日産 NX8 新型発売!中国向けEVシリーズ初SUV 価格や日本発売は?

「これ、日本でも売ってほしい!」 日産の新型SUV「NX8」が中国で登場。

2026年4月8日、日産自動車と中国合弁会社の東風日産乗用車公司(DFN)が、新型EV SUV「日産 NX8」を中国市場に向けて正式発表・発売しました。

中国では激化するEV競争のただ中にあって、日産がその真価を問われる一台と言えそうです。 発売から30分で8,400台の受注を記録しており、市場の期待の高さをうかがわせます。

車の概要:日産 NX8とは?

日産 NX8は、日産が中国専用に展開する「Nシリーズ」の第3弾として登場したミドルクラスEV SUVです。 Nシリーズはまず、プラグインハイブリッドセダンの「N6」、EVミッドサイズセダンの「N7」が先行展開されており、NX8はシリーズ初のSUVモデルとして投入されました。

Nシリーズは中国市場の成長著しい比較的手頃な価格帯のセグメントを狙ったラインナップで、中国の嗜好に合わせた装備・機能を重視して開発されています。 今回の日産 NX8は「すべての家族にとって理想的なSUV」をコンセプトに掲げ、快適性・先進装備・安全性能の3領域にわたる71項目の装備を全グレードに標準搭載しているのが大きな特徴です。

日産 NX8のエクステリアデザイン

日産 NX8のエクステリアは、「最新EVらしいクリーンさ」と「SUVらしい力強さ」を両立させたデザインが大きな特徴です。 ボディサイズは全長4,870mm、全幅1,920mm、全高1,680mmと堂々とした体躯で、日本でも販売されているアリアよりひと回り大きい中・大型SUVに位置づけられます。 伸びやかなルーフラインと力強いショルダーラインが組み合わさることで、ファミリー向けSUVでありながら、どこかクーペライクな躍動感も感じさせます。

フロントマスクは、グリルレスの“ツルツル顔”が象徴的です。 日産ブランドを象徴する「Vモーション」デザインを、従来のメッキグリルではなく、ボディと一体化した面構成の中で表現しているのがポイントで、EVらしいクリーンさと日産らしいアイデンティティを自然に両立させています。 フロントを横断するシームレスな横一文字LEDデイタイムランニングライトが、そのVモーションをなぞるように配置され、分割型ヘッドライトの上を貫きながらフェンダー方向へと回り込む造形が、先進的かつワイド感のある表情を演出します。

リア周りもまた、横一文字のテールランプがデザインの主役です。 前後合計で2,064〜2,065個ものOLED(有機EL)素子を内蔵したリアコンビネーションランプは、きめ細かな発光パターンやアニメーション的な演出が可能で、 nighttime での存在感はもちろん、被視認性と安心感の向上にも寄与しています。 SUVらしいどっしりとしたヒップラインと、テールゲート全幅に渡るランプグラフィックのコントラストが、NX8を一目で見分けられるキャラクターにしています。

サイドビューでは、 flush(面一)デザインの格納式ドアハンドルが採用され、走行時の空力性能と静粛性向上にも貢献しています。 サイド全体は過度なキャラクターラインを廃し、すっきりとしたサーフェスで構成されているのが特徴で、ホイールアーチやロッカーパネルまわりでさりげなくSUVらしい逞しさを表現する、洗練されたバランス感覚が光ります。 20インチクラスの大径ホイールと、やや寝かされたDピラーの組み合わせにより、静止していても前に進もうとするようなダイナミックさが感じられるスタイリングです。

細部を見ると、ルーフ上にはLIDARを含む一連のセンサー類が巧みに統合されていることも確認でき、先進運転支援技術を前提とした“テクノロジーSUV”であることをビジュアル面からもアピールしています。 バンパー左右にはエアインテーク風の造形があしらわれ、EVでありながらスポーティな印象を持たせているのもポイントです。 全体として、流行の“クーペSUV”ほどラジカルではないものの、従来型SUVのボクシーさを適度に和らげた、都会的で洗練された一台に仕上がっています。

あらためてボディサイズをまとめると、日産 NX8のボディサイズは、全長4,870mm、全幅1,920mm、全高1,680mmです。

日産 NX8のインテリアデザイン

日産 NX8の車内で最も印象的なのが、ゆとりある空間設計です。後席の室内高は同クラス最高水準となる1,285mmを実現しており、子どもが立ち上がって着替えができるほどの高さを確保しています。 後席膝部空間は760mmと広く、長距離移動でも乗員全員が快適に過ごせる「どの席も主役」という哲学が随所に反映されています。

インフォテインメント面では、15.6インチのデュアル大型ディスプレイを中心に、中国向け車載OS「NISSAN OS 2.0」を搭載しています。 Qualcomm Snapdragon 8295Pチップと256GBの大容量ストレージを組み合わせており、AI音声アシスタントや約63インチ相当のAR-HUDも標準で備わります。

快適装備も充実しており、25個のマッサージエアバッグとサポートエアバッグを内蔵した「AIゼログラビティシート2.0」、AI非接触風コントロールシステム、乗り物酔い防止技術3.0など、ファミリーユースを意識した機能が満載です。 後席には電動リクライニング・通気・加温・マッサージ機能が装備されており、長距離ドライブを飛行機のビジネスクラスのような感覚で楽しめるほどの仕上がりとなっています。

ラゲッジスペースも実用的で、リアのラゲッジ容量は最大773L(スーツケース35個分相当)を確保。 BEVモデルにはフロントトランク(フランク)として95Lの収納スペースも用意されています。 -6℃〜55℃に設定できる両開き式車載冷温庫も搭載し、アウトドアシーンでも活躍します。

日産 NX8の走行性能

日産 NX8の走行性能は、「力強い加速」「長い航続距離」「快適な乗り心地」のバランスの良さが特徴です。パワートレインはEV(BEV)とレンジエクステンダー(REEV)の2種類が用意され、中国市場の幅広いニーズに対応します。

EVモデルはリアモーターを搭載し、約340ps級の高出力かつ高回転モーターと大容量バッテリーの組み合わせにより、CLTCモードで最大650kmの航続距離を実現します。 試乗レポートでは、高速の合流や追い越しでも余裕のある加速性能が評価され、「動力性能はかなり満腹感がある」と表現されるほどです。

レンジエクステンダー(REEV)は、モーター駆動はそのままに、1.5Lクラスのエンジンを発電専用に割り切った構成で、EV走行310km+総合航続距離1,450kmを達成しています。 ガソリン走行時の燃費も約22km/Lと優秀で、普段はEV、ロングドライブ時は給油のみで走り続けられる“いいとこ取り”のキャラクターです。

走りの質感を支えるのが、新世代EV向けプラットフォーム「ティエンイェンアーキテクチャー2.0」と高剛性ボディです。 サスペンションは“硬すぎず柔らかすぎず”の快適寄りのチューニングで、レーンチェンジ時の安定感と、路面の段差をいなす乗り心地を両立していると評価されています。 乗り物酔い防止技術3.0も採用され、後席含めて長時間乗っても疲れにくいファミリーSUVらしい味つけになっています。

静粛性についても、モーター走行の静かさに加え、REEVのエンジンは発電用に徹しつつ遮音対策が施されており、エンジン稼働時でも車内はかなり静かとされています。 全体として、スペックだけでなく「実際に乗ったときの自然さと安心感」に重きが置かれた走行性能と言えるでしょう。

日産 NX8の安全性能・運転支援

日産 NX8は、バッテリーから車両全体に至るまで多層的な安全対策を採用しています。 バッテリーにはCATL製の高品質セルを使用した「クラウドシールドバッテリー2.0」を搭載し、146項目ものバッテリー安全試験をクリアしており、24時間体制のクラウド監視によって日常走行から長距離移動まで常時モニタリングを行います。

ボディ構造には2,000MPa級の高強度鋼材を用いた鋼・アルミハイブリッド構造を採用し、衝突安全性能を高い水準で確保しています。 運転支援システムはMomenta社との共同開発で、約63インチ相当のAR-HUDと組み合わせることで、長距離運転時のドライバーの疲労を軽減する高度なシステムを実現しています。 また、縦列駐車や狭い場所での駐車をサポートする自動駐車支援機能も備わっています。

日産 NX8の価格

日産 NX8の価格は約367万円(15.99万元)からです(1元≒23円で換算)。

グレード別の価格は以下の通りです。

EVモデル

  • 580 Pro:15.99万元(約367万円)
  • 580 Max:17.99万元(約414万円)
  • 650 Max:20.99万元(約483万円)

レンジエクステンダー(REEV)モデル

  • 150 Pro:15.99万元(約367万円)
  • 150 Max:17.99万元(約414万円)
  • 310 Max:20.99万元(約483万円)

