日産 改良新型サクラ 2026夏発売|価格244万円、マイナーチェンジ何が変わった?

日産自動車は2026年4月16日、大人気の軽EV「日産 サクラ」のマイナーチェンジを正式に発表しました。 同日より全国の日産販売会社で注文受付を開始しており、実際の発売は2026年夏を予定しています。

車の概要:日産 サクラとは?

日産 サクラは、日産と三菱自動車の合弁会社NMKVが共同開発し、2022年6月16日に発売された軽トールワゴン型のBEV(純電気自動車)です。 製造は三菱自動車工業の水島製作所(岡山県倉敷市)が担当しており、三菱「eKクロス EV」の姉妹車にあたります。

車名の「サクラ」は日本を象徴する桜に由来しており、「日本の電気自動車の時代を彩り、中心となるクルマになってほしい」という思いが込められた社員公募によるネーミングです。 2019年の東京モーターショーで披露された軽EVコンセプト「IMkコンセプト」をベースに開発が進められ、発売直前にはキャッチフレーズ「電気自動車になった日産の軽」を引っさげてデビューしました。

現行モデルは初代(B6AW/KE0型)であり、今回のマイナーチェンジはその初代モデルに対して実施される初めての大規模改良となります。 2022年の発売以来、4年連続で国内暦年EV販売台数No.1を獲得するなど、軽EVの代名詞的存在として市場に定着しています。 発売当初に受注が1万7,000台を超えた話題は記憶に新しく、JNCAP最高評価「ファイブスター賞」や2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー三冠達成など、受賞歴でも輝かしい実績を誇ります。

日産 サクラのエクステリアデザイン

今回のマイナーチェンジで最も目を引く変化が、G/Xグレードのフロントフェイスの刷新です。 ボディカラーと同色のカラードグリルと、カッパー色の大型アクセントをあしらった新デザインのフロントバンパーを採用することで、上質感と華やかさを両立させた顔つきへと生まれ変わりました。 リーフやアリアとも共通する先進的なブランドフェイスへの統一が進んでいます。

15インチアルミホイールも日本の伝統美「水引」モチーフを継承しながら、より大きくダイナミックな印象を与えるデザインに変更されました。 ボディカラーは、水辺に咲く桜が水面に映る情景を色に落とし込んだ新色「水面乃桜-ミナモノサクラ-」とスターリングシルバーを組み合わせた2トーンカラーをはじめ、全10種類を用意しています。

なお、最廉価グレードのSはフロントデザインを含め変更がなく、今回のデザイン刷新はG・Xグレードへの適用となります。 ボディサイズは全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,655mmです。

日産 サクラのインテリアデザイン

インテリアでは、使い勝手を高めるいくつかの改良が加えられています。 これまでドライバー側にのみ設定されていたカップホルダーが助手席側にも追加されたほか、エアコンの風向性能が改良され、ドライブモードスイッチも使いやすい位置に移設されました。

シート表皮の変更により質感もアップしており、X・Gグレードではレザーライクなプレミアムインテリアパッケージをオプション設定できます。 X・Gグレードでは本革巻きステアリングホイールを標準装備とするなど、グレードを横断した装備の充実も図られています。

インターフェース面では、7インチカラーのアドバンスドドライブアシストディスプレイと9インチディスプレイを水平方向に並べた統合型デザインを継承。 バッテリーのユニバーサルスタック構造によって確保された広々とした室内には、ボックス類・カップホルダー・ボトルホルダー付きドアポケットなどの豊富な収納スペースも引き続き備わります。

日産 サクラの走行性能

日産 サクラの動力源は、最高出力47kW・最大トルク195N・mを発揮するMM48型交流同期電動機です。 20kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、WLTCモードで最大180kmの航続距離を実現しています。

100%モーター駆動ならではの力強く静かでなめらかな加速が最大の魅力で、アクセルペダルの操作だけで加減速が完結する「e-Pedal Step」機能を搭載しています。 クリープ機能も備わっているため、ガソリン車からの乗り換えでも違和感なく馴染めるのが特徴です。

充電は、3kW以上の普通充電器で約8時間(バッテリー残量警告灯点灯位置〜100%)、30kW以上の急速充電器で約40分(同〜80%)での充電が可能です。 また、今回新たにメーカーオプションとして100V AC電源(1,500W)がラゲッジルームとインストルメントパネルの2カ所に設定され、車外や車内で家電製品が使えるほか、災害時の移動式給電車や企業のBCP対策としても活用できる点が注目されます。

安全性能・運転支援

日産 サクラには全方位運転支援システム「360°セーフティアシスト」が採用されており、ミリ波レーダーとカメラを組み合わせて自転車や夜間の歩行者も検知する「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」を搭載しています。 2台前の車両まで監視して玉突き事故を防ぐ「インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)」や、車線逸脱を防止する「インテリジェント LI+LDW」なども全グレードに標準装備されています。

