2025年11月12日、プジョーは次世代のデザインと技術を体現するコンセプトカー「ポリゴン コンセプト」を正式に発表しました。このコンセプトカーは、同ブランドが2027年以降に導入する革新的な技術のテストと実証を目的とした、実際に走行可能な車両です。そしてこのポリゴンコンセプトは新型208のベースだと想定されており、2027年以降に導入が期待されています。

車の概要:プジョー ポリゴンコンセプトとは?
プジョー ポリゴンコンセプトは、全長4メートル未満のコンパクトなコンセプトカーで、プジョーの次世代モデルの方向性を示すものです。プジョーは1810年に製鉄業としてスタートし、1890年に初のガソリン自動車を生産して以来、自動車メーカーとして135年以上の歴史を持っています。同ブランドは2015年以降、フラクタル、インスティンクト、e-レジェンド、インセプションといった革新的なコンセプトカーを発表してきました。
今回のポリゴンコンセプトは、特に次期プジョー 208(3代目)のデザインベースになると予想されており、2027年頃の市販化が見込まれています。現行の208は2代目で2019年にデビューしましたが、ポリゴンコンセプトは次世代の大胆なデザインと革新的技術を予告する重要なモデルです。本車両は人気ゲーム「フォートナイト」内の専用島「ポリゴンシティ」で先行公開され、新しいオーディエンスへのアプローチも試みています。

プジョー ポリゴンコンセプトのエクステリアデザイン
プジョー ポリゴンコンセプトのエクステリアは、ピュアでシンプル、かつ幾何学的な形状が特徴で、これまで以上にフェリン(猫科動物的)なスタンスを実現しています。ブランドのアイコンである3本爪のライトシグネチャーは水平レイアウトで再解釈され、マイクロLEDスクリーンの集合体によって形成されています。停車中には、フロントとリアのライトが様々なグラフィックとカラーで同期してアニメーション表示され、没入感のあるビジュアル体験を提供します。
Cピラーには専用のマイクロLEDスクリーンが配置され、車両に乗り込むことなく充電レベルを確認できるなど、実用的な機能も備えています。ボディパネル、ホイール、シートフォーム、さらにグッドイヤー製タイヤにまでレーザー刻印が施され、鮮やかで遊び心のあるアクセントが加えられています。このタイヤには、路面とタイヤの状態をリアルタイムでi-Cockpitディスプレイに伝えるサイトライン技術が搭載されています。
プジョー ポリゴンコンセプトのボディサイズは、全長4,000mm未満、全幅および全高の詳細は資料に記載されていませんが、コンパクトな都市型EVを想定した設計となっています。





プジョー ポリゴンコンセプトのインテリアデザイン
インテリアは革新的な「ハイパースクエア®」ステアリングコントロールを中心に構成され、これまでの円形ステアリングホイールの常識を覆す長方形のデザインを採用しています。このハイパースクエア®は、ステア・バイ・ワイヤ技術と組み合わされ、ステアリングとホイールの間に機械的な接続がなく、完全な電子制御となっています。4つの角には円形のポッドが配置され、手を離すことなく主要な操作が指先で可能です。

ダッシュボードディスプレイは廃止され、フロントガラス全体がスクリーンとなります。ハイパースクエア®の背後に配置されたマイクロLEDパネルから、幅24cm×高さ74cm(31インチ相当)の情報がフロントガラスに投影される革新的なシステムです。ドライバーは、クルーズ、ファン、ハイパーの各モードを選択でき、それぞれが車内外のビジュアル環境をカスタマイズします。

キャビン空間は、機械式ステアリングコラムを排除し、ダッシュボードアーキテクチャを再設計することで最大化されています。フロントガラスを前方かつ下方に押し出し、Bピラーを取り除くことで、ガラスキャノピーのような明るく開放的な室内空間を実現しています。フロント乗員用のダッシュボードレイアウトはカスタマイズ可能で、スマートフォン、ヘッドフォン、キャップ、バックパックなどのアイテムを収納できる専用ホルダーが用意されています。

シートは3Dプリントシェルと一体成型フォームを組み合わせた革新的なデザインで、リサイクルプラスチック(R-PET)製のシェル、構造体、フォームのわずか3つの主要コンポーネントで構成されています。これは従来のシートが数十個の部品で構成されているのと対照的です。





プジョー ポリゴンコンセプトの走行性能
プジョー ポリゴンコンセプトは、ハイパースクエア®とステア・バイ・ワイヤ技術により、比類ない俊敏性と走行の楽しさを提供します。低速時の駐車や旋回では、手を動かしたり複数回転させることなく、素早く簡単な操作が可能です(各方向に最大170度の回転で、従来の3回転に対し約1回転未満)。高速走行時には、ハイパースクエア®のわずかな入力で車両の軌道を調整できます。
この組み合わせにより、高速走行時の卓越した応答性と精度、操作時の比類ないコンフォート、そして独特のハイパーアジリティ感覚を実現しています。また、ステア・バイ・ワイヤ技術は理想的な路面フィードバックを提供し、不要な振動をフィルタリングしながらも、ドライバーが路面状況を理解するのに役立つ有益なフィードバックは伝えます。この技術は航空宇宙産業で実証済みであり、2027年以降にプジョーの市販車に導入される予定です。

