ベントレー新型スーパースポーツ500台限定で復活!誕生100年目にフルモデルチェンジ|価格 発売日 スペック 日本導入を解説

ベントレーは2025年11月14日(日本時間)に、ニューヨークで新型「ベントレー スーパースポーツ」を世界初公開しました。​​
初代「スーパー・スポーツ」誕生からちょうど100年という節目に合わせて復活したこのモデルは、コンチネンタルGT史上初の後輪駆動かつサブ2トンを実現した、ブランドでもっともドライバー志向のグランドツアラーと位置づけられています。​​
世界で500台のみがハンドメイドで生産される超限定モデルとして、受注開始前から世界中のコレクターやスポーツカーファンの注目を集めています。​​

車の概要:ベントレー スーパースポーツとは?

ベントレー スーパースポーツ(Bentley Supersports)は、ラグジュアリーGT「コンチネンタルGT」をベースに開発された、極限のドライビングプレジャーを追求するスペシャルモデルです。​​
「スーパー・スポーツ」の名は1925年に3リッター・ベントレーの高性能仕様に初めて使われ、当時としては画期的な最高速度100マイル(約161km/h)を達成したモデルとして知られています。​​
その後、2009年に初代コンチネンタルGTスーパースポーツ、2017年に2代目コンチネンタルGTスーパースポーツが登場し、いずれも各世代のコンチネンタルGTにおける頂点グレードとして君臨してきました。​​

今回発表された新型は、4代目となるスーパースポーツであり、現行第4世代コンチネンタルGTをベースに、後輪駆動化と徹底した軽量化を行ったのが最大の特徴です。​​
パワートレーンは6.0リッターW12ではなく、新開発の4.0リッターV型8気筒ツインターボに切り替えられ、最高出力666PS、最大トルク800Nmを発生するピュアICE(内燃機関)のみの構成となっています。​
これに8速DCTと電子制御LSD付き後輪駆動を組み合わせ、コンチネンタルGTシリーズ史上もっともハードコアで、もっともドライバーに寄り添ったキャラクターを与えられています。​​

ベントレー スーパースポーツのエクステリアデザイン

新型ベントレー スーパースポーツのエクステリアは、これまでのコンチネンタルGTの中でも最もアグレッシブかつ機能重視のデザインでまとめられ、「フォーム・フォローズ・ファンクション(形状は機能に従う)」を徹底した造形が与えられています。​​
フロントまわりでは、ベントレーのロードカー史上最大となるカーボンファイバー製フロントスプリッターを一体成型した新設計バンパーを採用し、外観の迫力を高めると同時にエンジンとフロントブレーキへの冷却気流を効率的に導くダクトが左右に設けられています。​
グリルは軽量アルミニウムをレーザーカットした専用メッシュパターンとなり、スーパースポーツ専用モデルであることをひと目で訴える顔つきに仕上げられています。​​

前バンパー両端には積み重ねられたカーボン製ダイブプレーンが配置され、フロントスプリッターとあわせてフロントリフトを大幅に抑制し、高速域でのフロントタイヤの接地性向上に貢献します。​
サイドには、ホイールベースに沿って伸びる新設計のサイドシルと、フロントホイール後方の「B」字型フェンダーブレードが与えられ、ホイールハウス内の高圧空気を効率よく抜きつつボディ側面の気流を整える役割を担っています。​
リアでは、大型カーボンディフューザーを組み込んだ新設計バンパーと、一体成型の固定式リアウイングを採用し、コンチネンタルGTスピード比で300kg以上の追加ダウンフォースを発生させる空力性能を実現しています。​​

軽量化の一環として、通常はアルミとなるルーフパネルをカーボンファイバー製とし、車両重量の低減と低重心化を同時に達成しているのもポイントです。​
足元には、モータースポーツの名門マンタイ・レーシングと共同開発した22インチ鍛造アルミホイールが標準装備され、仕上げはブラックペイントまたはブラック+マシンドの2種類から選択可能です。​
タイヤは通常のピレリPゼロに加え、サーキット走行も視野に入れたハイグリップなピレリ・トロフェオRSも選択でき、トロフェオRS装着時にはコンチネンタルGTスピード比でコーナリング速度が約30%向上し、最大1.3Gの横Gを記録するとされています。​

ボディサイズは現行コンチネンタルGTと同等と想定され、参考値として全長4880mm、全幅1965mm、全高1405mmという堂々たるプロポーションを備えています。

