2026年9月3日、トヨタはクラウンシリーズの一部改良を発表しました。トヨタ クラウン セダンは新グレード「G」の追加や「Z」のブラックパッケージ標準化などを実施し、9月21日に発売します。今回の改良では、オーナードライバー向けの選択肢を広げる一方、Zには13.2型有機EL後席ディスプレイを販売店装着オプションとして用意し、パーソナル用途とショーファー用途の双方に対応するラインアップとしました。

車の概要:トヨタ クラウン セダンとは?
トヨタ クラウンは1955年に初代が登場したモデルで、現行型は16代目です。16代目ではクロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートという4つのボディタイプに展開され、トヨタ クラウン セダンは2023年11月13日に発売されました。
トヨタ クラウン セダンはFRプラットフォームを採用した4ドアセダンで、パーソナルカーとしての走行性能と、後席に乗員を乗せるショーファーカーとしての快適性を両立させたモデルです。パワートレインには2.5Lマルチステージハイブリッドシステムと燃料電池システムを設定しています。
2026年の一部改良で大きく変わったのはグレード構成です。従来のZに加え、2.5Lハイブリッド車にGを新設定しました。Gはドライバー自身が運転する使い方を意識し、装備を整理して価格を抑えています。一方、Zは従来オプションだったブラックパッケージを標準化し、外観のキャラクターを明確にしました。

トヨタ クラウン セダンのエクステリアデザイン
トヨタ クラウン セダンの基本デザインは今回の一部改良でも維持されています。FRレイアウトを生かした長いホイールベースと水平基調のプロポーションを採用し、フロントにはハンマーヘッドをベースとしたランプと大型台形グリル、リヤには横一文字のコンビネーションランプを組み合わせています。

2026年モデルではZのブラックパッケージが標準装備となりました。Zには245/45ZR20タイヤと20×8.5Jブラックスパッタリング塗装アルミホイールを装着し、ヘッドランプモール、ロアグリルモール、フェンダーガーニッシュ、ベルトモール、リヤバンパーモールにも漆黒系の加飾を採用します。

新しいGは235/55R19タイヤと19×8Jダークプレミアムメタリック塗装アルミホイールを標準装備します。Zの燃料電池車では、この19インチ仕様をメーカーオプションで選択することも可能です。
20インチを標準とするZに対し、Gは19インチとすることで、見た目だけでなくタイヤの性格にも違いを持たせています。
パノラマルーフ装着車の全高は1480mmとなります。ボディサイズは、全長5030mm、全幅1890mm、全高1475mmです。





トヨタ クラウン セダンのインテリアデザイン
トヨタ クラウン セダンの室内は、大型の杢目調パネルをインストルメントパネルから左右ドアへ連続させる構成で、64色から選択できるLED間接照明も採用しています。3000mmのホイールベースを生かし、特に後席の足元スペースを重視したパッケージです。

Zはショーファー用途を強く意識した仕様です。運転席、助手席、後左右席のシートヒーターとシートベンチレーション、後左右席のリヤパワーシートとリフレッシュシート、リヤマルチオペレーションパネル、電動式リヤサンシェード、手動式リヤドアサンシェードなどを標準装備します。3席独立温度コントロールフルオートエアコンもZに標準装備されます。

Gはオーナードライバー向けとして装備を整理しており、シートヒーターは運転席と助手席に標準装備します。Zに装備される後席用シートベンチレーションやリヤパワーシート、リフレッシュシートなどを必要としないユーザーに向けた位置づけです。
今回、新たに13.2型有機EL後席ディスプレイがZの販売店装着オプションに加わりました。後席エンターテインメントを充実できる装備ですが、パノラマルーフとは同時装着できません。