今回のマイナーチェンジでは、Xグレードにインテリジェント アラウンドビューモニター(移動物検知機能付)・前席ヒーター付シート・ステアリングヒーターが標準装備化されました。 さらに、クルマに近づくと自動でロックを解除する「接近時アンロック機能」と、降車後にクルマから離れると自動でロックする「降車時オートロック機能」、人や荷物の置き去りを防ぐ「後席リマインダー」も新たに搭載されています。

高速道路での単一車線走行を支援する「プロパイロット」も引き続き設定されており、アクセル・ブレーキ・ステアリングを自動で制御して快適なドライブをサポートします。 なお、2023年のJNCAP評価では最高評価「ファイブスター賞」を獲得しており、軽自動車クラスとしてトップレベルの安全性能を誇ります。

日産 サクラの価格

日産 サクラの価格は2,448,600円(消費税込み・Sグレード)からです。 グレード別の希望小売価格は以下のとおりです。

グレードバッテリー価格(税込)
S20kWh2,448,600円
X20kWh2,599,300円
G20kWh2,998,600円

全グレードが令和7年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」(58万円)の対象となっており、補助金を活用した場合の実質購入価格はSグレードで約187万円(消費税込み)からと、軽自動車を検討しているユーザーにも選びやすい価格設定になっています。

日産 サクラの発売時期

日産自動車は2026年4月16日にマイナーチェンジを発表し、同日より全国の日産販売会社で注文受付を開始しています。 実際の発売(納車開始)は2026年夏を予定しており、具体的な日程は追って公表される見込みです。

日本で発売されるか

日産 サクラは軽自動車規格を採用した日本専売モデルであり、今回のマイナーチェンジモデルも国内向けにのみ展開されます。 日本の軽自動車規格に合わせてゼロから開発されたモデルであることから、海外展開の予定は現時点でありません。

日産 サクラを辛口評価

日産 サクラをあえて辛口で評価します。

まず気になるのが、航続距離の短さです。WLTCモードで最大180kmという数字は、カタログ上はともかく実際の使用では気温や走行状況によってさらに縮まるケースもあり、遠出には不安が残ります。 2025年に登場したホンダ「N-ONE e:」は同じ軽EVながら295kmという航続距離を実現しており、100km以上の差は無視できません。

次に価格のバランスです。補助金を活用すれば実質187万円〜というのは確かに魅力的ですが、補助金なしの車両本体価格は244万円〜と、同セグメントのガソリン軽自動車と比べると依然として高めの価格帯です。 補助金制度の変更リスクを踏まえると、単純にお得とは言い切れない面もあります。

さらに、今回のマイナーチェンジにおいてバッテリー容量やモーター性能に変更はなく、走行性能面での進化はありません。 デザインの刷新や使い勝手の改良は評価できますが、4年越しの初マイナーチェンジとしては、ライバル車が実力を伸ばしているなかで根本的な競争力強化には至っていないという見方もできます。

日産 サクラのライバル車

軽EV市場はここ数年で競合が増加しており、日産 サクラの主なライバルは以下のとおりです。

車種ブランド航続距離(WLTC)価格帯
eKクロス EV三菱180km同水準
N-ONE e:ホンダ295km269〜320万円
N-VAN e:ホンダ245km商用寄り

三菱「eKクロス EV」は日産 サクラとほぼ同一のプラットフォームや航続距離を持つ姉妹車で、デザインや装備の好みで選ぶことになります。 ホンダ「N-ONE e:」は2025年に登場した強力な対抗馬で、航続距離で100km以上の優位性を持ちながら価格差は約10万円程度にとどまるなど、日産 サクラにとって最も手強いライバルとなっています。

日産 サクラの主要スペック

項目スペック
バッテリータイプリチウムイオンバッテリー
バッテリー総電力量20kWh
最高出力47kW
最大トルク195N・m
最高速度130km/h
航続距離(WLTCモード)最大180km
普通充電約8時間(〜100%)
急速充電約40分(〜80%)
全長3,395mm
全幅1,475mm
全高1,655mm
ホイールベース2,495mm
車両重量1,070〜1,090kg
荷室容量107L
乗車定員4名

まとめ

初代モデルとして2022年に登場して以来、4年連続で国内EV販売台数No.1の座を守り続けてきた日産 サクラが、初のマイナーチェンジで一層磨きをかけてきました。 カッパーアクセントを取り入れたフロントデザインの刷新や新色追加によるエクステリアの上質感アップ、100V外部給電への対応、Xグレードの装備充実など、日常使いの満足度を高める改良が盛りだくさんです。 補助金を活用した実質価格が約187万円〜という点は、軽自動車ユーザーにとって非常に現実的な選択肢であり、2026年夏の発売が今から楽しみです。

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