日産は米国時間2026年9月23日、米アリゾナ州フェニックスで開かれるZCONで「Z Kaze Concept(Z カゼ コンセプト)」を公開しました。北米向けの現行Zをベースに、左右のルーフパネルを取り外せるTトップを組み込んだコンセプトカーです。歴代Zのオープンルーフと1990年代のチューナー文化を、1台にまとめています。
日産 Z Kaze Conceptとは?
Z Kaze Conceptは、日産の北米商品企画・デザインチームによる企画から生まれました。「Kaze」は日本語の「風」に由来します。カリフォルニアの海沿いをルーフを開けて走る場面をイメージしたといい、最大の特徴は専用設計のTトップです。
Tトップは屋根の中央部を残し、その左右のパネルを外せる構造です。全面が開くロードスターとは異なる形で、頭上に空を感じられます。日産は1980年に2代目280ZへTトップを追加しており、今回のコンセプトはその系譜を現行Zに重ねたものといえます。

日本仕様の現行フェアレディZは、2026年8月にマイナーチェンジを受けました。Z Kaze Conceptは現行Zの車体を使った独自の提案です。日産は購入できないコンセプトカーと明記しています。

日産 Z Kaze Conceptのエクステリア
取り外せるTトップとパシフィックティール
ルーフには車体に合わせて設計したTトップを採用しました。外した状態では、着座したまま空を見上げられます。ボディカラーは「パシフィックティール」。1990年代のスポーツカー文化を意識した鮮やかな青緑色です。


外装には、通気口を設けた軽量カーボン製ボンネット、フェンダーフレア、カーボン製エアロボディキットを組み合わせています。サイドのグラフィックも含め、当時の米国のチューナー文化を取り込んだ仕上がりです。
修復した18インチNISMO LMGT2
足元には、すでに生産を終えたNISMO「LMGT2」を装着しています。企画チームが当時のホイールを探し出し、修復・再組み立てして使用しました。サイズはフロントが幅10インチ、リアが幅11インチです。単なる復刻デザインではなく、実物のホイールを使っている点が目を引きます。


日産 Z Kaze Conceptのインテリア
室内には白いレザー仕立てのシートを採用しました。ルーフを外すと明るい色のキャビンが車外からもよく見え、黒を基調とすることが多いコンセプトカーの室内とは異なる印象です。カーボン製の内装加飾も組み合わせています。


シートのヘッドレストには「Bose Personal Plus」スピーカーを内蔵しました。屋根を外した状態でも音楽を楽しめるようにした装備です。
日産 Z Kaze Conceptの走行性能
ベース車と同じく3.0L V型6気筒ツインターボエンジンを積みますが、Z Kaze ConceptにはGReddy製の「SUPREME SP」排気系、フロントマウント式の空冷インタークーラーキット、「Airinx」エアフィルターキットを追加しています。サスペンションもNISMO製部品を使って変更しました。


これらはチューニング文化を表現するための構成です。日産はZ Kaze Concept固有の最高出力や加速性能を示していないため、市販ZやフェアレディZ NISMOの性能値を、そのままこの車の数値として扱うことはできません。

日産 Z Kaze Conceptの展示と市販の可能性
Z Kaze Conceptは、Zオーナーやファンが集うZCONで2026年9月26日まで展示され、その後10月3日のJapanese Classic Car Showにも出展予定です。
日産は、この車を販売しないコンセプトカーと明記しています。Tトップの市販化や日本導入を示す発表ではありません。現行Zに異なる開放感を与えるとともに、過去のTトップとチューニング文化を今のデザインで見せる展示車として捉えるのが適切でしょう。
日産 Z Kaze Conceptのまとめ
Z Kaze Conceptは、現行ZにTトップを組み込み、修復したNISMO LMGT2やGReddy製部品で1990年代の空気感を表現したコンセプトカーです。市販の計画は示されていませんが、Zの歴史を外観だけでなく屋根の開き方や走りの部品まで使って語る点が、この1台の面白さです。




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