トヨタ クラウン セダンの走行性能
GとZのハイブリッド車には、A25A-FXS型2487cc直列4気筒エンジンと2NM型モーターを組み合わせた2.5Lマルチステージハイブリッドシステムを搭載します。エンジン最高出力は185PS、最大トルクは225Nm、駆動用モーターは最高出力180PS、最大トルク300Nmです。変速機構をハイブリッドシステムに組み合わせ、10段変速制御も採用しています。
駆動方式はG、ZともFRです。Gの車両重量は1980kgで、Zハイブリッド車の2020kgより40kg軽くなっています。WLTCモード燃費もGが18.3km/L、Zが18.0km/Lとなり、Gが0.3km/L上回ります。
Gの19インチタイヤはZの20インチタイヤよりサイドウォールに厚みがあるため、段差などでの入力を穏やかにしやすい構成です。対してZの20インチは応答性や外観の存在感を重視した選択といえます。40kg軽いGは燃費面でもわずかに有利で、ドライバー自身が日常的に運転する場合には合理的な組み合わせです。
Zの燃料電池車は3KM型交流同期モーターを搭載し、最高出力182PS、最大トルク300Nmを発生します。水素タンクは3本で合計141L、充填可能量は約5.6kgです。WLTCモードの燃料消費率は148km/kgで、1回の水素充填による参考航続距離は約820kmとされています。



トヨタ クラウン セダンの価格
トヨタ クラウン セダンの価格は649万9900円からです。
| グレード | パワートレイン | 駆動方式 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| G | 2.5Lマルチステージハイブリッド | FR | 649万9900円 |
| Z | 2.5Lマルチステージハイブリッド | FR | 753万600円 |
| Z | 燃料電池システム+モーター | FR | 853万500円 |
Gは19インチタイヤを採用し、後席用の高級装備を整理することで、走行性能を大きく変えずに価格を抑えたオーナードライバー向けグレードです。
Zのハイブリッド車は20インチのブラックパッケージに加え、リヤパワーシートや後席ベンチレーションなどを標準装備し、ショーファー用途にも対応します。
Zの燃料電池車はZの快適装備をベースにFCEVシステムを搭載し、約820kmの参考航続距離を持つ最上位のパワートレインです。

トヨタ クラウン セダンの発売時期
一部改良されたトヨタ クラウン セダンは2026年9月21日に発売されます。発表日は9月3日で、日本国内向けとして発表されたモデルです。
トヨタ クラウン セダンを辛口評価
トヨタ クラウン セダンをあえて辛口で評価します。
まず気になるのはボディサイズです。全長5030mm、全幅1890mmというサイズに加え、最小回転半径はハイブリッド車が5.7m、燃料電池車では5.9mです。機械式駐車場や幅の狭い住宅街では、購入前に駐車環境をかなり慎重に確認する必要があります。
次に、GとZハイブリッド車には103万700円の価格差があります。Gでは649万9900円まで入口が下がった一方、リヤパワーシートや後席シートベンチレーション、リフレッシュシートなど、トヨタ クラウン セダンらしい後席装備を求めると753万600円のZを選ぶことになります。オーナードライバーにはGが魅力的ですが、後席を重視すると一気に100万円以上価格が上がる構成です。
さらに、Zで追加された13.2型有機EL後席ディスプレイはパノラマルーフと同時装着できません。後席で映像コンテンツを楽しむ装備と、室内の開放感を高める装備のどちらかを選ぶ必要があり、ショーファー仕様を充実させたいユーザーほど悩みやすいポイントです。
一方で、新設定のGはZハイブリッド車より40kg軽く、WLTCモード燃費も18.3km/Lと0.3km/L優れています。2.5Lマルチステージハイブリッドの走行性能を維持しながら649万9900円まで価格を下げたことで、トヨタ クラウン セダンを自分で運転したい層には、従来より選びやすい仕様になりました。

