2026年9月3日、日産自動車は日産 エクストレイルを一部仕様変更し、同日から発売しました。今回の変更では最新の法規への適合に加え、GとXの外装装備を見直し、NISMOではNissanConnectインフォテインメントシステムを標準化しています。AUTECHやROCK CREEK、マルチベッドも同時に仕様変更されました。

車の概要:日産 エクストレイルとは?
日産 エクストレイルは、2000年に初代が登場したミドルサイズSUVです。現行モデルは2022年7月に国内発売された4代目のT33型で、第2世代e-POWERと可変圧縮比技術を採用するVCターボ、4WDモデルでは電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を組み合わせています。
今回の一部仕様変更では、通常モデルのXとGを中心に装備を再構成しました。Gは19インチアルミホイールを標準化するとともに、ルーフレールやドアミラーをブラック化。Xは18インチアルミホイールとリヤサイドスポイラーをブラック化し、リモコンオートバックドアも標準装備となりました。
派生モデルでは、日産 エクストレイル NISMO e-4ORCEとAUTECH e-4ORCEにNissanConnectインフォテインメントシステムを標準装備しています。マルチベッドには、従来のROCK CREEKベースに加えてG e-4ORCEベースが新設定されました。

日産 エクストレイルのエクステリアデザイン
今回の変更で違いが大きいのはXとGです。
XとX e-4ORCEは、235/60R18タイヤと18インチアルミホイールを装着し、今回からホイールをブラック化しました。リヤサイドスポイラーもブラック仕上げとし、SUVらしいタフな方向へ外観を調整しています。
GとG e-4ORCEは、235/55R19タイヤと19インチアルミホイールを標準装備します。従来は19インチがメーカーオプションとして設定されていましたが、今回のモデルでは幾何学的な切削パターンを採用した19インチホイールが標準となりました。ルーフレールとドアミラーもブラック仕上げです。
ROCK CREEK e-4ORCEは専用デザインの19インチアルミホイールを装着し、フロントグリルやバンパー、エンブレムなども専用仕様です。AUTECH系は255/45R20タイヤと専用20インチアルミホイールを採用します。
NISMO e-4ORCEは255/45R20のMICHELIN PILOT SPORT EVと、8.5J幅のエンケイ製20インチアルミホイールを装着します。専用エアロパーツやレッドアクセントも通常モデルとの差です。


通常モデルのボディサイズは、全長4690mm、全幅1840mm、全高1720mmです。NISMOとAUTECH系は専用外装により全長4705mmとなります。

日産 エクストレイルのインテリアデザイン
通常モデルでは、XとX e-4ORCEがブラックのファブリックシートを基本とし、防水シートを選択できる構成です。GとG e-4ORCEは日産独自の合成皮革「テーラーフィット」を採用し、ナッパレザーもメーカーオプションとして設定されています。
運転席前には12.3インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイを採用します。NissanConnectインフォテインメントシステムはGoogleを搭載し、ナビゲーションやアプリ、音声操作などに対応しています。
今回、NISMO e-4ORCEではNissanConnectインフォテインメントシステムが標準装備となりました。AUTECH e-4ORCEも同様に標準化されています。
AUTECHシリーズとROCK CREEKには、後席ヒーター付シート、ステアリングヒーター、リモコンオートバックドアを標準装備します。
マルチベッドはセカンドシート付近から荷室全体に展開できるベッドシステムと硬質フロアパネルを備える車中泊向け仕様です。今回からROCK CREEKベースに加えて、G e-4ORCEベースを選択できるようになりました。

日産 エクストレイルの走行性能
日産 エクストレイルは、1.5LのKR15DDT型直列3気筒VCターボを発電専用エンジンとして使う第2世代e-POWERを搭載します。エンジンは最高出力106kW(144PS)、最大トルク250Nmです。
2WDはBM46型フロントモーターで前輪を駆動し、最高出力150kW(204PS)、最大トルク330Nmを発生します。WLTCモード燃費はX、Gとも19.4km/Lです。
e-4ORCEはBM46型フロントモーターに加え、最高出力100kW(136PS)、最大トルク195NmのMM48型リヤモーターを搭載します。前後モーターとブレーキを協調制御して4輪の駆動力を調整する方式です。
2列シートのX e-4ORCEとG e-4ORCEはWLTCモード18.1km/L、3列シートのX e-4ORCEは18.0km/Lです。2WDのXが1750kg、Gが1770kgなのに対し、X e-4ORCEの2列車は1850kg、G e-4ORCEは1870kg、X e-4ORCEの3列車は1880kgとなります。e-4ORCEでは100kg以上重量が増える一方、後輪モーターを使った駆動力制御が加わります。
e-POWERはエンジンの力を直接タイヤへ伝える一般的なATやCVTを使用せず、走行自体はモーターが担当するため、通常の多段トランスミッションはありません。
NISMO e-4ORCEでは、専用チューニングのe-4ORCE制御やサスペンション、20インチタイヤを採用し、出力アップではなく車体制御や操縦性を中心に手を入れています。

