一般社団法人 日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は、2025年10月30日(木)に「Japan Mobility Show 2025」の会場で、日本カー・オブ・ザ・イヤー 2025-2026の一次選考となる10ベストカーを発表します。
40年以上の歴史を誇る日本カー・オブ・ザ・イヤー(JCOTY)は、日本の自動車業界を代表する賞典として知られています。今回の10ベストカーは、本年度ノミネートされた35モデルの中から、60名の選考委員が投票により10台を選出するもので、選ばれた車両は11月に実施される10ベストカー試乗会で二次選考を経て、12月4日の最終選考会でイヤーカーが決定される流れとなります。
10ベストカー発表会の詳細
発表会は10月30日(木)12時20分から13時(予定)まで、東京ビッグサイト 西展示棟アトリウムの特設ステージで開催されます。報道関係者向けの取材申し込みは10月28日(火)正午まで受け付けており、Japan Mobility Show 2025の取材申請も別途必要となります。

ノミネート車35台を全車種紹介
今年度は電気自動車、プラグインハイブリッド、SUV、軽自動車、スペシャルティカーなど、例年以上に多彩なモデルが揃いました。対象は2024年11月から2025年10月に発売された乗用車で、国産車10台、輸入車25台がエントリーしています。35台のうち、約3分の1にあたる12台が電気自動車(BEV)となっており、自動車業界の電動化トレンドを反映した内容となっています。
国産車ノミネート10台
【1】スズキ e ビターラ
スズキ初のグローバル電気自動車SUVとして登場したモデルです。コンパクトなボディながら、先進的な電動パワートレインを搭載し、新時代のスズキを象徴する一台となっています。スズキの本格的な量産EV戦略車として位置づけられており、コンパクトSUVセグメントでの戦略的重要性が高いモデルです。環境性能と実用性を両立させた、スズキの電動化元年を飾る注目の一台となっています。

【2】スバル フォレスター
スバルを代表するミドルサイズSUVの新型モデルです。伝統の水平対向エンジンとシンメトリカルAWDを継承しながら、安全性能と走行性能をさらに進化させました。ハイブリッドシステムを採用し、環境性能も大幅に向上しています。SUV市場で長年にわたり安定した人気を誇るフォレスターは、オンロードでの快適性とオフロードでの走破性を高次元で両立させた実力派モデルです。アイサイトなどの先進安全技術も充実しており、ファミリー層からアウトドア愛好家まで幅広い支持を集めています。

【3】ダイハツ ムーヴ
軽自動車市場で長年愛されてきたムーヴの最新モデルです。使い勝手の良さと経済性を両立させた、日常の足として最適な一台となっています。ガソリンエンジンを搭載し、軽自動車ならではの扱いやすさと低燃費を実現しています。軽自動車セグメントにおける技術革新を代表するモデルとして、日本独自の自動車文化を体現する存在です。

【4】トヨタ アルファード PHEV/ヴェルファイア PHEV
トヨタのフラッグシップミニバンにプラグインハイブリッドシステムを搭載したモデルです。高級感あふれる室内空間と環境性能を高次元で融合させました。従来のハイブリッドシステムからさらなる進化を遂げ、高級ミニバン市場での電動化を牽引する存在として期待されています。外部充電が可能なPHEVシステムにより、短距離ならEV走行も可能で、環境性能と実用性を両立させた次世代のラグジュアリーミニバンです。

【5】トヨタ クラウン(エステート)
クラウンシリーズに新たに加わったステーションワゴンタイプです。伝統のクラウンブランドに実用性とスタイリッシュなデザインを組み合わせた意欲作となっています。ハイブリッドシステムを搭載し、ラージセダン/ワゴンカテゴリーに属します。従来のセダンイメージを刷新し、新しいクラウンの可能性を示すモデルとして注目を集めています。

【6】日産 リーフ
日産の電気自動車を代表するモデルの最新版です。電気自動車普及の先駆者として、さらなる進化を遂げたモデルとなっています。日本のEVパイオニアとしての地位を確立してきたリーフは、改良を重ねてノミネート入りを果たしました。コンパクトハッチバックのカテゴリーに属し、日常使いに適した実用的なEVとして高い評価を得ています。

【7】日産 ルークス
日産のスーパーハイトワゴン型軽自動車の最新モデルです。広々とした室内空間と先進の安全装備を備え、ファミリーユースに最適な一台です。ガソリンエンジンとハイブリッドの両方のパワートレインを用意し、軽自動車市場での技術革新を代表するモデルとして選出されました。スライドドアを採用した使い勝手の良さが特徴です。

