日産は2026年9月21日、米国向けの新型「ローグ ハイブリッド」を発表しました。ローグとして新しい世代に移行し、米国では初となる第3世代e-POWERを採用します。全車が前後2モーターの4WDで、まず2026年秋にSRの特定仕様を発売。全グレードの展開は2027年初頭です。日本で親しまれているエクストレイルとの関係も含めて、価格、燃費、装備を整理します。
車の概要:日産 ローグ ハイブリッドとは?
ローグは日産の米国向け主力SUVです。今回の2027年型は、3世代にわたって販売してきたローグをフルモデルチェンジし、新しい世代へ進めるモデル。日産が2026年4月に「新型エクストレイル/ローグ e-POWER」として予告した車種のうち、米国向けローグの詳細が明らかになりました。
2026年型として米国で発売されたローグのプラグインハイブリッドとは、動力システムが異なります。今回のe-POWER車は外部充電を使わず、ガソリンエンジンで発電し、前後のモーターだけで車輪を駆動します。生産は日産自動車九州が担当します。

日産 ローグ ハイブリッドのエクステリアデザイン
フロントには六角形を反復したグリルと一体感のあるLEDランプを採用。直線的なフェンダーや、横方向に長いリアランプで、従来型より幅広く見える外観を狙っています。SRは専用バンパー、黒い加飾、専用ホイールで外観を変えています。

SVの標準ホイールは18インチ、SRとPlatinumは19インチです。ボディカラーは8色と、黒いルーフを組み合わせる2トーン5種類を用意しています。ボディサイズは全長約4,651mm、全幅約1,849mm、全高約1,720mmです。数値は米国仕様のインチ表記を換算した概数です。



日産 ローグ ハイブリッドのインテリアデザイン
標準のセンターディスプレイは12.3インチで、ワイヤレスApple CarPlayとAndroid Autoに対応。SRには14.3インチのGoogle搭載システムをオプション設定し、Platinumには標準装備します。Google MapsやGoogle Geminiを利用でき、Platinumには10スピーカーのBoseオーディオも付きます。

前席・後席外側にゼログラビティシートを採用し、Platinumには前席のベンチレーションと後席シートヒーターを備えます。全車にQi2ワイヤレス充電器を設け、Platinumは充電位置が2か所です。後席ドアは約90度まで開き、後席には中央でのチャイルドシート固定も想定した5か所のLATCHアンカーを備えます。



荷室容量は後席使用時に最大31.1立方フィート、後席を倒すと65.9立方フィートです。米国仕様の測定値で、約881L/約1,866Lに相当します。
日産 ローグ ハイブリッドの走行性能
第3世代e-POWERは、1.5L直列3気筒ターボエンジンを発電用に使います。エンジンが車輪を直接駆動しないのが特徴です。前後の駆動モーターを用いるe-4ORCEを全グレードに標準装備し、システム最高出力は米国表記で225hp(約228PS)。電池容量は1.67kWhです。

日産の社内測定による燃費の目標値は、市街地40mpg、高速道路36mpg、総合38mpg。米国の単位を換算すると、それぞれ約17.0km/L、約15.3km/L、約16.2km/Lです。EPAの認証前の値であり、日本のWLTCモード値とは測定方法が異なります。
アクセルを戻す操作で停止まで減速できるe-Pedalと、停止直前のブレーキ圧を調整する「Smooth Stop」を採用しました。走行モードはStandard、Eco、Sport、Off-Road、Snow、Personalの6種類です。
日産 ローグ ハイブリッドの安全性能・運転支援
新型ProPILOT Assistには、視野角を広げた前方カメラと新しいレーダーを使用します。日産によると、停止・減速車両を捉えるタイミングを従来より33%早め、車線中央を保つ操舵制御も改良しました。
SRのTechnology PackageとPlatinumには、高速道路での自動車線変更支援と、渋滞時のハンズオフ支援を設定します。機能が働く道路や速度には条件があり、運転者による監視は引き続き必要です。Platinumには、車両周囲を立体的に表示するカメラ機能を標準装備します。

