。ショルダーラインやエレガントでありながらスポーティな雰囲気を醸し出すパネルデザイン、そしてシームレスドアハンドルが採用されています。また、前後ともに鍛造の21インチアルミホイールが標準装備され、強力なスタンスを演出しています。

リアエンドは、3つの立体的なグラフィックが特徴のLEDリアコンビネーションランプや、電動格納式のリトラクタブルリアスポイラーが装備され、展開時には空力性能の向上だけでなくスポーツカーらしい精悍なアクセントを加えます。さらに、新デザインのデュアルエグゾーストエンドを含むハイグロスブラックのディフューザーが特徴的です。

オプションのAMGカーボンパッケージを装着すると、フロントスプリッターやドアミラー、リアディフューザーがカーボンファイバー製になり、エクステリアのダイナミズムが一層強調されます。このパッケージにより、エグゾーストエンドやエンブレムがブラッククロームで統一され、外観をさらに引き締めます。

新型メルセデスAMG GT クーペのサイズは全長4730mm、全幅1985mm、全高1355mm、ホイールベース2700mmです。

メルセデスAMG GTクーペのインテリアデザイン

新型メルセデス AMG GT クーペのインテリアは「ハイパーアナログ」というコンセプトを軸にデザインされました。このインテリアは、AMGのハイパフォーマンスDNAを取り入れつつ、高品質な素材と精巧なクラフトマンシップを駆使して、ラグジュアリー感あふれる仕上がりになっています。

ダッシュボードは、航空機からインスパイアされた左右対称のデザインで、タービンノズル型のエアアウトレットを備え、スポーティな雰囲気を強調しています。また、センターコンソールには、モータースポーツのDNAを感じさせるNACAダクトデザインが採用されています。11.9インチの縦型メディアディスプレイと12.3インチのデジタルコックピットディスプレイが、ハイテクながらアナログ的な温もりを感じさせる「ハイパーアナログ」なコックピットを構成しています。

シート、ダッシュボード、ドアパネルには、アクセントステッチが施されたナッパレザーが使用され、上質なインテリア空間を演出します。ルーフライナーにはMICROCUTが標準装備され、パフォーマンスとラグジュアリーの完璧な融合が実現されています。

AMG専用スポーツシートは、レイヤーや折り目を巧みに組み合わせたライトでスリムなデザインが採用され、シートベンチレーターやマルチコントロールシートバックといった高度な快適性機能を備えています。これにより、長時間の運転でも快適なクルージングが可能です。

AMGパフォーマンスステアリングは、ツインスポークデザインのナッパレザー仕上げで、スポーツ走行時の操作性を高める大型のアルミニウム製パドルシフトや最新デザインのAMGドライブコントロールスイッチが特徴です。さらに、ステアリングヒーターも装備され、快適性が向上しています。

また、新型メルセデス AMG GT クーペには、第2世代の対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」が搭載されており、目的地入力や音楽選択などの多岐にわたる機能を、ボイスコントロールやタッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチコントロールボタンで直感的に操作できます。これにより、ドライバーは運転状況や好みに応じて使い分けが可能で、安全な運転をサポートします。

メルセデスAMG GTクーペの走行性能

新型メルセデス AMG GT クーペは、特別な改良を施された4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、AMGスピードシフトMCT 9速トランスミッションと組み合わせることで、高出力と高効率を同時に実現しています。この組み合わせは、メルセデス AMG GT クーペに、四輪駆動システムのAMG 4MATIC+を初めて採用し、トラクションの大幅な向上に寄与しています。

搭載される4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジン(M177)は、アファルターバッハで「One Man, One Engine(ワンマン、ワンエンジン)」の原則に従い生産されました。このパワートレインは最高出力585PS(430kW)、最大トルク800Nmという圧倒的な性能を発揮します。M177エンジンは、新型メルセデス AMG GT クーペに搭載されるにあたり、新たなオイルパン、インタークーラーの搭載位置変更、アクティブクランクケースベンチレーションなど、多くの改良が施されています。また、エンジン本体、ターボチャージャー用、トランスミッション、エンジンコントロールユニットおよびインタークーラー用、エンジンオイル用の3系統の冷却システムが搭載され、サーキット走行時でもドライブトレインを最適な温度に保ちます。

トランスミッションには、湿式多板クラッチを使用し、軽量で低慣性、ドライバーの操作に迅速に反応するAMGスピードシフトMCT 9速トランスミッションが採用されています。0-100km/h加速はわずか3.2秒で、レーススタート機能により発進加速性能を最大限に引き出します。

四輪駆動システムのAMG 4MATIC+は、前後トルク配分の連続可変が可能で、走行状況やドライバーの操作に応じて前後のトルク配分を50:50〜0:100の間で連続可変させ、トラクションと純粋なFR性能をシームレスに切り替えます。インテリジェントな制御システムが状況に応じて理想的な前後トルク配分を計算し、あらゆる路面状態で最適なトラクションと安定性を提供します。ドリフトモードを選択すると、前後トルク配分が0:100の完全なFR固定状態での走行が可能になります。