トヨタ クラウン セダンのライバル車
レクサス ES350h
レクサス ES350hは2.5Lハイブリッドを搭載する大型セダンです。FWDが790万円、AWDが810万円で、システム最高出力は248PS。WLTCモード燃費はFWDが25.4km/L、AWDが24.8km/Lとなっています。
価格はトヨタ クラウン セダン Zハイブリッド車の753万600円と近く、電動化された大型セダンとして直接比較しやすい存在です。トヨタ クラウン セダンがFRと後席装備を特徴とするのに対し、レクサス ES350hは燃費性能が大きく上回り、AWDも選択できます。
BMW 3シリーズ セダン
BMW 3シリーズ セダンは、メーカー希望小売価格が687万円から990万円で、トヨタ クラウン セダンの価格帯と重なります。320d xDrive M Sportは2.0L直列4気筒ディーゼルを搭載し、最高出力190PS、最大トルク400Nm、WLTCモード燃費15.6km/Lです。
全長4720mm、全幅1825mmとトヨタ クラウン セダンより310mm短く、65mm狭いため、都市部での取り回しを重視する場合にも比較対象になります。320d xDrive M Sportは4輪駆動であることも違いです。
トヨタ クラウン セダンを選ぶべき人は、FRの走りと広い後席を両立し、パーソナル利用から送迎まで1台で対応したい人です。燃費やAWDを重視するならレクサス ES350h、よりコンパクトなボディとスポーティな走りを求めるならBMW 3シリーズ セダンが候補になります。
トヨタ クラウン セダンの主要スペック
| 項目 | G ハイブリッド | Z ハイブリッド | Z 燃料電池車 |
|---|---|---|---|
| 全長 | 5030mm | 5030mm | 5030mm |
| 全幅 | 1890mm | 1890mm | 1890mm |
| 全高 | 1475mm | 1475mm | 1475mm |
| ホイールベース | 3000mm | 3000mm | 3000mm |
| 最低地上高 | 130mm | 130mm | 135mm |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 | 5名 |
| 車両重量 | 1980kg | 2020kg | 2000kg |
| エンジン/モーター | A25A-FXS型 直列4気筒+2NM型交流同期モーター | A25A-FXS型 直列4気筒+2NM型交流同期モーター | 3KM型交流同期モーター+FCB130型燃料電池スタック、リチウムイオン電池4.0Ah |
| 総排気量 | 2487cc | 2487cc | ― |
| 最高出力 | システム245PS(エンジン185PS/モーター180PS) | システム245PS(エンジン185PS/モーター180PS) | 182PS |
| 最大トルク | エンジン225Nm/モーター300Nm | エンジン225Nm/モーター300Nm | 300Nm |
| トランスミッション | マルチステージハイブリッドトランスミッション | マルチステージハイブリッドトランスミッション | ―(モーター駆動) |
| 駆動方式 | FR | FR | FR |
| WLTCモード燃費/燃料消費率 | 18.3km/L | 18.0km/L | 148km/kg |
| 最小回転半径 | 5.7m | 5.7m | 5.9m |
ハイブリッドシステムのエンジン最高出力は185PS、モーター最高出力は180PSで、システム最高出力は245PSです。燃料電池車の駆動用リチウムイオンバッテリー容量は4.0Ahとなっています。パノラマルーフ装着車は全高1480mmです。

トヨタ クラウン セダンのまとめ
2026年のトヨタ クラウン セダンは、649万9900円のGを追加したことで、従来のショーファーカー寄りの性格だけでなく、オーナードライバーが選びやすいラインアップになりました。Gは19インチタイヤと軽い車重、Zは20インチのブラックパッケージと充実した後席装備、Z燃料電池車は約820kmの参考航続距離という明確な違いがあります。大型FRセダンを自分で運転しながら、必要に応じて後席の快適性も確保したい人に向くモデルです。
トヨタ クラウン セダンのよくある質問
Q. トヨタ クラウン セダンの発売日はいつですか?
2026年9月21日に発売されます。一部改良は2026年9月3日に発表されました。
Q. トヨタ クラウン セダンの価格はいくらですか?
新設定のGハイブリッド車が649万9900円、Zハイブリッド車が753万600円、Z燃料電池車が853万500円です。最も安いGとZハイブリッド車の価格差は103万700円です。
Q. トヨタ クラウン セダンのGとZは何が違いますか?
Gは235/55R19タイヤを装着し、後席向けの快適装備を整理したオーナードライバー向けグレードです。Zは245/45ZR20タイヤとブラックパッケージを標準装備し、リヤパワーシートや後席シートベンチレーションなども備えます。
Q. トヨタ クラウン セダンは日本で発売されますか?
日本国内向けとして正式発表されており、2026年9月21日に発売されます。全国のトヨタ販売店で取り扱われるモデルです。
Q. トヨタ クラウン セダンの燃費はどれくらいですか?
WLTCモード燃費はGハイブリッド車が18.3km/L、Zハイブリッド車が18.0km/Lです。Z燃料電池車は148km/kgで、1回の水素充填による参考航続距離は約820kmです。






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