BMWは2026年10月1日、BMW X3 M50 xDriveの最高出力を従来の398PSから443PSへ引き上げると発表しました。M50 xDrive専用の「Black Package」も2026年12月から設定し、22インチホイールや黒いブレーキキャリパー、アルカンターラの内装で黒基調に仕上げます。今回はグローバル向けの発表で、日本での導入時期と価格は未発表です。日本では現行のBMW X3 M50 xDriveが税込1,023万円で販売されています。

車の概要:BMW X3 M50 xDriveとは?
BMW X3は、BMWのミッドサイズSUVです。2004年に初代が登場し、2024年のフルモデルチェンジで4代目(G45)になりました。M50 xDriveはそのMパフォーマンス・モデルで、3.0リッター直列6気筒ガソリンターボに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせ、8速ステップトロニックと4輪駆動のxDriveで走ります。
今回の発表は、出力向上、M50 xDrive専用のBlack Package、X3全車に加わる内装の小改良の3点です。

BMW X3 M50 xDriveのエクステリアデザイン
黒でまとめるホイール・キャリパー・バッジ
Black Packageは、BMW X3 M50 xDriveだけに設定されるスタイリング・パッケージです。モータースポーツをイメージした黒のアクセントを、外装と内装の両方に加えます。
ホイールは22インチのPolygon 1134 M Black軽合金ホイールで、X3 M50 xDriveのタイヤ設定に1インチ大きいサイズが加わります。ほかのMライトアロイホイールもオプションで選べます。
ブレーキキャリパーは、Mスポーツ・ブレーキに専用のハイグロスブラック仕上げを採用し、モノクロームのMロゴを入れます。日本仕様の従来のMスポーツ・ブレーキはレッドのハイグロス仕上げのキャリパーで、Black Packageでは黒に変わります。


Mロゴとモデルバッジは、シルバーの縁取りが付いたハイグロスブラックです。


欧州仕様のボディサイズは、全長4,755mm、全幅1,920mm、全高1,660mmです。
BMW X3 M50 xDriveのインテリアデザイン
アルカンターラと青いステッチ
室内では、アルカンターラとカーボン調の仕上げでモータースポーツとのつながりを表現します。運転席側のインストルメントパネルの一部、センターディスプレイ手前、ワイヤレス充電付きのスマートフォントレイには、黒のBMW Individualアルカンターラを使います。ドアトリムとセンターコンソールのアームレストも同じ素材で、ヘッドレストのMロゴはアルカンターラ面にエンボス加工で入ります。

シートカバーは、黒のアルカンターラとヴェガンザの組み合わせに、青のステッチとパイピングを施します。フロアマットは青いパイピング入りの黒で、Mカラーのフラッグが付きます。Mアルミニウム・カーボン構造のMインテリアトリムが加わり、BMW Individual CraftedClarityのガラス装飾も一部の操作部品に使われます。Mステアリングホイールは、レザー仕上げの専用エアバッグ・インパクトアブソーバーを備えます。


X3全車に加わる内装の改良
2026年12月から、X3の全モデルに内装の改良が入ります。
- センターディスプレイ手前の面にPVC Softskinを採用
- インストルメントパネルに新しいステッチパターン
- センターコンソールの収納部とドア内側のハンドルにアンビエントライト
- グローブボックスオープナーを新デザインに変更
- ステンレス製のブートシルのエッジガードを採用(BMW X3 30e xDriveとBMW X3 M50 xDriveのみ)
- M Sport Packageを装着した全車とMパフォーマンス全モデルに、黒いMロゴ入りのダークシルバーのエントリーシルを設定

BMW X3 M50 xDriveの走行性能
326kW(443PS)へ向上した直列6気筒
3.0リッターのMツインパワー・ターボ直列6気筒ガソリンエンジンは、48Vマイルドハイブリッドと組み合わせたシステムの最高出力が33kW(45PS)増え、326kW(443PS)になります。従来は293kW(398PS)でした。システム最大トルクは、従来と同じ580Nmです。
0-100km/h加速は、BMWの発表で4.4秒です。1フィートのロールアウトを差し引く計測方法では4.1秒になります。従来の欧州仕様車値は4.6秒でした。
この出力向上は、Black Packageを選ばないものを含むすべてのBMW X3 M50 xDriveが対象です。エンジンはEuro 7の要件をすべて満たします。
欧州仕様の技術資料では、エンジン単体は313kW(426PS)・540Nm、48Vマイルドハイブリッドのモーターは13kW(18PS)・200Nmです。トランスミッションは8速ステップトロニックで、xDriveによる4輪駆動です。