新型メルセデス AMG GT クーペは、AMG ACTIVE RIDE CONTROL サスペンション、電子制御のAMGリミテッド・スリップ・デフ、リア・アクスルステアリングなど、先進的な技術が組み合わされ、スーパースポーツカーにふさわしいダイナミックな走行性能を提供します。これらの技術は、日常使用においても快適性を提供する設計になっています。

前後に5リンク式サスペンションが採用されており、5本のコントロールアームによりホイールの接地面積を最大限に保ち、優れたコーナリング性能と安定した接地感を実現しています。鍛造アルミニウム製のコントロールアーム、ステアリングナックル、ホイールキャリアによるバネ下重量の軽減は、軽快なハンドリングと快適な乗り心地へと貢献しています。

また、メルセデス AMG GT クーペ専用に進化させた油圧式のAMG ACTIVE RIDE CONTROL サスペンションが標準装備されています。このシステムは、コーナリングや車線変更時の車体のロールを効果的に抑え、メルセデスAMG特有の俊敏かつ正確なハンドリングを実現します。電動機械式の連続可変式電子制御スタビライザーと組み合わせることで、走行状況に応じて最適な減衰力を提供し、快適性の向上にもつながります。日常の走行では、路面の不均一にも個別に対応し、快適な乗り心地を保ちます。

これらのシャーシ技術により、新型メルセデス AMG GT クーペは、刺激的なドライブ体験と日々の使用における快適性を高いレベルで両立させています。

新型メルセデス AMG GT クーペは、AMG DYNAMIC SELECTを搭載し、ドライブ、トランスミッション、エグゾーストシステム、サスペンションなどの統合制御を可能にし、ドライビングのシチュエーションに応じて車両の性格を即座に変更できるように設計されています。六つの走行モード「Slippery」、「Comfort」、「Sport」、「Sport+」、「RACE」、「Individual」が用意され、快適なクルージングから激しいスポーツ走行まで、さまざまなドライビング体験を提供します。特に「Sport」や「Sport+」モードでは、メルセデスAMGならではの鮮烈なドライビングプレジャーを堪能でき、また「RACE」モードでは、サーキット走行に最適化された設定で圧倒的なパフォーマンスを発揮します。

空力性能については、メルセデスAMGのモータースポーツで培った技術を応用し、空気抵抗と揚力を効果的に低減しながら、ドライビリティや高速走行時の安定性を向上させています。フロントグリルとエプロン内のエアインテークには、2ピース構造のエアパネルが採用されており、走行状況に応じてルーバーが瞬時に開閉し、冷却性能と空力性能を同時に最適化します。また、5段階で調節可能なリトラクタブルリアスポイラーも標準装備され、高速走行時のダウンフォースを強化し、安定性とドライビングダイナミクスを最大化しています。

新型メルセデス AMG GT クーペは、メルセデス AMGによって開発された全く新しい車両アーキテクチャーを採用したボディシェルを採用しています。このアーキテクチャーは、アルミニウム、スチール、マグネシウム、繊維複合材料の組み合わせを用いることで、軽量ながら極めて高い剛性を確保しており、精密なドライビングダイナミクス、優れた快適性、効率的なパッケージング、そしてスポーティなプロポーションを実現しています。2+2シートレイアウトの基本設計を可能にし、さまざまな駆動システムに対応しつつ、AMG特有のドライビングパフォーマンスとメルセデス・ベンツの厳しい快適性および安全性基準を満たしています。先代モデルと比較して、ボディシェルのねじり剛性は18%向上し、横軸および縦軸の剛性はそれぞれ50%、40%高められています。これにより、非常に正確なハンドリングを実現し、ドア、ボンネット、テールゲートを除いたボディシェルの重量はわずか270kgとなっています。

また、新型AMG GTクーペには、電子制御のAMGリミテッド・スリップ・デフがリアアクスルに標準装備され、あらゆる走行条件下でのトラクションと走行安定性を高めるとともに、俊敏で正確なハンドリングを提供します。リア・アクスルステアリングも標準装備されており、低速では後輪が前輪と逆方向に最大2.5°操舵され、高速では前輪と同じ方向に最大0.7°操舵されることで、アジリティと走行安定性を高めます。これにより、コーナリング時の回頭性が向上し、日常の運転から高速走行まで、機動性と安定性が向上します。さらに、AMGダイナミックセレクトのドライブモードに応じてレスポンスが変化し、「Sport+」モードではさらにダイレクトな操作感を楽しむことができます。

メルセデスAMG GTクーペの価格

新型メルセデスAMG GTクーペの価格は2750万円です。

モデルはメルセデス AMG GT 63 4MATIC+ クーペのみのワングレードとなります。

メルセデスAMG GTクーペの発売時期

新型メルセデスAMG GTクーペは2024年4月2日に予約受注を開始し、2024年4月下旬より納車が開始されます。


メルセデス・ベンツ日本 The all-new Mercedes-AMG GT Coupé公式ページはこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました