新型カルメン サグレラ:スペイン高級車イスパノ スイザのEVハイパーカー 価格は4億円超えか

2024年7月2日、スペインの高級車メーカーであるイスパノ・スイザは、最新のEVハイパーカー「カルメン・サグレラ」をグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初公開することを発表しました。カルメン・サグレラは4基のモーターを搭載し、最高出力1,114馬力、0-100km/h加速2.6秒の圧倒的なパフォーマンスを誇ります。カルメン・サグレラは24台の限定生産モデルです。

車の概要:イスパノ・スイザ カルメン・サグレラとは?

イスパノ・スイザ カルメン・サグレラ(Hispano Suiza Carmen Sagrera)とは、イスパノ・スイザというスペインの自動車メーカーの超高級EVモデルです。イスパノ・スイザは1904年にスペインで設立された歴史ある自動車メーカーで、かつては高級車の代名詞として知られていました。しかし、1938年に生産を停止し、長らく休眠状態にありました。2019年、イスパノ・スイザは「カルメン」という名前で復活を果たし、電気自動車の分野に参入しました。カルメン・サグレラは、このカルメンをベースにさらに進化させたモデルです。最新のバッテリー技術と電気モーターを採用し、パフォーマンスと持続可能性を両立させています。カルメン・サグレラは、イスパノ・スイザの創業者の孫娘であるカルメン・マタウ・サグレラにちなんで名付けられました。

イスパノ・スイザ カルメン・サグレラのエクステリアデザイン

イスパノ・スイザ カルメン・サグレラのエクステリアデザインは、クラシックな美しさと最新の空力技術を見事に融合させています。このモデルの最も目を引く特徴は、カーボンファイバー製の巨大な二重アンチウイングです。このウイングは、単なるデザイン要素ではなく、高速走行時の安定性を大幅に向上させる重要な機能を果たしています。フランチェスコ・アレナス氏によってデザインされたこのウイングは、カルメン・サグレラの高性能ハイパーカーとしての性質を視覚的に強調しています

ボディ全体はカーボンファイバーで構成されており、軽量化と高剛性を実現しています。このカーボンファイバー製のエクステリアは、最先端の技術と職人技の融合を象徴しています。さらに、ボディには銅色のディテールが施されており、これがカルメン・サグレラに独特の高級感と洗練された雰囲気を与えています

フロントエンドは、イスパノ・スイザの伝統的なデザイン要素を現代的に解釈しています。グリルやヘッドライトのデザインは、ブランドの豊かな歴史を想起させつつ、未来的な印象も与えています。サイドプロファイルは流麗なラインで構成され、空気抵抗を最小限に抑えつつ、優雅さも演出しています。リアエンドは、大型のディフューザーと独特のテールライトデザインによって、スポーティさと高級感を両立させています。カルメン・サグレラのエクステリアデザインは、まさに「車輪の上の芸術作品」と呼ぶにふさわしい仕上がりとなっています

イスパノ・スイザ カルメン・サグレラのインテリアデザイン

イスパノ・スイザ カルメン・サグレラのインテリアデザインは、ラグジュアリーとスポーティさを見事に融合させています。カルメン・サグレラのキャビンは、イスパノ・スイザの伝統的な職人技と最新のテクノロジーが調和した空間となっています。

インテリアには高級素材が贅沢に使用され、乗員を包み込むような快適性と高級感を演出しています。ダッシュボードは、クラシックカーの要素を現代的に解釈したデザインとなっており、アナログ風の計器類とデジタルディスプレイが融合しています。センターコンソールには大型のタッチスクリーンが配置され、車両の各種機能やインフォテインメントシステムを直感的に操作できるようになっています。

シートは高級レザーで包まれ、長距離ドライブでも快適性を損なわないエルゴノミクスデザインを採用しています。シートのステッチやパイピングには、エクステリアの銅色のアクセントに呼応するカラーが使用され、内外装の一体感を演出しています。ステアリングホイールは、スポーツカーらしいフラットボトムデザインを採用しつつ、高級感のある素材で仕上げられています。ステアリングホイールには各種操作スイッチが配置され、ドライバーは手元で多くの機能をコントロールできるようになっています。