X3 20 xDriveのEuro 7適合
4気筒エンジンのBMW X3 20 xDriveも、欧州の排出ガス規制Euro 7に適合しました。
BMW X3 M50 xDriveの価格
BMW X3 M50 xDriveの価格は、日本の現行モデルで税込1,023万円です(2026年10月1日時点のメーカー希望小売価格)。今回発表された新しいモデルやBlack Packageについては、現時点では日本での価格は未発表です。
<日本での現行型BMW X3 M50 xDriveの価格>
| グレード | パワートレイン | 駆動方式 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| BMW X3 M50 xDrive | 3.0リッター直列6気筒ターボ+48Vマイルドハイブリッド・8速AT | 4WD(xDrive) | 1,023万円 |
BMW X3 M50 xDriveの発売時期
Black Packageは、グローバル発表で2026年12月から設定されます。X3全モデルの内装改良も、2026年12月からです。
BMW X3 M50 xDriveは日本で発売されるか
BMW X3 M50 xDrive自体は日本で販売されています。今回発表されたBlack Package、443PSへの出力向上、X3全モデルの内装改良について、日本での導入時期は現時点で未発表です。
BMW X3 M50 xDriveを辛口評価
出力は45PS増えますが、システム最大トルクは従来と同じ580Nmで、トルクの数字に変化はありません。
Black Packageを選べるのは、BMW X3 M50 xDriveだけです。ほかのX3には設定されず、黒いキャリパーや青いステッチのアルカンターラ内装を求める人は、M50 xDriveを選ぶことになります。
さらに、今回の変更は日本導入が未発表で、Black Packageと443PS仕様の価格も出ていません。日本で購入できる仕様と金額が確定するまでは、現行の398PS仕様との違いや、ライバルとの価格差を正確に比べられません。
一方で、出力向上はBlack Packageの有無に関係なく、すべてのM50 xDriveが対象です。黒基調の外観が好みでなくても、出力向上の対象になる点は今回の改良の利点です。
BMW X3 M50 xDriveのライバル車
アウディ SQ5
アウディ SQ5は、税込1,063万円です。3.0リッターV型6気筒TFSIに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせ、最高出力367PS、最大トルク550Nmを発生します。7速Sトロニックとquattroの4輪駆動で、0-100km/h加速は4.5秒です。
日本の現行BMW X3 M50 xDriveより40万円高い価格です。システム最高出力は現行の398PSより31PS、今回発表の443PSより76PS低く、最大トルクはBMW X3 M50 xDriveより30Nm低い550Nmです。
メルセデスAMG GLC 53 4MATIC+(ISG)
メルセデスAMG GLC 53 4MATIC+(ISG)のSUVは、税込1,275万円です。3.0リッター直列6気筒ターボがエンジン単体で449PS、600Nmを発生し、完全可変トルク配分のAMG 4MATIC+とリアアクスルステアリングを標準装備します。
日本の現行BMW X3 M50 xDriveより252万円高い価格です。エンジン単体の値同士で比べると、欧州仕様のBMW X3 M50 xDrive(426PS・540Nm)より23PS、60Nm上回ります。
現行の398PS仕様で比べると、3車の中で価格が最も低いのはBMW X3 M50 xDriveで、アウディ SQ5より40万円、メルセデスAMG GLC 53より252万円低くなります。価格を抑えて直列6気筒の4輪駆動を選びたい人にはBMW X3 M50 xDrive、V6ターボの4輪駆動ならアウディ SQ5、後輪操舵まで備えた高価格帯の直列6気筒ならメルセデスAMG GLC 53が向いています。
BMW X3 M50 xDriveの主要スペック
欧州仕様の技術資料(2026年9月版)に基づく値です。0-100km/h加速だけはBMWの発表値です。
| 項目 | BMW X3 M50 xDrive(欧州仕様) |
|---|---|
| 全長 | 4,755mm |
| 全幅 | 1,920mm |
| 全高 | 1,660mm |
| ホイールベース | 2,865mm |
| 乗車定員 | 5名 |
| 車両重量(DIN) | 1,965kg |
| 車両重量(EU) | 2,040kg |
| エンジン | 直列6気筒ガソリンターボ+48Vマイルドハイブリッド |
| 総排気量 | 2,998cc |
| システム最高出力 | 326kW(443PS) |
| システム最大トルク | 580Nm |
| エンジン単体の最高出力 | 313kW(426PS)/5,600–6,500rpm |
| エンジン単体の最大トルク | 540Nm/1,980–5,400rpm |
| モーターの出力・トルク | 13kW(18PS)・200Nm |
| トランスミッション | 8速ステップトロニック |
| 駆動方式 | 4WD(xDrive) |
| 0-100km/h加速(BMW発表値) | 4.4秒(ロールアウト控除の計測で4.1秒) |
| 燃料タンク容量 | 約65L |
| 荷室容量 | 570L(最大1,700L) |
| 最低地上高 | 216mm |
| タイヤ(標準、前/後) | 255/45R20・285/40R20 |
| 複合燃費(欧州WLTP) | 8.1〜8.8L/100km |
| CO₂排出量(欧州WLTP) | 185〜199g/km |
BMW X3 M50 xDriveのまとめ
BMW X3 M50 xDriveは、システム最高出力が398PSから443PSへ上がり、M50 xDrive専用のBlack Packageも加わります。黒基調の外装とアルカンターラの内装を求める人は、このパッケージが選択肢になります。日本では現行モデルが販売されており、新しい仕様の導入時期と価格は、BMWジャパンの発表を待つ状況です。
BMW X3 M50 xDriveのよくある質問
Q. BMW X3 M50 xDriveの出力はどれくらい向上しますか?
システム最高出力が33kW(45PS)増え、326kW(443PS)になります。最大トルクは従来と同じ580Nmで、0-100km/h加速はBMWの発表で4.4秒です。Black Packageの有無に関係なく、すべてのBMW X3 M50 xDriveが対象です。
Q. Black Packageはどのモデルで選べますか?
BMW X3 M50 xDriveだけです。ほかのX3には設定されません。22インチのPolygon 1134 M Blackホイール、ハイグロスブラックのブレーキキャリパー、アルカンターラの内装などが含まれます。
Q. Black Packageはいつから選べますか?
グローバル発表では、2026年12月からです。日本での導入時期は未発表です。
Q. 日本のBMW X3 M50 xDriveの価格はいくらですか?
2026年10月1日時点で、現行モデルの税込のメーカー希望小売価格は1,023万円です。443PS仕様とBlack Packageの日本価格は未発表です。
Q. X3全モデルにはどんな改良が入りますか?
2026年12月から、センターディスプレイ手前のPVC Softskin、センターコンソールとドアハンドルのアンビエントライト、新デザインのグローブボックスオープナーなどが加わります。M Sport PackageとMパフォーマンスのモデルには、黒いMロゴ入りのダークシルバーのエントリーシルも付きます。



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