同クラスの中型ハイブリッドSUVと比べても約100万円以上低い価格帯を実現しており、装備の充実度を考えると非常に高いコストパフォーマンスを持つ一台です。

日産 NX8の発売時期

日産 NX8のEVモデルは2026年4月8日に中国で正式発売されました。 レンジエクステンダーモデルについては2026年5月中下旬より順次デリバリーが開始される予定です。

日産 NX8は日本で発売されるか

現時点では、日産 NX8の日本市場への正式投入は発表されていません。 ただし、2026年4月15日〜20日の6日間限定で日本国内での特別展示が行われており、「日本国内では正規販売されていない幻の最新SUV」として注目を集めました。

N6・N7などのNシリーズについても他の市場への輸出が報じられており、将来的な日本導入を期待する声はファンの間でも根強くあります。 一方で、日産は現在も厳しい経営環境に置かれており、中国専用モデルのグローバル展開を優先するかどうかは現段階では不透明な状況です。

日産 NX8をあえて辛口で評価します

日産 NX8をあえて辛口で評価します。

まず気になるのが、「中国専用モデル」である点です。 Nシリーズはあくまで中国市場のニーズに特化して開発された車であり、日産ブランド全体の競争力を示すモデルとは言い切れません。グローバルで苦境に立たされている日産が、本来競うべき世界市場ではなく、中国市場に特化したモデルでの巻き返しを図っているという構図は、正直なところ少々心もとなく映ります。

また、スペック上は非常に魅力的に見えるものの、CLTCモードでの航続距離表記はWLTCモードよりも楽観的な数値が出やすいため、実際の使用環境では数値が下振れする可能性があります。 中国電動車市場は競争が非常に激しく、比亜迪(BYD)など地場メーカーが同等以上のスペックをさらに低価格で投入してくる現状では、日産 NX8がロングセラーとして定着できるかどうかは予断を許しません。

さらに、インテリアに詰め込まれた機能の多さは一見すると魅力的ですが、使いこなすまでの学習コストや、ソフトウェアの品質・アップデート継続性についても、実際のオーナーインプレッションが積み上がるまでは評価しにくいところです。

日産 NX8のライバル車

日産 NX8が戦う中国の中型EV・REEV SUV市場は、強力なライバルがひしめいています。

ライバル車タイプ特徴
BYD 唐(Tang) EVEV/PHEV SUV中国EV市場の覇者BYD製、圧倒的な販売実績と価格競争力
理想汽車 L7 / L8REEV SUV中国で絶大な人気を誇るレンジエクステンダーSUV、家族向け装備に強み
問界(AITO)M5 / M7REEV SUV華為(Huawei)が技術提供、スマートコックピットで高評価
小鵬(XPENG)G6BEV SUV高い自動運転レベルと先進技術で若年層に人気

これらの強力な競合が揃う市場において、日産 NX8は71項目の標準装備と価格競争力で真っ向勝負を挑んでいます。

日産 NX8の主要スペック

項目詳細
全長4,870mm
全幅1,920mm
全高1,680mm
ホイールベース2,917mm
乗車定員5名
後席室内高1,285mm(同クラス最高) 
ラゲッジ容量最大773L(リア)、95L(フロント、EVモデル) 
EV航続距離(CLTC)最大650km 
REEV EV走行距離(CLTC)310km 
REEV総合航続距離1,450km 
REEV燃費4.51L/100km(約22.2km/L) 
充電800V・5C超急速充電対応(6分で約300km) 
バッテリーCATL製クラウドシールドバッテリー2.0 
ディスプレイ15.6インチ デュアル大型ディスプレイ 
チップQualcomm Snapdragon 8295P 
ストレージ256GB 
発売価格(中国)15.99万元〜20.99万元(約367万〜483万円) 

まとめ

日産 NX8は、苦境が続く日産が中国市場での復権を賭けて投入したNシリーズ第3弾の本命モデルです。 800V超急速充電対応・最大650kmのEV航続距離・1,450kmのレンジエクステンダー対応という走行性能の充実に加え、後席室内高1,285mmの広大な車内空間や25個のマッサージエアバッグなど快適装備が際立っており、約367万円(15.99万元)からという価格帯はファミリーSUV市場において強力な訴求力を持ちます。 発売30分で8,400台もの受注を集めたスタートダッシュは本物であり、今後の販売動向が要注目の一台です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました