最終更新: 2026年9月18日時点の情報です。
日産 セレナのグレード選びは、まず「何人で乗るか」と「4WDが必要か」を決めると整理しやすくなります。価格を抑えるX、日常装備を充実させたX(XVパッケージ)、専用外装のハイウェイスターV、運転支援と内装を重視するLUXIONでは、装備だけでなく選べる動力や定員も違います。現行C28型の基準車を対象に、e-POWER・ガソリン・e-4ORCEの組み合わせと、見積もりで確認したい差を解説します。
先に結論:定員と駆動方式から候補を絞る
8人乗りが必要なら、ガソリン車か、LUXIONを除くe-POWERの2WDが候補です。4WDと8人乗りを両立する基準車はガソリン4WD。e-4ORCEは7人乗りで、e-POWER LUXIONも7人乗りですが、こちらは2WDです。
| 優先したい条件 | 比較の出発点 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 車両価格を抑えたい | ガソリンX | スライドドア・後席空調・ナビを希望どおりにした総額 |
| 日常で使う装備をそろえたい | X(XVパッケージ) | 動力とナビ装着仕様の組み合わせ |
| 専用外装も選びたい | ハイウェイスターV | X系との車体幅・価格差 |
| モーター駆動と8人乗りが必要 | e-POWERのX系/ハイウェイスターV | 2列目中央席の使い方 |
| 4WDと8人乗りが必要 | ガソリン4WD | e-4ORCEとの定員の違い |
| 電動4WDを選びたい | e-4ORCE | 7人乗りで用途を満たすか |
| プロパイロット2.0と上級内装が欲しい | e-POWER LUXION | 7人乗り・2WDという条件と総予算 |
この表は編集部が用途から整理した選び方です。販売台数の人気順や、乗り心地の優劣を示すものではありません。AUTECH、マルチベッド、福祉車両などは仕様が異なるため、後述の基準車の価格・定員表には含めていません。
現行セレナのグレード構成と価格
X系には標準ボディ、ハイウェイスターVとLUXIONには専用の外装が用意されています。X(XVパッケージ)は、Xに対して日常の使い勝手に関わる装備を充実させた選択肢です。過去の記事で使われていた「XV」と、現行の「X(XVパッケージ)」は、名称だけで装備を同じと判断しないようにしてください。

以下は2026年9月18日に日産公式価格表で確認した、基準車のメーカー希望小売価格です。消費税込みで、特別塗装色や追加装備、登録に伴う諸費用などを含む支払総額ではありません。
| グレード | ガソリン2WD | ガソリン4WD |
|---|---|---|
| X | 278万5,200円 | 299万900円 |
| X(XVパッケージ) | 304万3,700円 | 324万9,400円 |
| ハイウェイスターV | 322万8,500円 | 349万4,700円 |
| グレード | e-POWER 2WD | e-4ORCE(4WD) |
|---|---|---|
| X | 329万3,400円 | 359万9,200円 |
| X(XVパッケージ) | 358万3,800円 | 388万9,600円 |
| ハイウェイスターV | 377万5,200円 | 414万1,500円 |
| LUXION | 499万8,400円 | 設定なし |
表は防水シート車などの価格を分けた基本の設定です。同じグレード名でも、NissanConnectインフォテインメントシステム装着車など、選ぶ仕様によって見積額が変わります。希望する仕様の最新価格は日産の価格・グレード一覧と販売店の見積書を照合してください。
現行モデルの外装や装備がどう変わったかは、2025年12月発表のマイナーチェンジ解説で整理しています。発表ニュースの当時の情報と、本記事の確認日時点の選び方を分けて読むと混同を防げます。