ベントレー スーパースポーツのインテリアデザイン

新型ベントレー スーパースポーツのインテリアは「スポーツカーのような集中力」と「ベントレーらしいクラフトマンシップ」の両立をテーマに、2シーター専用レイアウトで設計されています。​​
リアシートとその周辺の内装・遮音材・シートベルト類はすべて取り払われ、その代わりにカーボンファイバー製の軽量チューブラー構造とレザーでラップされたトレイが後方空間を包み込むように配置され、クリーンでピュアなキャビン構成を実現しています。​
ドライバーとパッセンジャーのための新設計スポーツシートは、従来のコンチネンタルGTよりも着座位置を低く設定し、肩部分にはカーボン構造を露出させたデザインとしながら、11ウェイ電動調整とシートヒーターはしっかりと確保しています。​​

素材面では、ウエストレールやフェイシアパネルに軽量ハイグロスカーボンファイバーを標準採用し、シートセンターやドアトリム、ヘッドライナーの一部には高いグリップ感とスポーティな風合いを兼ね備えた「ディナミカ」素材を使用しています。​
レザーは22色のメインハイドに加え、11色のセカンダリーハイドと9色のアクセントハイドが用意され、モノトーン、ツートーン、さらには新開発のトリトーン配色まで選べるなど、デザイン性とパーソナライゼーション性を両立させた仕立てが特徴です。​
インテリアトリムはカーボンのほかに、ダークティント仕上げのダイヤモンドブラッシュドまたはエンジンターンド加工アルミ、もしくはピアノブラックウッドも選択でき、走りに特化したモデルでありながらも、ベントレーらしいビスポーク性は犠牲になっていません。​

センターコンソールには、世界限定500台のうちの1台であることを示すインディビジュアルナンバープレートが配され、スーパースポーツ専用のロゴと刺繍が各所にあしらわれることで、コレクターズアイテムとしての価値を強く訴えます。​​
ローンチ仕様として公開された「ナイトフォール」では、外装アンスラサイトにキャメル色のアクセントストライプを組み合わせ、内装はベルーガ×キャメルにブロンズアクセントを配した、ヘリテージとモダンスポーツを融合させたコーディネートとなっています。​
ニューヨークでのデビューモデル「デイブレイク」は、ジェットストリームマットのボディにアークティカとポルトフィーノのストライプを組み合わせ、内装にはダムソンにライトブルーとピラーボックスレッドのアクセントを配するなど、非常にドラマチックな色使いが印象的です。​

ベントレー スーパースポーツの走行性能

新型ベントレー スーパースポーツのパワートレーンは強化型の4.0リッターV8ツインターボエンジンで、強化クランクケースや改良シリンダーヘッド、大型ターボチャージャーの採用により、666PS(657bhp)、800Nmというベントレー史上最高レベルのパワー密度を実現しています。​
このエンジンに組み合わされるのはZF製8速デュアルクラッチトランスミッションで、クラッチやシフトプログラムを専用チューニングすることで、より鋭い変速レスポンスと減速時の最適なブリッピング制御を実現し、ドライバーのリズムに自然と寄り添う変速フィールを目指しています。​
0-100km/h加速はわずか3.7秒、最高速度は約310km/hに達するとされており、数値面でも往年のW12スーパースポーツに匹敵するハイパフォーマンスをICEオンリーのV8で達成しています。​​

駆動方式はシリーズ初の後輪駆動専用とされ、後輪には電子制御LSD(eLSD)とトルクベクタリング・バイ・ブレーキが組み合わされることで、16mm拡大されたリヤトレッドとあいまってシャープなターンインと高いトラクション性能を実現しています。​
リアアクスルには後輪操舵も備わり、低速域での取り回し性と高速域での安定性向上に寄与しつつ、ESCやトラクションコントロール、ステアリング、サスペンション、パワートレイン制御はすべてスーパースポーツ専用のキャリブレーションが施されています。​​
ESCはフルオンに加え、一定のスリップとオーバーステアを許容する「ダイナミックモード」、そして完全オフの3段階が用意され、ドライバーが求める自在なコントロール性と安心感のバランスを選べるようになっています。​

サスペンションはフロントにアルミ製ダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンクを採用し、エアスプリングと独立制御可能なツインチャンバーダンパーを組み合わせた高度な足まわり構成です。​
さらに48V駆動のアクティブアンチロールシステム「ベントレー・ダイナミック・ライド」が最大1300Nmの反トルクを0.3秒で発生させ、旋回時のロールを抑えながらも直進時の乗り心地は確保するという、GTらしい器の大きさを持たせています。​​
ブレーキは世界最大級となるフロント440mm/リア410mmのカーボン・シリコン・カーバイド製ディスクと10ピストン(フロント)/4ピストン(リア)キャリパーを標準装備し、高い制動力と大幅なバネ下重量の低減を実現しています。​

