レクサスLX700h登場:LX初のハイブリッド年末以降発売 価格は1500万円程度か

2024年10月10日、レクサスは人気フラッグシップSUV レクサスLXの一部改良モデルを発表しました。今回の改良では、LXシリーズ初となる電動化モデル「LX700h」が世界初公開されました。新型LXは2024年末以降、順次各地域で発売される予定です。この新モデルは、LEXUSが掲げる「世界中のどんな道でも楽に・上質に」というコンセプトを継承しつつ、環境性能の向上と多様なライフスタイルへの対応を目指しています。

車の概要:レクサス LXとは?

レクサスのフラッグシップSUV レクサスLXは、トヨタ ランドクルーザーの兄弟車として1995年に初代モデルが登場して以来、世界中の過酷な環境下で高い評価を得てきました。現行モデルは2021年に発表された4代目にあたり、今回の一部改良でさらなる進化を遂げています。

新型LXの最大の特徴は、LEXUSとして初めて採用された新開発のパラレルハイブリッドシステムです。3.5リッターV6ツインターボエンジンと電気モーターを組み合わせたこのシステムは、LXの代名詞である「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を維持しつつ、環境性能の向上を実現しています。車両のサイズは全長5,100mm、全幅1,990mm、全高1,895mmで、ホイールベースは2,850mmとなっています。パワートレーンは3.5リッターV6ツインターボハイブリッドシステムを採用し、フルタイム4WDを標準装備しています。

また、レクサスオーバートレイルプロジェクト(LEXUS OVERTRAIL PROJECT)の一環として、アウトドア志向の強い顧客向けに「OVERTRAIL」グレードが新設定されました。。安全面では最新の「Lexus Safety System +」を採用し、予防安全機能を大幅に強化。さらに、高度運転支援技術「Lexus Teammate」の機能も搭載し、快適性と安全性の両立を図っています。このように、新型LXは伝統的な強みを維持しつつ、電動化や先進安全技術の導入により、現代のニーズに応える進化を遂げた一台となっています。

レクサス LXのエクステリアデザイン

新型レクサスLXは、「世界中のどんな道でも楽に・上質に」というコンセプトを体現する、堂々としたエクステリアデザインを特徴としています。レクサスLXのボディサイズは、全長5,100mm、全幅1,990mm、全高1,895mm(265/55R22タイヤ装着時)となっており、フラッグシップSUVにふさわしい存在感を放っています。

レクサスの象徴的なスピンドルグリルは、新型LXでも引き続き採用されており、力強さと上質さを表現しています。特に”OVERTRAIL”グレードでは、専用の黒光輝塗装スピンドルグリルが採用され、より精悍な印象を与えています。

サイドビューでは、SUVらしい力強いボディラインと、レクサスらしい洗練されたデザインが融合しています。ルーフレールやウインドウモールなどの細部にまでこだわりが感じられ、高級感を演出しています。リアデザインは、幅広いスタンスを強調するテールランプデザインと、大型のLEXUSロゴが特徴的です。新型LX700hモデルでは、リアバッジにハイブリッドモデルであることを示す「h」が追加されています。

ホイールは、グレードに応じて18インチから22インチまでのサイズが用意されています。特に”OVERTRAIL”グレードでは、マットグレー塗装のアルミホイールが採用され、オフロード走行にも対応する力強さを表現しています。ボディカラーは、”OVERTRAIL”専用色として「ムーンデザート」が新たに設定されました。これは、ソリッドのような色彩を持ちながら、メタリックの陰影により立体感を際立たせ、LEXUSらしい上質さを感じさせる色調となっています。

新型LEXUS LXのエクステリアデザインは、LEXUSの伝統的な上質感と、SUVとしての力強さを高次元で融合させ、世界中のあらゆる道路環境に対応できる性能を視覚的に表現しています。

レクサス LXのインテリアデザイン

新型レクサスLXのインテリアデザインは、フラッグシップSUVにふさわしい上質さと機能性を高次元で融合させています。

ハイブリッドモデルでは、レクサスのオフロード4WD車として初めてエレクトロシフトマチックを採用しました。シフトノブは、オフロードの専門家(TAKUMI)の監修のもと、「踏み出し」のような悪路走行特有の操作時における使いやすさと握りやすさを追求しています。その結果、心地よい触感と高い操作性を両立するLX専用のシフトノブが新たに採用されました。

