150台限定のBMW M3 MT Final Edition：M3最後のMT車 価格は1420万円

2024年3月13日、ビー・エム・ダブリューはBMW M3の限定モデル、「BMW M3 MT Final Edition（エムスリー・エムティー・ファイナル・エディション）」が発表されました。これは、同モデルとしては最後となるマニュアル・トランスミッション搭載バージョンで、日本国内限定150台での販売が決定しています。専用のウェブサイトを通じて、注文の受付がスタートしており、2024年3月27日の午後11:59までとなっています。

この特別なM3の注文数が限定数を超える場合、選ばれた顧客は厳正な抽選を経て決定されるとのことです。その結果は2024年5月末までに通知され、納車は2024年の第二四半期以降を目処に開始される予定です。

BMW M3は、高性能な走行を提供するMモデルシリーズの一角を成す車両です。Mモデルには二つのカテゴリーがあり、一つはサーキットでの走行に特化したMハイ・パフォーマンス・モデル、もう一つはサーキットでの経験を活かして走行性能を向上させたMパフォーマンス・モデルです。今回発表された「BMW M3 MT Final Edition」は、Mハイ・パフォーマンス・モデルの中に位置付けられています。

車の概要：BMW M3とは？

BMW M3は、サーキットでの優れた性能と4ドアモデルの実用性を兼ね備えた、高性能なスポーツセダンです。1986年に初代M3が登場。ツーリングカーレースでの使用を目的に、BMW3シリーズをベースに開発されました。2021年にフルモデルチェンジを行い6代目となるM3が発売されました。BMWのモータースポーツをリードするドライビングマシーンとしての地位を確立しています。

そして今回、ドイツ・ツーリングカー選手権でのBMW M3の初優勝35周年を記念して、特別限定版「BMW M3 MT Final Edition」が発表されました。この限定車は、日常的には見かけないマニュアル・トランスミッションを備えた右ハンドル・モデルであり、独特のゴールド塗装のホイールや、赤いアクセントが施されたシートなど、初優勝を飾った際のドライバー、ロベルト・ラバリアが操ったレースカーをイメージしたデザインが特徴です。

BMW M3のエクステリアデザイン

BMW M3は、そのフロントデザインにおいて独自性を放っています。特に目を引くのは、迫力満点の縦型キドニー・グリルです。これに加え、水平方向に配置されたダブル・バー、さらには、高出力エンジンの冷却を助けるために設計された大型のエア・インテークが、この車の性能とデザインの両方を高めています。サイドビューでは、Mモデル特有のサイドギルやドアミラー、さらにはダウンフォースを増すリアスポイラーが標準で装備されており、スポーティな外観を一層強調しています。