2026年9月30日、レンジローバーは新型レンジローバー スポーツ エレクトリック(Range Rover Sport Electric)を発表しました。3代目レンジローバー スポーツに初のフルEVを追加し、英国で受注を開始しました。
550PS・850Nm、最大609kmの航続距離に加え、900mmの渡河性能を備えます。大容量バッテリーの充電時間は設備によって大きく変わるため、速さと走破性だけでなく、日常の充電環境も選ぶ際のポイントです。日本向け価格と発売日は未発表です。

- 車の概要:レンジローバー スポーツ エレクトリックとは?
- レンジローバー スポーツ エレクトリックのエクステリアデザイン
- レンジローバー スポーツ エレクトリックのインテリアデザイン
- レンジローバー スポーツ エレクトリックの走行性能
- レンジローバー スポーツ エレクトリックの安全性能・運転支援
- レンジローバー スポーツ エレクトリックの価格
- レンジローバー スポーツ エレクトリックの発売時期
- レンジローバー スポーツ エレクトリックは日本で発売されるか
- レンジローバー スポーツ エレクトリックを辛口評価
- レンジローバー スポーツ エレクトリックのライバル車
- レンジローバー スポーツ エレクトリックの主要スペック
- レンジローバー スポーツ エレクトリックのまとめ
- レンジローバー スポーツ エレクトリックのよくある質問
車の概要:レンジローバー スポーツ エレクトリックとは?
レンジローバー スポーツは、ブランドの高級SUVの中でも運転の楽しさを重視するモデルです。現行の3代目は2022年5月に発表され、MLA-Flexアーキテクチャを採用しています。
今回のEVもこの基本設計を活用し、英国ソリハル工場でPHEV、ガソリン、ディーゼル仕様と同じ生産ラインから送り出されます。既存のパワートレインと並ぶ選択肢として加わります。
国内では2025年モデルでステルスパックの設定やPHEVの価格改定が行われており、同じ3代目の展開が続いてきました。今回は、そのスポーツをフル電動で選べるようにする発表です。

レンジローバー スポーツ エレクトリックのエクステリアデザイン
空力を意識したグリルとホイール
スポーツの力強いプロポーションを保ちながら、EV向けに空力を最適化したグリルとアロイホイールを採用しました。レンジローバーは、これらの形状が高速道路走行時の航続距離に最大約16km分寄与するとしています。



英国仕様のDynamic SEは21インチホイールを装備します。First Editionは22インチホイールに、Zadar Greyのボディ、Satin Wrap、ブラックのコントラストルーフを組み合わせます。Black PackとSatin Wrapはオプションとしても用意されます。



英国仕様のボディサイズは、全長4946mm、全幅2047mm、全高1819mmです。全幅はミラー格納時の値で、ミラー展開時は2209mmになります。
レンジローバー スポーツ エレクトリックのインテリアデザイン
高級感ある内装と最新のデジタル装備
英国のDynamic SE、Autobiography、First Editionはいずれも13.1インチタッチスクリーンとPivi Proを備えます。EVの充電設定画面に加え、レンジローバーのアプリで充電スケジュールの管理や充電場所の検索を行えます。

英国のDynamic SEはWindsorレザーシートを採用し、前席は20方向電動調整・ヒーター・メモリー機能、後席はヒーターと電動リクライニングを備えます。

Autobiographyは22方向電動調整の前席にヒーター、ベンチレーション、マッサージ、メモリー機能を装備し、後席にもヒーター、ベンチレーション、電動リクライニングを備えます。AutobiographyにはヘッドアップディスプレイとClearSightインテリアリアビューミラーも採用されます。
英国のFirst EditionはAutobiographyの主要装備を受け継ぎ、First Edition表記のNatural Blackベニヤとイルミネーション付きトレッドプレートを加えます。専用の仕立てを重視する仕様です。

さらにAutobiographyではRange Rover Bespokeを利用でき、ボディカラーや素材、刺繍などを選んで個別に仕立てられます。グレード選びは出力差よりも、シートの機能や内外装の仕上げが中心になります。