排気系にはアクラポヴィッチと共同開発したフルチタン製エキゾーストシステムが採用され、クロスプレーンV8ならではの低く力強いサウンドを、人工的な車内増幅に頼らず自然な形でドライバーに届けることにこだわっています。​​
車両重量はコンチネンタルGT比で約半トンの軽量化が図られ、2トン未満に抑えられたことで、スペック以上に軽快でレスポンシブなドライビングフィールが期待できるパッケージに仕上がっています。​​
その結果、新型ベントレー スーパースポーツは従来の「スピード」グレードが担っていた高速巡航志向のGT像から一歩踏み出し、サーキット走行も視野に入れた“ドライバーズ・ベントレー”として新しいキャラクターを確立しています。​​

ベントレー スーパースポーツの安全性能・運転支援

新型ベントレー スーパースポーツでは、徹底した軽量化とドライバーとの一体感を優先するため、一部の運転支援システムがあえて省略されていることが明かされています。​
具体的な機能の内訳は公表されていないものの、ベースとなる現行コンチネンタルGTが高度な安全・運転支援技術を備えていることを踏まえると、スーパースポーツではあくまで「ドライバーが主役」であることを強く打ち出したキャラクター付けが行われているといえます。​​
その一方で、巨大なカーボンセラミックブレーキや高いダウンフォース性能、緻密にチューニングされたESCとeLSDの制御は、安全域の高さにも直結する要素であり、ドライバー志向と安全性のバランスをサーキット寄りの方向に振ったモデルと見ることができます。​​

ベントレー スーパースポーツの価格

新型ベントレー スーパースポーツの価格は、現時点でメーカーから正式な公表はされていませんが、海外メディアによると価格は約48万6000ドル以上、または約40万ポンド前後になると報じられています。
1ドル=約150円換算とすると、おおまかに約7300万円前後から、別の報道にある約51万5000ドルや40万ポンドベースでは約7700万円程度までのレンジになると見込まれ、ベースとなるコンチネンタルGT V8の日本価格約3000万〜4000万円台と比べても、明確に一段高いプライスポイントに位置づけられます。
したがって、「ベントレー スーパースポーツの価格は7300万円程度が見込まれる。」と言えるレンジ感で、極めて限定的な生産台数やビスポーク性、サーキットレベルのパフォーマンスを考えると、完全にコレクターズモデルとしての価格設定になると考えてよいでしょう。​​

ベントレー スーパースポーツの発売時期

新型ベントレー スーパースポーツは、2026年3月から受注を開始し、2026年第4四半期に生産がスタート、初回デリバリーは2027年初頭が予定されています。​​
これは本国プレスリリースおよび日本向けリリースでも共通して示されているスケジュールであり、開発着手から比較的短期間で市販化に至ったにもかかわらず、ハンドビルドと限定500台という生産体制ゆえに、納車開始まで一定のリードタイムが設けられている形です。​​
生産そのものは英国クルー工場で行われ、コンチネンタルGTやその他のベントレー各モデルと同様、熟練工によるクラフトマンシップと最新の製造技術を融合させたプロセスで組み立てられるとアナウンスされています。​​

ベントレー スーパースポーツは日本で発売されるか

グローバルの発表資料では、新型ベントレー スーパースポーツの販売対象市場として、英国、EU27+スイス+トルコ、北米(米国・カナダ)、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、中東(オマーン、バーレーン、UAE、カタール、クウェート)が挙げられており、日本の名前は現時点では含まれていません。​​
一方、日本語の公式リリースでは「日本国内での販売開始については現在調整中」と明記されており、現段階では導入が確定しているわけではないものの、完全に可能性が排除されているわけでもない“グレーゾーン”のステータスとなっています。
右ハンドル市場であり、既に多くのベントレーオーナーを抱える日本にとっても魅力的なモデルであることは間違いないため、導入される場合はごく少数の台数に絞った「割当制」に近い販売スタイルになる可能性が高いと見てよいでしょう。​​

ベントレー スーパースポーツの辛口評価

ベントレー スーパースポーツをあえて辛口で評価します。​​
まず価格面では、先述のとおり推定7300万〜7700万円というレンジが報じられており、ベースとなるコンチネンタルGT V8の約3000万〜4000万円台と比べると、性能差以上にコレクターズ性や希少性に対価を払う性格が強く、純粋なコストパフォーマンスだけで見ると決して“お得”な選択とは言えません。
また、2+2の実用性を備えたグランドツアラーとして人気を博してきたコンチネンタルGTに対し、スーパースポーツはリアシートを廃した完全2シーター化によって軽量化とスポーツ性を突き詰めた結果、日常ユースや長距離旅行での使い勝手は明確に後退しています。​​