運転席正面には、12.3インチの大型フル液晶メーターを新たに採用。このメーターは、ドライバーが運転に集中できるよう、運転支援情報をわかりやすく表示することが可能です。LXの伝統である補器バッテリー電圧とエンジン油圧計の表示はもちろんのこと、画面カスタマイズにより、ブーストメーターの表示やハイブリッドバッテリー充電状態(ハイブリッドモデルのみ)の表示も選択できます。さらに、ドライブモードセレクトやマルチテレインセレクトのモード切り替え時の車両アニメーション表示も一新され、より直感的な操作が可能になりました。

フロント席乗員の疲労軽減を目的として、エアブラダー(空気袋)方式のリフレッシュシートを新たに採用しました。センターディスプレイ内のスイッチから、機能のオン・オフ並びに全身2コース・部位別3コースの全5コースが選択可能で、強度も5段階に設定できます。EXECUTIVEグレードではドライバー席のみに設定されています。

センターコンソール上面の「置くだけ充電」機能が更新され、急速充電に対応するようになりました。さらに、EXECUTIVEグレードでは、従来型ではリアセンターコンソールのみだった設定に加え、フロントセンターコンソールにも設置されるようになり、車内でのスマートフォン充電ニーズの拡大に対応しています。

OVERTRAILグレードでは、専用のインテリアカラー「OVERTRAILモノリス」が設定されました。シート表皮のメイン部分とドアトリムに低彩度のモノリスを組み合わせ、アッシュバール墨ブラックのオーナメント加飾をコーディネートすることで、LEXUSらしい上質なオフロードシーンを演出しています。これらの特徴により、新型LEXUS LXのインテリアは、高級感と機能性を兼ね備え、オンロードからオフロードまで幅広い使用環境に対応する設計となっています。

レクサス LXの走行性能

新型レクサスLXは、「世界中のどんな道でも楽に・上質に」というコンセプトを体現する、優れた走行性能を備えています。

LXシリーズ初となる電動化モデル「LX700h」には、新開発のパラレルハイブリッドシステムが搭載されています。このシステムは、3.5リッターV6ツインターボエンジンと電気モーターを組み合わせており、LXの代名詞である「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を維持しつつ、環境性能の向上を実現しています。

新型LXのパワートレインは、3.5リッターV6ツインターボハイブリッドシステムを採用し、フルタイム4WDを標準装備しています。このシステムにより、低速域からのリニアな加速感と、高速域での力強い走りを両立しています。

LEXUSは「走りの味磨き活動」を通じて、レクサスドライビングシグネチャー(”Lexus Driving Signature”)と呼ばれる独自の走りの味をさらに追求しています。新型LXでは、ドライバーの操作に遅れなく反応する”対話のできる走り”に磨きをかけています。

LXの伝統である優れたオフロード性能も健在です。マルチテレインセレクトやクロールコントロールなどの機能により、様々な路面状況に対応可能です。特に”OVERTRAIL”グレードでは、フロント・リヤディファレンシャルロックを装備し、より高い悪路走破性を実現しています。

4輪アクティブハイトコントロールサスペンション(4-ホイールAHC)とアダプティブバリアブルサスペンションシステム(AVS)を採用しています。これにより、路面状況や走行モードに応じて車高と減衰力を最適に制御し、快適な乗り心地と高い走破性を両立しています。

様々な走行シーンに対応するため、ドライブモードセレクトを搭載しています。エコ、ノーマル、スポーツ、スポーツ+などのモードに加え、カスタムモードも用意されており、ドライバーの好みに合わせて走行特性をカスタマイズすることが可能です。

新型LXでは電動パワーステアリングを採用し、素直な操舵応答性を実現しています。これにより、大型SUVでありながら、軽快な操縦性を実現しています。このように、新型LEXUS LXは、オンロードでの快適性とオフロードでの高い走破性を両立し、さらに電動化による環境性能の向上も実現した、まさにフラッグシップSUVにふさわしい走行性能を備えています。

レクサス LXの安全性能・運転支援機能

新型レクサスLXは、最新の「Lexus Safety System +」を採用し、予防安全機能を大幅に強化しています。

プロアクティブドライビングアシスト(PDA)