日産 ローグ ハイブリッドの価格
米国価格は3万5490ドルからです。ただし、2026年秋に最初に発売されるのは4万1490ドルのSR Technology Package装着車。最も安いSVを含む全グレードがそろうのは2027年初頭です。
| グレード・パッケージ | パワートレイン | 駆動方式 | 米国価格 | 円換算の目安 | 発売時期 |
|---|---|---|---|---|---|
| SV | 第3世代e-POWER | AWD | 35,490ドル | 約561万円 | 2027年初頭 |
| SR | 第3世代e-POWER | AWD | 37,490ドル | 約592万円 | 2027年初頭 |
| SV Premium Package | 第3世代e-POWER | AWD | 37,590ドル | 約594万円 | 2027年初頭 |
| SR Technology Package | 第3世代e-POWER | AWD | 41,490ドル | 約656万円 | 2026年秋 |
| Platinum | 第3世代e-POWER | AWD | 43,490ドル | 約687万円 | 2027年初頭 |
円換算は2026年9月23日の1ドル約158円で計算した参考値で、日本での販売価格ではありません。米国価格には配送・取扱料1,575ドルや税金などを含みません。SR Technology Packageは14.3インチのGoogle搭載システムと高度な運転支援が選択の軸になります。PlatinumはBoseオーディオ、前席ベンチレーション、後席シートヒーターなどを標準装備する最上級仕様です。
日産 ローグ ハイブリッドの発売時期
日産は2026年秋にSR AWDのTechnology Package装着車から米国で発売し、2027年初頭にSV、SR、Platinumを含む全構成を展開する予定です。生産地は福岡県の日産自動車九州です。
日産 ローグ ハイブリッドは日本で発売されるか
今回発表された価格、グレード、発売予定は米国向けです。日産は2026年4月に「新型エクストレイル/ローグ e-POWER」を公開していますが、日本向け新型エクストレイルの発売日、価格、仕様は今回の発表では示していません。米国仕様の装備や価格を、そのまま国内仕様に当てはめることはできません。
現在日本で販売されるエクストレイルは2026年9月に一部仕様変更を受けています。今回の新型ローグとは世代と市場を分けて見る必要があります。

日産 ローグ ハイブリッドを辛口評価
日産 ローグ ハイブリッドをあえて辛口で評価します。第一に、米国で秋から買える車は4万1490ドルのSR Technology Packageのみで、最安のSVより6000ドル高くなります。価格を重視する人は2027年初頭のグレード拡大を待つ必要があります。
第二に、e-4ORCEは全車標準で、前輪駆動を選んで価格や重量を抑える構成はありません。第三に、Google Gemini対応の14.3インチ画面やハンズオフ渋滞支援はSVに標準装備されず、装備を求めると上位仕様になります。一方、全車で前後モーターの4WDとe-Pedalを使える点は、グレード間で走りの基本をそろえた利点です。
日産 ローグ ハイブリッドの主要スペック
| 項目 | SV AWD | SR AWD | Platinum AWD |
|---|---|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 約4,651×1,849×1,720mm | 同左 | 同左 |
| ホイールベース | 約2,705mm | 同左 | 同左 |
| 最低地上高 | 約213mm | 約216mm | 約216mm |
| 乗車定員 | 5人 | 5人 | 5人 |
| 車両重量 | 約1,844kg | 約1,863kg | 約1,890kg |
| 発電用エンジン | ZR15DDTe型 1.5L直列3気筒ターボ | 同左 | 同左 |
| 総排気量 | 1,498cc | 同左 | 同左 |
| システム最高出力 | 225hp(約228PS) | 同左 | 同左 |
| 駆動方式 | 前後2モーターAWD | 同左 | 同左 |
| 駆動用電池容量 | 1.67kWh | 同左 | 同左 |
| 燃費目標値 | 市街地40/高速36/総合38mpg | 同左 | 同左 |
| 最小回転半径 | 約5.6m | 同左 | 同左 |
| 標準ホイール | 18インチ | 19インチ | 19インチ |
寸法・重量・最小回転半径は米国向け諸元の換算値です。燃費は日産の社内測定によるEPA認証前の目標値です。
日産 ローグ ハイブリッドのまとめ
新型ローグ ハイブリッドは、米国で初めて第3世代e-POWERを使うローグです。全車e-4ORCE、225hpのシステム出力、充実した室内装備を備えます。今秋に選べるのはSR Technology Packageのみですが、2027年初頭には3万5490ドルからのSVも加わります。モーター駆動の感覚と4WDを重視する米国のSUV購入者に向いた一台です。
日産 ローグ ハイブリッドのよくある質問
Q. 米国での発売はいつですか?
2026年秋にSR AWDのTechnology Package装着車を発売します。SV、SR、Platinumを含む全グレードは2027年初頭の発売予定です。
Q. 価格はいくらですか?
米国でのメーカー希望小売価格はSV AWDの3万5490ドルからです。最初に発売されるSR Technology Package装着車は4万1490ドルで、別途配送・取扱料がかかります。
Q. 充電は必要ですか?
外部充電は不要です。1.5Lターボエンジンで発電し、前後のモーターで走るe-POWERを採用しています。
Q. 日本の新型エクストレイルと同じ車ですか?
日産は「新型エクストレイル/ローグ e-POWER」を予告しています。ただし今回の発表は米国向けローグの仕様で、日本仕様の価格や発売日はまだ発表されていません。




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