レンジローバー スポーツ エレクトリックの走行性能
550PS・850Nmと50%速いトルクの立ち上がり
パワートレインは260kWのモーターを2基搭載し、システム最高出力は550PS、最大トルクは850Nmです。駆動方式はAWDで、Dynamic Launch Mode使用時の0-100km/h加速は4.5秒になります。
レンジローバーは、トルクの立ち上がりを兄弟車のレンジローバー エレクトリックより50%速くしたと説明しています。この50%はトルクの立ち上がり速度を示し、加速時の駆動力のレスポンスに関わる数値です。走行モードに合わせた専用のサウンドも用意し、加速時の感覚を演出します。

PHEV仕様と比べてボディ剛性は61%高く、重心は73mm低くなっています。バッテリーを車体へ組み込む設計と専用シャシー調整により、メーカーは操舵への応答と安定感を高めたとしています。
車体の揺れを抑える足回り
Dynamic Air Suspension、Twin Valve Dampers、Adaptive Dynamics 2を組み合わせます。Adaptive Dynamics 2は100項目を毎秒500回監視し、旋回時の横方向の傾きやブレーキ時の前後の揺れを制御するとしています。
550PS仕様はDynamic Response Proを標準装備します。電子制御アクティブロール制御のeARCと四輪操舵を含み、eARCは各アクスルで最大1400Nmの力を加えて車体の傾きを抑えます。450PS仕様ではDynamic Response Proがオプションとなります。
英国EV550の四輪操舵時の回転直径は10.95mで、半径に換算すると約5.5mです。大柄な車体でも小回りを助ける仕組みを備えています。
900mm渡河と45度の登坂
EV向けに調整したIntelligent Traction Managementと仮想AWD制御を採用しました。最大渡河水深は900mm、登坂能力は45度です。英国仕様の最低地上高は通常時202mm、オフロード時263mmで、最大けん引能力は2500kgになります。


開発の最終試験はイタリアのカッラーラにある大理石採石場で行われ、磨かれた石面や細かな粉じん、急勾配で制御を検証しました。
航続距離と充電時間
使用可能容量118.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、WLTP航続距離は最大609kmです。メーカーが標準化した実走行ルートで算出した推定値は最大535kmで、実際の航続距離は気温、走り方、積載、ルートなどに左右されます。
ThermAssistによる熱管理を採用し、800V電気アーキテクチャとsplit-charging技術で急速充電に対応します。最良条件では10分で最大220km分の航続距離を補充でき、350kW急速充電時は10〜80%を約22分で充電できます。


英国EV550の充電時間は、設備と充電範囲によって次のように変わります。
| 充電設備 | 充電範囲 | 目安時間 |
|---|---|---|
| DC 800V・350kW | 10〜80% | 約22分 |
| DC 400V・250kW | 10〜80% | 約32分 |
| DC 800V・150kW | 10〜80% | 約38分 |
| AC 22kW | 0〜100% | 約7時間 |
| AC 11kW | 0〜100% | 約13時間 |
| AC 7kW | 0〜100% | 約19時間 |
これらは英国仕様の条件に基づく目安で、バッテリーの温度や残量、充電設備の状態で変わります。毎日満充電に戻す使い方では、普通充電の出力が利便性を左右します。