さらに、一部の運転支援システムをあえて削った仕様や、トロフェオRSタイヤ装着時に最大1.3Gもの横Gを発生させるシャシーセットアップは、確かにサーキットやワインディングでは魅力的ですが、荒れた一般道や長時間ドライブでは快適性とのトレードオフが大きくなることも想像に難くありません。​
後輪駆動化と強力なV8ツインターボの組み合わせにより、ESCオフ時には「かなりコントロール性の高いオーバーステア」まで許容されるとされますが、これは裏を返せば、ドライバーの技量が十分でないと性能を持て余しやすい“乗り手を選ぶベントレー”になっている側面もあるでしょう。​​
加えて、CO2排出量や燃費性能に関する情報はまだ公表されておらず、EV化を掲げる「ビヨンド100」戦略の渦中にあって、あえて非ハイブリッドの高性能ICEモデルを投入することには、環境面での議論も呼びそうです。​​

ベントレー スーパースポーツのライバル車

ベントレー スーパースポーツの直接的なライバルは、同じくハイパフォーマンスGTセグメントに属する自社内の「コンチネンタルGT スピード」や、過去のスーパースポーツ各モデルだと捉えることができます。​​
コンチネンタルGT スピードは6.0リッターW12を搭載し、最高出力659PS、フルタイム4WDを備えた“ラグジュアリーとハイパフォーマンスの両立”を掲げるモデルであるのに対し、新型スーパースポーツは666PSのV8と後輪駆動、軽量化ボディで“ドライバーズGT”へと大きく舵を切っている点が対照的です。​​
同じベントレーのラインアップの中でも、快適性とラグジュアリーを軸とするフライングスパーやベンテイガとは明確にキャラクターが異なり、スーパースポーツは走りを最優先する顧客層向けの“ブランド内ハードコアモデル”として位置づけられます。​​

また、過去の2009年型および2017年型コンチネンタルGTスーパースポーツと比較しても、新型は最高出力で肩を並べつつ、ハイブリッド化ではなく軽量化とFR化によってドライバーエンゲージメントをさらに高めた、よりピュアな進化形と言えます。​​
2009年モデルは初の2シーターレイアウトと約100kgの軽量化、2017年モデルは710PSのW12と710台限定生産など、それぞれの時代で“究極のコンチネンタルGT”像を体現してきましたが、新型はその路線をさらに先鋭化させた4代目として位置づけられています。​​
この意味で、ベントレー スーパースポーツの“ライバル”とは、他ブランドのGTというよりも、むしろ歴代スーパースポーツや現行コンチネンタルGT スピードといった「自らの血統」との戦いであり、その中でどこまで純度の高いドライビングマシンに仕上がっているかが最大の見どころと言えるでしょう。​​

ベントレー スーパースポーツの主要スペック

  • エンジン:4.0リッター V型8気筒ツインターボ(ICEオンリー)​
  • 最高出力:666PS(657bhp)​​
  • 最大トルク:800Nm​
  • トランスミッション:8速デュアルクラッチトランスミッション(ZF製、専用強化クラッチ&制御)​
  • 駆動方式:後輪駆動(電子制御LSD+トルクベクタリング・バイ・ブレーキ付き)​​
  • 0-100km/h加速:3.7秒​​
  • 最高速度:約310km/h(約192mph)​​
  • 車両重量:2トン未満(コンチネンタルGT比で約500kg軽量化)​​
  • サスペンション:フロント/アルミ製ダブルウィッシュボーン、リア/マルチリンク+エアスプリング+電子制御ダンパー​
  • アクティブロール制御:48V「ベントレー・ダイナミック・ライド」(最大1300Nm、0.3秒応答)​​
  • ブレーキ:フロント440mm・リア410mmカーボンセラミックディスク、前10ピストン/後4ピストンキャリパー​
  • ホイール:22インチ鍛造アルミホイール(マンタイ・レーシング共同開発)​
  • タイヤ:ピレリPゼロ/ピレリ・トロフェオRS(オプション)​
  • 生産台数:世界限定500台(各車にシリアルナンバー付与)​​

まとめ

新型ベントレー スーパースポーツは、コンチネンタルGTの100年にわたるスポーツスピリットを現代的に再解釈し、4.0リッターV8ツインターボと後輪駆動、徹底した軽量化によって「もっともドライバー志向のベントレー」という新しいポジションを確立したモデルです。​​
価格は推定7300万円前後と、まさに選ばれた顧客のみが手にできるコレクターズGTですが、500台限定という希少性とビスポーク性、そしてICE時代の終盤を飾るピュアなドライビング体験という価値を考えれば、ブランド史に残る“一台”となることは間違いないでしょう。

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