【8】ホンダ N-ONE e:
ホンダの人気軽自動車N-ONEに電動パワートレインを搭載したモデルです。レトロなデザインと最新の電動技術を融合させた注目の一台となっています。軽自動車の電動化における画期的なモデルとして、日本独自の軽自動車規格でのEV展開は今後の市場動向を占う重要な指標となります。コンパクトながら先進的な電動技術を搭載し、新しい軽自動車の可能性を示しています。

【9】ホンダ プレリュード
ホンダのスポーツクーペとして復活を遂げたモデルです。かつての名車の名を受け継ぎ、現代の技術で生まれ変わった期待のスペシャルティカーです。ハイブリッドシステムを搭載したスポーツクーペとして、環境性能と走りの楽しさを両立させています。往年のプレリュードファンはもちろん、新世代のドライバーにも魅力的な一台として注目を集めています。

【10】レクサス GX
レクサスの本格オフロードSUVとして日本市場に導入されたモデルです。高い悪路走破性とラグジュアリーな装備を兼ね備えた、タフで上質な一台となっています。ガソリンエンジンを搭載したラージSUVカテゴリーに属し、本格的なオフロード性能とラグジュアリーカーとしての快適性を高次元で融合させたモデルです。レクサスブランドの新たな魅力を示す存在として期待されています。

輸入車ノミネート25台
【11】アルファ ロメオ ジュニア
アルファロメオの新世代コンパクトSUVです。イタリアンデザインの美しさと、日常使いの実用性を両立させたモデルとなっています。EVとハイブリッドの両方のパワートレインを用意し、多様なニーズに対応しています。アルファロメオらしいスポーティな走りと、実用的なSUVとしての機能性を兼ね備えた一台です。

【12】アウディ A5 シリーズ
アウディのミドルクラスセダン・クーペシリーズの最新モデルです。洗練されたデザインと先進技術を融合させた、プレミアムセグメントの実力車です。ガソリンエンジンとハイブリッドの両方を用意し、ミドルセダン/ワゴンカテゴリーにおける存在感を示しています。アウディの伝統的な質感の高さと、最新のデジタル技術を融合させたモデルです。

【13】アウディ A6 e-tron シリーズ
アウディの電気自動車ラインアップを担う主力モデルです。アッパーミドルクラスに求められる質感と、電動化時代の先進性を体現しています。ラージセダン/ワゴンカテゴリーに属する電気自動車として、プレミアムEVセグメントでの存在感を示すモデルです。e-tronブランドの充実ぶりは、アウディの電動化戦略の本格展開を印象づけています。

【14】アウディ Q5 シリーズ
アウディのミドルサイズSUVの新型モデルです。実用性とプレミアム感をバランスよく備えた、使い勝手の良い一台となっています。ガソリンエンジンとハイブリッドの両方を用意し、ミドルSUVセグメントにおける主力モデルとして位置づけられています。日常使いからロングドライブまで、幅広いシーンで活躍する実力派SUVです。

【15】アウディ Q6 e-tron シリーズ
アウディの電動SUVラインアップの中核を担うモデルです。SUVの実用性と電気自動車の環境性能を高次元で融合させました。ミドルSUVカテゴリーの電気自動車として、プレミアムEVセグメントでの競争力を示しています。アウディは今回4シリーズ(A5、A6 e-tron、Q5、Q6 e-tron)で大量ノミネートを果たし、電動化戦略の本格展開を印象づけました。

【16】BMW 2シリーズ グラン クーペ
BMWのコンパクトプレミアムセダンです。スポーティな走りと実用性を兼ね備えた、4ドアクーペスタイルのモデルとなっています。ガソリンエンジンとハイブリッドを用意し、コンパクトセダンカテゴリーにおけるBMWの戦略モデルとして注目されます。BMWらしい駆け抜ける歓びと、日常使いの実用性を両立させた一台です。

【17】BYD シーライオン7
中国BYDの電動SUVです。先進的なバッテリー技術と、充実した装備を魅力的な価格で提供するモデルとなっています。ミドルSUVカテゴリーの電気自動車として、中国EVメーカーとしての存在感を示しています。グローバルEV市場での競争激化を象徴する一台として、コストパフォーマンスの高さが注目を集めています。