日産 エクストレイルの安全性能・運転支援
日産 エクストレイルは、インテリジェント エマージェンシーブレーキをはじめとする360°セーフティアシストを採用しています。ミリ波レーダーとフロントカメラを使用し、車両や歩行者、自転車などとの衝突回避を支援します。
プロパイロットは高速道路などでアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を支援し、先行車との車間距離維持や車線中央付近の走行をサポートします。ドライバーの操作が一定時間検知されない場合に減速・停止するプロパイロット緊急停止支援システムも設定されています。
全車が衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制、車線逸脱警報、先進ライトなどを備え、「サポカーS ワイド」に該当します。
2026年9月の一部仕様変更では最新法規に適合しましたが、法規対応に伴う個別の変更内容は公表されていません。
日産 エクストレイルの価格
日産 エクストレイルの価格は409.2万円からです。
| グレード | パワートレイン | 駆動方式 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| X 2列 | 1.5L VCターボ+e-POWER | 2WD | 4,092,000円 |
| X e-4ORCE 2列 | 1.5L VCターボ+e-POWER | e-4ORCE | 4,389,000円 |
| X e-4ORCE 3列 | 1.5L VCターボ+e-POWER | e-4ORCE | 4,521,000円 |
| G 2列 | 1.5L VCターボ+e-POWER | 2WD | 4,653,000円 |
| ROCK CREEK e-4ORCE 2列 | 1.5L VCターボ+e-POWER | e-4ORCE | 4,757,500円 |
| ROCK CREEK e-4ORCE 3列 | 1.5L VCターボ+e-POWER | e-4ORCE | 4,889,500円 |
| G e-4ORCE 2列 | 1.5L VCターボ+e-POWER | e-4ORCE | 4,950,000円 |
| ROCK CREEK マルチベッド | 1.5L VCターボ+e-POWER | e-4ORCE | 5,362,500円 |
| AUTECH Advanced Package | 1.5L VCターボ+e-POWER | 2WD | 5,365,800円 |
| AUTECH e-4ORCE 2列 | 1.5L VCターボ+e-POWER | e-4ORCE | 5,480,200円 |
| AUTECH e-4ORCE 3列 | 1.5L VCターボ+e-POWER | e-4ORCE | 5,559,400円 |
| G e-4ORCE マルチベッド | 1.5L VCターボ+e-POWER | e-4ORCE | 5,635,300円 |
| AUTECH Advanced Package e-4ORCE | 1.5L VCターボ+e-POWER | e-4ORCE | 5,662,800円 |
| NISMO e-4ORCE | 1.5L VCターボ+e-POWER | e-4ORCE | 5,754,100円 |
| AUTECH SPORTS SPEC e-4ORCE | 1.5L VCターボ+e-POWER | e-4ORCE | 5,904,800円 |
| NISMO Advanced Package e-4ORCE | 1.5L VCターボ+e-POWER | e-4ORCE | 5,962,000円 |
X 2列は2WDの基本モデルで、18インチホイールや今回標準化されたリモコンオートバックドアを備えます。X e-4ORCE 2列は同じXの装備を軸に、前後2モーターのe-4ORCEを追加した5人乗りです。X e-4ORCE 3列は通常ラインアップで唯一の7人乗りとなります。
G 2列はテーラーフィットシートや19インチアルミホイールなどを備える上級2WDです。ROCK CREEK e-4ORCE 2列は専用内外装と防水シートを組み合わせたアウトドア志向の5人乗り、ROCK CREEK e-4ORCE 3列は同じコンセプトを7人乗りで実現します。G e-4ORCEはGの上級装備に4輪電動駆動を組み合わせた通常モデルの最上位仕様です。
ROCK CREEK マルチベッドは専用のアウトドアデザインに車中泊用ベッドを組み合わせます。AUTECH Advanced Packageの2WDは専用20インチホイールや内外装を採用するプレミアム志向の仕様です。AUTECH e-4ORCE 2列はX e-4ORCEをベースとする5人乗り、AUTECH e-4ORCE 3列は同様の仕立てを7人乗りで選べます。
G e-4ORCE マルチベッドは今回新設定された、Gの装備と車中泊機能を組み合わせるモデルです。AUTECH Advanced Package e-4ORCEはG e-4ORCEをベースに装備を充実させています。NISMO e-4ORCEは専用サスペンション、専用e-4ORCE制御、20インチタイヤなど走行性能に重点を置いた仕様です。
AUTECH SPORTS SPEC e-4ORCEはAUTECHの内外装に走行性能向上を狙った専用チューニングを加えます。NISMO Advanced Package e-4ORCEはNISMOの走行性能を基本に快適・利便装備を充実させた最上位仕様です。