運転状況に応じたリスクの先読みを行い、適切な操作サポートを提供します。新型LXでは、信号交差点での右左折時の減速支援や、常時の操舵アシストなど、幅広い運転状況に対応しています。

ドライバーモニターとの連携

ドライバーの状態を監視し、以下の機能と連動して安全性を高めています:

  • プリクラッシュセーフティ(PCS):脇見運転を検知し、早期警告を行います。
  • レーダークルーズコントロール:ドライバーの注意状態に応じて制御を調整します。
  • レーンディパーチャーアラート(LDA):脇見運転時に早期の警報や車線逸脱抑制を行います。

ドライバー異常時対応システム

ドライバーの異常を検知した場合、自動的に減速・停車し、救命要請を行います。

Lexus Teammate

高度運転支援技術として以下の機能を搭載しています:

  • アドバンストドライブ(渋滞時支援):自動車専用道路の渋滞時(0km/h~約40km/h)に運転支援を行います。
  • アドバンストパーク(ハイブリッドモデルのみ):並列駐車時の支援機能を拡大し、前向き駐車や出庫にも対応しています。

これらの先進安全技術により、新型LEXUS LXは「交通事故死傷者ゼロ」という究極の目標に向けて、安全で快適な運転環境を提供しています。

レクサス LXの価格

レクサスLXの価格は1,250万円からとなっています。グレード別の価格は以下の通りです。

  • LX600: 1,250万円(税込)
  • LX600 OFFROAD: 1,290万円(税込)
  • LX600 EXECUTIVE: 1,800万円(税込)

なお、新型レクサスLX700hの価格は現時点で公表されていませんが、一部の情報源では1,500万円前後になるのではないかと予想されています。

レクサス LXの発売時期

新型レクサスLXは2024年末以降、順次各地域で発売予定となっています。

レクサス LX700hは日本で発売される?

新型レクサスLX700hは日本でも発売されると想定されます。現行モデルも日本で販売されており、新型モデルも同様に日本市場向けに販売されることが予想されます。ただし、現在レクサスは生産能力を大幅に上回る注文を受けているため、LXの注文を一時停止しています。新型モデルの発売に合わせて注文が再開される可能性がありますが、具体的な時期は明らかにされていません。

レクサス LXの辛口評価

新型レクサスLXをあえて辛口で評価します。

まず、エンジンのダウンサイジングにより、先代モデルのV8エンジンが持っていた圧倒的な存在感と力強さが薄れてしまった印象があります。3.5リッターV6ツインターボエンジンは確かに効率的ですが、大型高級SUVに求められる豪快さには若干欠けるかもしれません。

また、インテリアの質感は高級車としては期待値に届いていない部分があります。特に、一部のプラスチック素材の使用や、最新のインフォテインメントシステムの反応速度など、同クラスの欧州ライバル車と比較すると改善の余地があります。

最後に、価格設定も非常に高額です。確かに高級SUVとしての地位を確立していますが、同価格帯の欧州ライバルと比較した際に、果たして十分な価値を提供できているかは疑問が残ります。

2024.09.20

レクサス LXのライバル車

レクサスLXの主なライバル車としては、以下のモデルが挙げられます:

  • BMW X7:
    BMWのフラッグシップSUVで、洗練されたデザインと優れた走行性能を誇ります。3列シートを標準装備し、高級感と実用性を両立しています。
  • メルセデス・ベンツ GLS:
    メルセデスの最上級SUVで、広々とした室内空間と最新のテクノロジーを搭載しています。乗り心地の良さと高級感で定評があります。
  • ランドローバー レンジローバー:
    オフロード性能と高級感を両立させた代表的なモデルです。最新のテクノロジーと伝統的な英国車の魅力を併せ持っています。
  • キャデラック エスカレード:
    アメリカンラグジュアリーを代表するSUVで、大柄なボディサイズと豪華な内装が特徴です。最新モデルではテクノロジー面でも大幅な進化を遂げています。
  • アウディ Q8:
    スポーティーな外観と高性能を兼ね備えたラグジュアリーSUVです。洗練されたデザインと最新のインフォテインメントシステムが魅力です。

これらのライバル車と比較すると、LEXUS LXは特にオフロード性能と信頼性の面で優位性を持っていますが、最新のテクノロジーや燃費性能の面では一部のライバルに後れを取っている部分もあります。

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