インテリアの随所に、イスパノ・スイザのロゴや伝統的なモチーフが配置されており、ブランドの歴史と誇りを感じさせるデザインとなっています。また、アンビエントライトにより、夜間走行時も洗練された雰囲気を楽しむことができます。カルメン・サグレラのインテリアは、「進化している」と表現されているように、従来のカルメンモデルからさらに洗練され、最新のテクノロジーと高級感が融合した空間となっています。このインテリアデザインは、イスパノ・スイザが掲げる「ハイパーラックス」の概念を体現しており、超高性能車でありながら、最高級のラグジュアリーカーとしての快適性も兼ね備えています

イスパノ・スイザ カルメン・サグレラの走行性能

イスパノ・スイザ カルメン・サグレラは、最高出力275馬力(205kW)の4つの電気モーターを搭載し、システム最高出力は驚異の1,114HP(820kW)に達します。この強力なパワートレインにより、0-100km/h加速はわずか2.6秒。これは、多くのガソリン駆動のスーパーカーをも凌駕する加速性能です。最大トルクは1,150Nmに達し、瞬時に発生する電気モーターの特性と相まって、あらゆる速度域で圧倒的な加速を実現しています。

カルメン・サグレラは、最新の第2世代バッテリーを採用しており、総容量は103kWhに達します。これにより、1回の充電で最大480kmの走行が可能となっています。この航続距離は、日常的な使用はもちろん、長距離ドライブにも十分対応できる水準です。

車両の軽量化にも注力しており、カーボンファイバー製のボディや最新の素材技術により、車両重量は1,875kg未満に抑えられています。この軽量化により、パワーウェイトレシオが最適化され、優れた運動性能と効率的なエネルギー利用を実現しています。ブレーキシステムも高性能で、シングルブロックのブレーキキャリパーを採用し、前後輪とも400mmのカーボセラミックディスクを装備しています。これにより、高速走行時の制動力と耐久性が大幅に向上し、サーキット走行にも対応できる性能を備えています。

イスパノ・スイザ カルメン・サグレラの価格

カルメン・サグレラの価格は、正式に発表されていませんが、約4億円(250万ユーロ)程度と想定されています。この価格帯は、ハイパーカー市場における超高級セグメントに位置しており、限定生産モデルとしての希少性も反映されています。

イスパノ・スイザ カルメン・サグレラの発売時期

カルメン・サグレラは、2023年7月13日にグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初公開された後、約1年の準備期間を経て市場投入される予定です。

イスパノ・スイザ カルメン・サグレラは日本で発売される?

現時点で、カルメン・サグレラの日本での発売に関する具体的な情報は公表されていません。カルメン・サグレラは世界で24台限定販売となっており、特別なオーダーになるでしょう。

イスパノ・スイザ カルメン・サグレラの辛口評価

カルメン・サグレラをあえて辛口で評価します。

まず、エクステリアデザインについては賛否両論があります。一部の評論家は、クラシックな要素と未来的なデザインの融合を称賛していますが、他方では「過剰に装飾的」「統一感に欠ける」といった批判も存在します。特に、巨大な二重アンチウイングは機能性を重視したものですが、視覚的には過剰との指摘もあります。

また、1台あたり約4億円と想定される価格設定に対しては、「超高級車市場でも突出して高額」との声があります。この価格帯では、すでに確立されたブランドや、より多くの実績を持つメーカーの製品と競合することになり、新興ブランドであるイスパノ・スイザにとっては大きな挑戦となるでしょう。

イスパノ・スイザ カルメン・サグレラのライバル車

カルメン・サグレラの主なライバル車としては、以下のモデルが挙げられます:

  1. リマック ネヴェーラ:
    クロアチアのメーカーによる電動ハイパーカーで、1,914馬力を誇り、0-100km/h加速は1.81秒と、カルメン・サグレラを上回る性能を持ちます。価格も約3億円とやや低めに設定されています
  2. ピニンファリーナ バッティスタ:
    イタリアの名門デザインハウスが手がけた電動ハイパーカーで、1,900馬力を発揮し、最高速度は350km/hに達します。デザイン性でもカルメン・サグレラと競合します
  3. ロータス エヴァイヤ:
    英国ロータスによる電動スポーツカーで、2,039馬力を誇ります。軽量化技術でも定評があり、ハンドリング性能では優位性があるとされています。価格は約3~4億円です。
  4. アストンマーティン ヴァルハラ:
    ハイブリッドシステムを採用したハイパーカーで、F1技術の転用や空力性能の高さで注目を集めています。1,021馬力を発揮し、価格は1.5億円とカルメン・サグレラより低めに設定されています

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