日産 エクストレイルの発売時期
一部仕様変更した日産 エクストレイルは、2026年9月3日に発売されました。NISMO、AUTECHシリーズ、ROCK CREEK、マルチベッドも同日から販売されています。
日本国内向けとして発表されたモデルで、全国の日産販売会社などで取り扱われます。
日産 エクストレイルを辛口評価
日産 エクストレイルをあえて辛口で評価します。
まず気になるのは、通常モデルのスタート価格が409.2万円まで上がっていることです。ラインアップがXとG中心に整理されたことで、e-POWERを搭載する本格SUVとしての内容は充実していますが、「とにかく価格を抑えてエクストレイルに乗りたい」という選択肢は狭くなっています。
次に、7人乗りがX e-4ORCEの3列シート車に限られる点です。3列シート車は452.1万円で、2WDは選択できません。さらにGのテーラーフィットシートなど上級仕様と3列シートを直接組み合わせる選択肢もなく、7人乗りを優先するとグレード選択の自由度が小さくなります。
e-4ORCEにも明確なコストがあります。Xの2WDは1750kg、WLTCモード19.4km/Lですが、X e-4ORCEの2列車は1850kg、18.1km/Lです。100kg重くなり、燃費は1.3km/L低下します。3列車は1880kg、18.0km/Lとなるため、雪道性能や前後駆動力制御を必要としないユーザーには2WDの合理性もあります。
一方、前輪を204PSのモーターで駆動する2WDと、後輪に136PSのモーターを追加するe-4ORCEを同じ車種で選べる点は日産 エクストレイルの明確な特徴です。今回Xにリモコンオートバックドア、Gに19インチホイールを標準化したことで、通常グレードの装備内容も分かりやすくなりました。
日産 エクストレイルのライバル車
スバル フォレスター
日産 エクストレイル e-4ORCEと価格、用途の両面で競合しやすいのがスバル フォレスターです。
ストロングハイブリッドのX-BREAK S:HEVは437.8万円、X-BREAK S:HEV EXは452.1万円、Premium S:HEV EXは464.2万円です。WLTCモード燃費はX-BREAK S:HEV系が19.1km/L、Premium S:HEV EXが18.5km/Lで、いずれもAWDです。
日産 エクストレイル X e-4ORCEは438.9万円、WLTCモード18.1km/Lなので、価格はフォレスター X-BREAK S:HEVと非常に近く、燃費ではフォレスターが1.0km/L上回ります。一方、日産 エクストレイルには7人乗りを選べる強みがあります。
トヨタ ハリアー ハイブリッド
トヨタ ハリアー ハイブリッドは、2026年8月モデルで439万6700円から540万6500円です。Gの2WDは439万6700円でWLTCモード22.7km/L、G E-Fourは461万6700円で22.0km/Lです。
日産 エクストレイル Xの409.2万円、19.4km/Lと比べると、ハリアー G 2WDは30万4700円高い一方、燃費は3.3km/L上回ります。e-4ORCEの走破性や3列シートを重視するなら日産 エクストレイル、5人乗りで燃費やオンロード中心の使い方を重視するならトヨタ ハリアーが比較候補になります。
ホンダ CR-V
ホンダ CR-V e:HEVは512万2700円から577万9400円で、e:HEV RSのFFはWLTCモード19.8km/L、4WDは18.2km/Lです。
日産 エクストレイル G e-4ORCEは495万円、18.1km/Lなので、CR-V e:HEV RS 4WDの539万2200円より44万2200円安く、燃費差は0.1km/Lです。価格を抑えながら電動4WDを選びたい場合は日産 エクストレイル、5人乗りの車内空間やHonda SENSING 360などを重視する場合はホンダ CR-Vが候補になります。
日産 エクストレイルは、e-POWERならではのモーター駆動感、e-4ORCE、7人乗りの選択肢を重視する人に向いています。燃費や常時AWD、オンロード志向などを優先するなら、ハリアーやフォレスター、CR-Vも比較したいところです。
日産 エクストレイルの主要スペック