ガソリン・e-POWER・e-4ORCEの違い
ガソリン車はエンジンの力をCVTという無段変速機を通して伝えます。e-POWERはエンジンを発電に使い、車輪をモーターで駆動する方式。充電設備を用意して外部から充電する車ではなく、給油して使います。
e-4ORCEはe-POWERを使う電動4WDです。前後のモーターとブレーキを統合制御する仕組みで、ガソリン4WDと同じシステムではありません。降雪地域や坂道を日常的に走る人は、定員を満たすことを確認したうえで比較したい選択肢です。4WDだから雪道での制動や旋回が無条件に安全になるわけではなく、路面に合ったタイヤと運転は必要です。
燃費は同じグレード・駆動方式で比べる
| 仕様 | X | X(XVパッケージ) | ハイウェイスターV | LUXION |
|---|---|---|---|---|
| ガソリン2WD | 13.0 km/L | 13.0 km/L | 13.0 km/L | — |
| ガソリン4WD | 11.6 km/L | 11.6 km/L | 11.6 km/L | — |
| e-POWER 2WD | 20.3 km/L | 19.0 km/L | 19.0 km/L | 18.1 km/L |
| e-4ORCE | 16.8 km/L | 16.0 km/L | 16.0 km/L | — |
日産の2026年3月版主要諸元表に掲載されたWLTCモード燃料消費率(国土交通省審査値)です。WLTCは一定の試験条件で測る値で、実際の燃費は道路、気温、乗車人数、空調の使用などで変わります。
例えばハイウェイスターV同士では、ガソリン2WDからe-POWER 2WDへ変えると、基準価格の差は54万6,700円です。燃費だけで差額を回収できるかは年間走行距離や実燃費、燃料価格次第。モーター駆動を選びたい理由が、費用なのか、発進時の操作感なのかも分けて考えましょう。
試乗では、普段よく通る速度域での加速と、エンジンが動いたときの音を確かめると判断しやすくなります。カタログ燃費の高い仕様が、自分にとって最も納得できる仕様とは限りません。
7人乗り・8人乗りの違いは座席配置まで確認
| 動力・グレード | 基準車の定員 | 選ぶ際の要点 |
|---|---|---|
| ガソリン2WD/4WD | 8人 | 4WDでも8人乗りを選べる |
| e-POWER X/X(XVパッケージ)/ハイウェイスターV | 8人 | モーター駆動と2列目中央席を両立 |
| e-POWER LUXION | 7人 | 上級装備と専用の室内構成を選ぶ2WD |
| e-4ORCEの基準車 | 7人 | 電動4WDを優先する場合の候補 |

8人乗り仕様のスマートマルチセンターシートは、2列目中央の座席を動かして人数や通路を使い分けるための装備です。ただし、車内に通路を作れることと、チャイルドシートを装着したまま希望どおりに移動できることは別。取り付ける場所やシートの位置によって使い勝手が変わります。
家族で確認したいのは、普段の乗車人数だけでなく、祖父母などが加わる日の人数、3列目へ乗り込む動線、ベビーカーを積んだときの荷室です。LUXIONとe-4ORCEも、同じ7人乗りという理由で座席や内装が同一だとは考えないようにしましょう。
古い年式と比較する場合は、e-POWERという名前だけで定員を判断できません。歴代セレナの違いと進化では、C27型からC28型へ変わった際の座席構成も整理しています。

XとX(XVパッケージ):価格と日常装備を比べる
Xは車両価格を抑えて検討する出発点です。運転支援のプロパイロットは、現行の基準車ではXにも標準装備されています。「運転支援が欲しいからハイウェイスターV以上にする」という選び方は必要ありません。
一方、スライドドアの開閉や後席空調は、家族が日常的に触れる部分です。X(XVパッケージ)は両側のハンズフリーオートスライドドアや、リヤオートエアコン・リヤヒーターダクトなどを備えます。Xの空調設定は2WDと4WDでも異なるため、Xと書かれた車を一括りにしないことが大切です。
ガソリン2WDでは、XからX(XVパッケージ)への価格差は25万8,500円。手を使わずにスライドドアを開けたい、後席からも空調を調整したいといった要望があるなら、Xに希望装備を足した見積もりと、XVパッケージの見積もりを比べると判断できます。
ここでナビを後回しにしないこともポイントです。「日産オリジナルナビ取付パッケージ」は、名称にナビとあってもナビ本体が付いているという意味ではありません。画面やカメラまで含めた希望仕様をそろえてから価格差を見てください。
ハイウェイスターV:外装と車体幅に納得して選ぶ
ハイウェイスターVは、専用のフロントまわりやエアロ形状、アルミホイールなどの外観を重視する人の比較先です。ガソリン、e-POWER 2WD、e-4ORCEから選べるため、見た目を決めた後でも動力・駆動方式の検討が残ります。

基準車の全幅はX系が1,695 mm、ハイウェイスターVが1,715 mmで、差は20 mm。全長もX系の4,690 mmに対し、ハイウェイスターVは4,765 mmです。数字だけで運転しやすさを断定せず、駐車枠の幅、ミラーを開いたときの余裕、乗り降りに使える空間を確認しましょう。諸元表の全幅はドアミラーを含む実際の占有幅ではありません。
ガソリン2WDのX(XVパッケージ)からハイウェイスターVへ上げる差額は18万4,800円です。外装の好みに価値を感じるなら比較しやすい差ですが、ナビやメーカーオプションの条件が違う見積もり同士では、その差額だけでは判断できません。
LUXION:プロパイロット2.0と内装を重視する人へ
e-POWER LUXIONは、7人乗り・2WDの上級仕様です。ハイウェイスターVに装飾を足しただけではなく、プロパイロット2.0やシート表皮など、選択の理由になる装備が違います。
通常のプロパイロットと2.0を区別する点は、2.0では条件を満たした高速道路の同一車線内でハンズオフが可能になることです。自動運転ではなく、前方を注視し、必要なときに直ちに操作できることが前提。利用には有料のNissanConnectサービスへの加入も必要なので、車両価格以外の条件も確認してください。
駐車を支援する「プロパイロット リモート パーキング」は、2.0とは別の機能です。名称が似ていても、高速道路での運転支援と駐車支援をまとめて一つの装備として考えないようにしましょう。

改良後のLUXIONには、テーラーフィットのシート表皮が採用されています。本革という素材名ではありません。写真の印象だけで判断せず、座った際の感触や前席間の使い方、2列目への動線を確かめたいところです。
e-POWER ハイウェイスターVとの基準価格差は122万3,200円です。ただしナビなどの標準装備が異なるので、これは装備条件をそろえた差額ではありません。プロパイロット2.0を使う高速道路移動が多いか、8人乗りや4WDが不要かを先に確認すると、上級装備へ予算を使う理由が明確になります。
ナビ・カメラ・メーカーオプションで見積もりが変わる
現行モデルの装備表には、同じX(XVパッケージ)やハイウェイスターVの中にも、ナビの装着仕様ごとの列があります。グレード名だけを見て「Google搭載ナビも3Dビューも標準」と判断するのは避けたいところです。

NissanConnectインフォテインメントシステム装着車と、日産オリジナルナビを取り付ける仕様では、ナビだけでなくメーターやカメラの構成も確認する必要があります。希望する装備は、日産の主要装備・諸元表の該当する列で、標準装備・メーカーオプション・ディーラーオプションのどれかを見てください。
見積もりをそろえる順序は、動力・駆動方式、定員、グレード、ナビ装着仕様、追加装備です。後席モニターや寒冷地向け装備、特別塗装色も希望するなら、比較する両方の見積書に同じ条件で入れます。メーカーオプションは注文時に選ぶものなので、納車後の追加を前提にしないことが大切です。
AUTECH系の専用内外装、車中泊向けのマルチベッドなどを希望する場合は、ここまでの基準車表とは別に確認します。ベース車が同じでも、定員や荷室の構成が変わる仕様があります。
用途別に絞るなら、この順番で比較
家族の送迎と買い物が中心で、価格と日常装備を両立したいなら、まずX(XVパッケージ)で見積もりを作り、装備を絞ったXと比べる方法があります。外装にもこだわるなら、同じ動力のハイウェイスターVとの差を見ると予算の使い道が分かります。
8人乗りでモーター駆動を選びたい家庭は、e-POWERのX系かハイウェイスターVが中心です。4WDも必要なら、8人乗りを優先してガソリン4WDにするか、7人乗りで足りることを確認してe-4ORCEにするかを検討します。
高速道路での移動が多く、プロパイロット2.0と内装に魅力を感じる人はLUXIONが候補です。ただし、最上級だから全員に向くわけではありません。定員と駆動方式を満たしたうえで、装備を使う機会に予算を振り分けるのが、日産 セレナを選ぶ際の基本になります。
改良の経緯や関連ニュースは、日産 セレナの車種ハブにまとめています。
よくある質問
セレナで8人乗りの4WDは選べますか?
現行の基準車ではガソリン4WDが8人乗りです。電動4WDのe-4ORCEは7人乗りなので、4WDという条件だけで同じ候補にまとめず、必要な定員と合わせて選んでください。
ハイウェイスターVにしないとプロパイロットは付きませんか?
現行基準車のXやX(XVパッケージ)にも、通常のプロパイロットが標準装備されています。LUXIONはプロパイロット2.0を備えます。過去の年式や中古車は装備設定が異なるため、本記事の現行仕様をそのまま当てはめないでください。
e-POWERとガソリンは、どちらが安く使えますか?
e-POWERはカタログ燃費で有利ですが、車両価格にも差があります。年間走行距離、実燃費、燃料価格、希望装備が分からないと、総費用の安さは決められません。同じ装備条件の購入総額と、普段の走行距離を基に比較してください。
更新履歴
- 2026-09-18 初稿作成。現行公式価格と2026年3月版装備・諸元表を照合し、基準車の定員、動力、グレード、ナビ装着仕様の選び方を整理。






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