【18】キャデラック リリック
キャデラックの電気自動車SUVです。アメリカンラグジュアリーの伝統と、電動化時代の革新を融合させた注目のモデルです。ミドルSUVカテゴリーの電気自動車として、キャデラックブランドの新たな魅力を示す存在となっています。広々とした室内空間と最新のインフォテインメントシステムを備えた、次世代のアメリカン高級車です。

【19】シトロエン C3 ハイブリッド
シトロエンのコンパクトカーにハイブリッドシステムを搭載したモデルです。フランス車らしい個性的なデザインと、環境性能を両立させています。コンパクトハッチバックカテゴリーに属し、シトロエンならではの快適な乗り心地を提供します。独創的なスタイリングと実用性を兼ね備えた、個性派モデルとなっています。

【20】シトロエン C4
シトロエンのコンパクトハッチバックです。独創的なデザインと快適な乗り心地を特徴とした、個性派モデルとなっています。ガソリンエンジンと電気自動車の両方のパワートレインを用意し、多様なニーズに対応しています。シトロエンの伝統である快適性を重視した設計が特徴です。

【21】フィアット 600 ハイブリッド
フィアットのコンパクトSUVにハイブリッドシステムを搭載したモデルです。イタリアンデザインの魅力と、実用性を兼ね備えた一台です。コンパクトSUVカテゴリーに属し、都市部での使い勝手と環境性能を両立させています。フィアットらしいスタイリッシュなデザインが特徴的なモデルです。

【22】ヒョンデ インスター
ヒョンデの小型商用電気自動車です。商用車市場における電動化を推進する、革新的なモデルとなっています。コンパクトSUVカテゴリーの電気自動車として、韓国メーカーの技術力を示す一台です。実用性と環境性能を両立させた、新しいカテゴリーのモデルとして注目されています。

【23】ジープ レネゲード eハイブリッド
ジープのコンパクトSUVにeハイブリッドシステムを搭載したモデルです。オフロード性能と環境性能を両立させた、新世代のジープです。ハイブリッドシステムを採用したコンパクトSUVとして、ジープブランドの伝統的な走破性と、現代の環境要求を融合させています。

【24】メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ カブリオレ
メルセデスAMGのオープンスポーツモデルです。高性能と優雅さを兼ね備えた、ラグジュアリーオープンカーとなっています。ハイブリッドシステムを搭載したラージカブリオレカテゴリーに属し、スポーティな走りと環境性能を両立させています。メルセデスAMGブランドの高性能と、オープンエアドライビングの爽快感を楽しめる一台です。

【25】メルセデスAMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+(PHEV)(セダン/ステーションワゴン)
メルセデスAMGのミドルクラスにプラグインハイブリッドを搭載したモデルです。高性能と環境性能を高次元で両立させた実力派です。ラージセダン/ワゴンカテゴリーのPHEVとして、メルセデスの電動化技術とAMGの高性能を融合させた注目のモデルです。セダンとステーションワゴンの両方のボディタイプを用意しています。

【26】メルセデスAMG GT 43 クーペ/GT 63 E パフォーマンス クーペ
メルセデスAMGのスポーツクーペです。サーキット走行も視野に入れた本格的なパフォーマンスカーとなっています。ガソリンエンジンとハイブリッドの両方のパワートレインを用意し、スポーツクーペカテゴリーにおける最高峰の性能を誇ります。メルセデスAMGの技術力を結集した、究極のスポーツカーです。

【27】メルセデスAMG SL 63 S E パフォーマンス
メルセデスAMGのラグジュアリーロードスターです。伝統のSLの名を受け継ぐ、最高峰のオープンスポーツカーです。ハイブリッドシステムを搭載したラージロードスターとして、高性能と環境性能を融合させています。メルセデスAMGは高性能モデルを中心に4台がノミネートされ、ハイブリッド技術とパフォーマンスの両立が評価されています。

【28】メルセデス・ベンツ EQS 450+
メルセデス・ベンツの電気自動車フラッグシップセダンです。最新の電動技術と、最高級の快適性を融合させた一台となっています。ラージセダンカテゴリーの電気自動車として、メルセデス・ベンツの電動化技術の粋を集めたモデルです。先進的なデザインと最高水準の快適性を備えた、プレミアムEVのフラッグシップモデルです。