英国では車体の両側から接続できる追加AC充電ポートも選べ、First Editionには標準装備されます。日本で利用できる充電規格と設備条件は、国内仕様の案内を待つ必要があります。
レンジローバー スポーツ エレクトリックの安全性能・運転支援
バッテリーは高強度アルミニウム製のケースに収められます。JLRの試験施設では、通電状態のバッテリーに多軸の振動や衝撃を加え、マイナス40度からプラス90度の環境で安全性を検証します。
Single Pedal Drivingは、ブレーキペダルを踏まずに停止し、その状態を保持できる機能です。英国商品仕様では上り坂での停止保持にも対応し、勾配のある場所での操作を補助します。
各車両にはBattery Digital Twinが用意され、バッテリーの状態把握とSOTAによる遠隔保守につなげます。更新には有効なInControlアカウント、通信接続、所有者または運転者の同意が必要です。英国のバッテリー保証は8年または16万kmのいずれか早い方までとなり、保証条件は市場ごとに異なります。
レンジローバー スポーツ エレクトリックの価格
英国ではEV550 Dynamic SEが約2286万円(109,810ポンド)からです。2026年10月1日時点の英国OTR価格は以下の通りで、税と登録関連費用を含みます。
| グレード | パワートレイン | 駆動方式 | 英国価格(税込) |
|---|---|---|---|
| Dynamic SE | EV550・118.5kWh | AWD | 約2286万円(109,810ポンド) |
| Autobiography | EV550・118.5kWh | AWD | 約2556万円(122,780ポンド) |
| First Edition | EV550・118.5kWh | AWD | 約2629万円(126,290ポンド) |
日本円は2026年10月1日確認の1ポンド=約208.21円で換算しています。配信データの更新は9月30日で、以下のライバル車も同じレートを使用しています。
Dynamic SEは快適装備を備えながらEV550を最も低い価格で選べる仕様です。
Autobiographyはシートの快適機能を充実させ、Bespokeによる個別の仕立ても選べる上級仕様です。
First Editionはサテン仕上げの外装や専用内装、追加AC充電ポートを備えた導入仕様です。
世界向けのグレード構成にはDynamic HSEも含まれます。販売グレードは市場によって異なり、日本向け価格は未発表です。

レンジローバー スポーツ エレクトリックの発売時期
英国では2026年9月30日の発表に合わせて受注を開始しました。生産は英国ソリハル工場で行われます。
レンジローバー スポーツ エレクトリックは日本で発売されるか
日本の公式サイトでも新型EVの紹介が始まっています。ただし、2026年10月1日時点で国内価格、受注開始日、発売日は未発表です。
開発試験には日本のMagarigawa Clubのプライベートサーキットも使われました。日本で試験を実施した事実と、国内販売の正式な案内は分けて捉える必要があります。
レンジローバー スポーツ エレクトリックを辛口評価
ミラー格納時でも全幅2047mm、車両重量はDIN基準で2695kgあるため、駐車環境の確認は欠かせません。四輪操舵で回転半径を約5.5mに抑えても、狭い駐車枠や通路を通る際には車体の幅が効きます。
充電の速さも設備次第です。350kWなら10〜80%約22分ですが、150kWでは約38分になり、7kWの普通充電で0〜100%にするには約19時間を要します。大容量バッテリーを使い切る長距離走行が多い人ほど、自宅と移動先の充電環境を先に確認したいところです。
また、Dynamic SEからAutobiographyへは約270万円相当の差があり、First EditionはDynamic SEより約343万円相当高くなります。英国の3仕様は550PS・850Nmのパワートレインを共有するため、上級グレードの追加費用は主に快適装備や仕立ての好みに見合うかで判断することになります。
一方、0-100km/h加速4.5秒と900mmの渡河性能を同じ車体で実現した点は特徴的です。EVの速い応答をスポーツ向けに調整しつつ、本格SUVとしての使い道を残したことに、このモデルの価値があります。