プジョー ポリゴンコンセプトの価格
プジョー ポリゴンコンセプトはコンセプトカーであり、このままの形で市販されることはありません。したがって、現時点で価格情報は公開されていません。ただし、本コンセプトカーが次期プジョー 208のベースになると予想されており、市販化は2027年頃とされています。現行のプジョー 208の日本での価格は318万円から512万円の範囲で販売されていますが、次期モデルの価格については未定です。
プジョー ポリゴンコンセプトの発売時期
プジョー ポリゴンコンセプトに搭載される革新的技術、特にハイパースクエア®ステアリングコントロールとステア・バイ・ワイヤ技術は、2027年以降にプジョーの市販車に導入される予定です。次期プジョー 208は2027年頃に発売される見込みで、2026年10月に開催されるパリモーターショーでワールドプレミアが行われる可能性が高いとされています。コンセプトカーそのものは市販されませんが、そのデザインと技術は次世代モデルに反映される予定です。

プジョー ポリゴンコンセプトは日本で発売されるか
プジョー ポリゴンコンセプト自体はコンセプトカーであるため、日本を含む世界のどの市場でも市販されることはありません。ただし、このコンセプトカーが示すデザインと技術は、2027年頃に登場予定の次期プジョー 208に反映される見込みです。現行のプジョー 208は日本市場で正規販売されており、次期モデルも日本導入が期待されますが、正式な発表はまだありません。日本での発売可能性については、今後のプジョージャポンからの公式発表を待つ必要があります。
プジョー ポリゴンコンセプトをあえて辛口で評価します。
プジョー ポリゴンコンセプトをあえて辛口で評価します。まず、ハイパースクエア®ステアリングは確かに革新的ですが、100年以上続いた円形ステアリングの操作感覚に慣れたドライバーにとって、学習曲線は急峻でしょう。特に緊急回避時の直感的な操作性に懸念が残ります。また、ステア・バイ・ワイヤの電子制御は航空宇宙産業で実証済みとはいえ、万が一の電子システム故障時のフェイルセーフ機構に対する不安を完全には払拭できません。
フロントガラス全体をディスプレイとして使用するアイデアは斬新ですが、直射日光下での視認性や、長時間運転時のドライバーの目への負担が気になります。さらに、Bピラーを取り除いた構造は開放感をもたらす一方で、側面衝突時の安全性に疑問符がつきます。XXLバタフライドアも乗降性は向上するかもしれませんが、狭い駐車スペースでは実用性に欠けるでしょう。
また、リサイクル素材の多用や3Dプリント技術の採用は環境配慮として評価できますが、これらが実際の量産車で同等のコストとクオリティを維持できるかは未知数です。コンセプトカーとしての魅力は認めますが、市販化への道のりは技術的にも規制的にも平坦ではないでしょう。

プジョー ポリゴンコンセプトのライバル車
プジョー ポリゴンコンセプトは次期プジョー 208のベースになると予想されるため、コンパクトEVセグメントでのライバル車を挙げます。最も直接的な競合は、同じプラットフォームを共有する姉妹車のボクスホール(オペル)コルサ・エレクトリックです。その他の主要なライバルとしては、より運転の楽しさと魅力で勝るMINIクーパー・エレクトリックが挙げられます。
ヨーロッパ市場では、フィアット 500e、フォルクスワーゲン e-up!(生産終了)、ルノー トゥインゴ ZEなどもコンパクトEVセグメントで競合します。日本市場に視野を広げると、日産リーフ、ホンダe(生産終了)、さらにはSUVタイプではボルボ EX30やシトロエン E-C4などがライバルとなるでしょう。いずれも航続距離300〜400km台、価格帯300〜500万円程度のコンパクトEVとして位置づけられています。
プジョー ポリゴンコンセプトの主要スペック

まとめ
プジョー ポリゴンコンセプトは、2025年11月12日に発表された次世代技術を体現するコンセプトカーで、次期プジョー 208(3代目)のデザインベースになると予想されています。最大の特徴は、100年以上続いた円形ステアリングを覆す長方形のハイパースクエア®と、機械的接続のないステア・バイ・ワイヤ技術の組み合わせです。フロントガラス全体がディスプレイとなる革新的なi-Cockpit®や、3Dプリント技術とリサイクル素材を活用した持続可能なデザインアプローチも注目されます。全長4メートル未満のコンパクトなボディながら、Bピラーレス構造による開放的な室内空間と、カスタマイズ可能な内外装により、無限の個性表現が可能です。本車両に搭載される技術は2027年以降にプジョーの市販車に導入される予定で、フランスブランドの新時代の幕開けを告げるマニフェストとなっています。



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