【29】プジョー 3008
プジョーのミドルサイズSUVの新型モデルです。フランス車らしい洗練されたデザインと、先進的な装備を備えています。ガソリンエンジンとハイブリッドの両方のパワートレインを用意し、ミドルSUVセグメントにおけるプジョーの主力モデルとして位置づけられています。独創的なインテリアデザインと、快適な乗り心地が特徴です。

【30】ポルシェ 911 カレラ GTS
ポルシェを代表するスポーツカー911の高性能バージョンです。伝統のリアエンジンレイアウトで、卓越した走行性能を実現しています。ガソリンエンジンを搭載したスポーツクーペとして、ポルシェの伝統と革新を体現するモデルです。911の中でもスポーティな性格を持つGTSバージョンは、走りの楽しさを追求するドライバーに最適な一台です。

【31】ポルシェ マカン
ポルシェのコンパクトSUVの最新モデルです。スポーツカーメーカーが作るSUVとして、走りの楽しさと実用性を両立させています。電気自動車パワートレインを採用したミドルSUVとして、ポルシェの電動化戦略を担う重要なモデルです。ポルシェらしいスポーティな走りと、SUVとしての実用性を高次元で融合させた一台です。

【32】テスラ モデルY
テスラの電気自動車SUVです。先進的な自動運転技術と、優れた航続距離を持つ人気モデルとなっています。ミドルSUVカテゴリーの電気自動車として、安定した人気で選出されました。グローバルEV市場での競争激化を象徴する存在として、高い技術力と使い勝手の良さが評価されています。

【33】フォルクスワーゲン ID. Buzz
フォルクスワーゲンの電気自動車ミニバンです。往年のワーゲンバスをオマージュした、レトロフューチャーなデザインが特徴となっています。電気自動車パワートレインを採用したミニバンカテゴリーとして、懐かしさと先進性を融合させた独創的なモデルです。実用的な広い室内空間と、環境性能を両立させた注目の一台です。

【34】フォルクスワーゲン ティグアン
フォルクスワーゲンのミドルサイズSUVの新型モデルです。堅実なドイツ車らしい品質と、充実した装備を備えた実用的な一台です。ガソリンエンジンとハイブリッドの両方のパワートレインを用意し、ミドルSUVセグメントにおけるフォルクスワーゲンの主力モデルとして位置づけられています。使い勝手の良さと信頼性の高さが特徴です。

【35】フォルクスワーゲン パサート
フォルクスワーゲンのミドルクラスセダン/ワゴンの最新モデルです。伝統あるパサートの名を受け継ぐ、上質で実用的なモデルとなっています。ガソリンエンジンとハイブリッドの両方のパワートレインを用意し、ミドルセダン/ワゴンカテゴリーにおける実力派です。フォルクスワーゲンは3シリーズ(ID. Buzz、ティグアン、パサート)がノミネートされ、多様なラインアップを展開しています。

今後のスケジュール詳細
10月30日(木)12時20分〜13時(予定)
10ベストカー発表会が、東京ビッグサイト 西展示棟アトリウム 特設ステージ(Japan Mobility Show 2025会場内)で開催されます。
11月19日(火)9時〜
10ベストカー試乗・取材会が、袖ケ浦フォレストレースウェイで実施されます。こちらは報道関係者のみ参加可能となっています。
12月4日(木)
最終選考会・表彰式が、ボッシュ株式会社本社で行われ、この日にイヤーカーが決定します。最終選考会・表彰式の模様は、当日15時(予定)から日本カー・オブ・ザ・イヤー公式YouTubeチャンネルでライブ配信される予定です。
実行委員長からのメッセージ
鈴木慎一実行委員長は、今年度のノミネート車について次のようにコメントしています。
「本年度のノミネート車は35モデルでした。電気自動車あり、PHEVあり、SUVあり、軽自動車あり、スペシャルティカーありで、例年以上に多彩なモデルが揃いました。日本の自動車、自動車事情に精通した60名の選考委員が高い見識と厳しい眼をもって投票したモデルのTOP10を『10ベストカー』として表彰します。2025年の日本のクルマを代表する10ベストカーにどのモデルが選出されるか、ご注目ください」
国産車から輸入車まで、電動化モデルからガソリンモデルまで、多様なパワートレインとボディタイプが揃った今年度のノミネート車。この中から選ばれる10ベストカー、そして最終的にイヤーカーの栄冠を手にするのはどの1台なのか、大きな注目が集まっています。



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