| 項目 | X 2WD | X e-4ORCE 2列 | X e-4ORCE 3列 | G 2WD | G e-4ORCE |
|---|---|---|---|---|---|
| 全長 | 4690mm | 4690mm | 4690mm | 4690mm | 4690mm |
| 全幅 | 1840mm | 1840mm | 1840mm | 1840mm | 1840mm |
| 全高 | 1720mm | 1720mm | 1720mm | 1720mm | 1720mm |
| ホイールベース | 2705mm | 2705mm | 2705mm | 2705mm | 2705mm |
| 最低地上高 | 200mm | 185mm | 185mm | 200mm | 185mm |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 | 7名 | 5名 | 5名 |
| 車両重量 | 1750kg | 1850kg | 1880kg | 1770kg | 1870kg |
| エンジン | KR15DDT型 直列3気筒DOHC VCターボ | KR15DDT型 直列3気筒DOHC VCターボ | KR15DDT型 直列3気筒DOHC VCターボ | KR15DDT型 直列3気筒DOHC VCターボ | KR15DDT型 直列3気筒DOHC VCターボ |
| 総排気量 | 1497cc | 1497cc | 1497cc | 1497cc | 1497cc |
| エンジン最高出力 | 106kW(144PS) | 106kW(144PS) | 106kW(144PS) | 106kW(144PS) | 106kW(144PS) |
| エンジン最大トルク | 250Nm | 250Nm | 250Nm | 250Nm | 250Nm |
| フロントモーター | BM46型 | BM46型 | BM46型 | BM46型 | BM46型 |
| フロントモーター最高出力 | 150kW(204PS) | 150kW(204PS) | 150kW(204PS) | 150kW(204PS) | 150kW(204PS) |
| フロントモーター最大トルク | 330Nm | 330Nm | 330Nm | 330Nm | 330Nm |
| リヤモーター | - | MM48型 | MM48型 | - | MM48型 |
| リヤモーター最高出力 | - | 100kW(136PS) | 100kW(136PS) | - | 100kW(136PS) |
| リヤモーター最大トルク | - | 195Nm | 195Nm | - | 195Nm |
| トランスミッション | なし(モーター駆動) | なし(モーター駆動) | なし(モーター駆動) | なし(モーター駆動) | なし(モーター駆動) |
| 駆動方式 | 2WD | e-4ORCE | e-4ORCE | 2WD | e-4ORCE |
| WLTCモード燃費 | 19.4km/L | 18.1km/L | 18.0km/L | 19.4km/L | 18.1km/L |
| 最小回転半径 | 5.4m | 5.4m | 5.4m | 5.4m | 5.4m |
日産 エクストレイルのまとめ
2026年9月の日産 エクストレイルは、大規模なモデルチェンジではなく、グレード装備と法規対応を中心とした一部仕様変更です。Gの19インチホイール標準化やXのリモコンオートバックドア標準化に加え、NISMOやAUTECHのコネクテッド装備、マルチベッドの選択肢も拡充しました。
2WDの燃費と価格を優先する人から、e-4ORCEの走破性、7人乗り、アウトドア仕様、スポーツ仕様を求める人まで、用途に合わせて細かく選びたい人に向いたSUVです。
日産 エクストレイルのよくある質問
Q. 日産 エクストレイルの新型はいつ発売されましたか?
一部仕様変更モデルは2026年9月3日に発売されました。通常モデルだけでなく、NISMO、AUTECH、ROCK CREEK、マルチベッドも同日に仕様変更されています。
Q. 日産 エクストレイルの価格はいくらからですか?
最も安いX 2WDが409万2000円です。e-4ORCEはXの2列シート車が438万9000円からとなります。
Q. 日産 エクストレイルは日本で発売されていますか?
日本国内向けモデルとして2026年9月3日から販売されています。全国の日産販売会社などで購入できます。
Q. 日産 エクストレイルで7人乗りを選べますか?
通常モデルではX e-4ORCEの3列シート車が7人乗りで、価格は452万1000円です。ROCK CREEK e-4ORCEとAUTECH e-4ORCEにも3列シート仕様が設定されています。
Q. 日産 エクストレイルは2WDとe-4ORCEのどちらを選ぶべきですか?
燃費と価格を優先するなら、WLTCモード19.4km/Lの2WDが選びやすいでしょう。雪道や悪路での安定性、前後モーターによる駆動力制御、7人乗りを重視するならe-4ORCEが適しています。
エクストレイルの記事





コメント