レンジローバー スポーツ エレクトリックのライバル車
BMW iX xDrive60 M Sport
BMW iX xDrive60 M Sportは、2025年1月の英国発表価格が約1939万円(93,115ポンド)です。最高出力544PS、最大トルク765Nm、0-100km/h加速4.6秒で、WLTP航続距離は約595〜686kmになります。
加速性能はスポーツ エレクトリックと近く、航続距離の最大値は約77km長くなります。舗装路での長距離移動を中心に考える人には、価格と航続距離を比較しやすい候補です。
ポルシェ カイエン S エレクトリック
ポルシェ カイエン S エレクトリックは、2026年10月1日時点の英国価格が約2080万円(99,900ポンド、VAT込み)からです。通常の最高出力は544PSで、Launch Control使用時のオーバーブーストでは666PS、0-100km/h加速は3.8秒になります。
英国仕様のWLTP航続距離は約581〜649kmで、対応する急速充電器と最良条件では10〜80%充電を最短16分で行えます。加速と充電時間を優先するなら、有力な比較対象になります。
スポーツ エレクトリックは、ブランドのデザインと悪路性能を重視し、電動化後も用途を広く保ちたい人に向きます。舗装路での航続距離を重視するならBMW iX、加速と急速充電を重視するならカイエン S エレクトリックが候補です。
レンジローバー スポーツ エレクトリックの主要スペック
以下は英国EV550の仕様です。最高出力は今回の発表値を記載しています。モデル全体の発表値として、WLTP航続距離は最大609kmです。
| 項目 | Dynamic SE | Autobiography | First Edition |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4946mm | 4946mm | 4946mm |
| 全幅(ミラー格納時) | 2047mm | 2047mm | 2047mm |
| 全高 | 1819mm | 1819mm | 1819mm |
| ホイールベース | 2997mm | 2997mm | 2997mm |
| 最低地上高(通常時) | 202mm | 202mm | 202mm |
| 最低地上高(オフロード時) | 263mm | 263mm | 263mm |
| 車両重量(DIN) | 2695kg | 2695kg | 2695kg |
| モーター | 260kW×2基 | 260kW×2基 | 260kW×2基 |
| バッテリー使用可能容量 | 118.5kWh | 118.5kWh | 118.5kWh |
| システム最高出力 | 550PS | 550PS | 550PS |
| 最大トルク | 850Nm | 850Nm | 850Nm |
| トランスミッション | 電動駆動 | 電動駆動 | 電動駆動 |
| 駆動方式 | AWD | AWD | AWD |
| 電費(WLTP) | 21.8〜22.7kWh/100km | 21.8〜22.7kWh/100km | 21.8〜22.7kWh/100km |
| 最小回転半径(四輪操舵) | 約5.5m | 約5.5m | 約5.5m |
| 0-100km/h加速 | 4.5秒 | 4.5秒 | 4.5秒 |
| 最大渡河水深 | 900mm | 900mm | 900mm |
| 最大けん引能力 | 2500kg | 2500kg | 2500kg |
加速値はDynamic Launch Mode使用時です。最小回転半径は英国公表の回転直径10.95mを2で割った値です。電費の幅はホイールなどの装着仕様によって変わります。

レンジローバー スポーツ エレクトリックのまとめ
レンジローバー スポーツ エレクトリックは、3代目の基本設計にフルEVを加え、走行応答と悪路性能の両方を追求したモデルです。英国では約2286万円相当から選べますが、日常の使いやすさは充電設備と駐車環境にも左右されます。
日本での具体的な販売案内はこれからです。スポーツらしい走りとレンジローバーの仕立てを求め、舗装路から悪路まで1台で楽しみたい人に向いています。
レンジローバー スポーツ エレクトリックのよくある質問
Q. 日本でいつ発売されますか?
2026年10月1日時点で日本向け発売日と受注開始日は未発表です。国内公式サイトでは新型EVの紹介が始まっています。
Q. 価格はいくらからですか?
英国のEV550 Dynamic SEは約2286万円(109,810ポンド)からです。これは英国OTR価格の円換算で、日本向け価格は未発表です。
Q. 航続距離と急速充電時間はどれくらいですか?
WLTP航続距離は最大609kmです。350kW急速充電を利用できる最良条件では、10〜80%充電が約22分になります。
Q. どのグレードを選ぶべきですか?
英国仕様では、550PSの性能を低い価格で選ぶならDynamic SE、シートの快適機能や個別の仕立てを重視するならAutobiographyが基準になります。サテン仕上げや専用内装、追加AC充電ポートをまとめて求めるならFirst Editionが候補です。




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