日産 新型ピクソ発表|航続259kmの欧州向け小型EV、2027年初頭発売

紫色の新型小型EV「ピクソ」を前方斜めから捉えた外観写真。モダンなコンクリート構造物の下に停車し、背景には青空を臨む都市の風景が広がる。

日産は2026年9月23日、欧州市場向けの新型小型EV「日産 ピクソ」を公開しました。全長3,796mmの車体に27.5kWhのリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、航続距離はWLTPモードで最大259km。ルノーとの協業で開発した都市向けの4人乗りEVで、2027年初頭から納車を始める予定です。

車の概要:日産 ピクソとは?

日産 ピクソは、欧州のAセグメントに投入する小型EVです。日産の欧州向け電気自動車は、リーフやマイクラに加えて、さらに小さいクラスまで広がります。車体の設計にはルノーとの協業を活用し、外観デザインは日産が担当。生産はスロベニアのルノー・ノボ・メスト工場で行います。

「ピクソ」の車名は欧州で2009年に投入された小型車にも使われました。今回は電気自動車として再登場します。ただし、旧型の改良車ではなく、新たに開発されたモデルです。

日産 ピクソのエクステリアデザイン

四角さを生かしたコンパクトな車体に、ピクセルを思わせる灯火と、表情のあるフロントバンパーを組み合わせました。日産の欧州発表によると、車体には「2=ニ、3=サン」にちなんだ「23」の意匠も隠されています。ボディカラーにはワンダーパープル、ギアブルーなどを設定します。

ボディサイズは全長3,796mm、全幅1,790mm、全高1,512mm。ホイールベースは2,492mmで、回転円の直径は9.9mと公表されています。欧州の街中での取り回しを意識した寸法ですが、全幅は日本の軽自動車枠には収まりません。

新型小型EV「ピクソ」のリアライトのクローズアップ。テールライトのデザインには、小さなロボットの顔をモチーフにした意匠が組み込まれている。
ピクセル風の意匠を取り入れたリアランプ

日産 ピクソのインテリアと荷室

室内は4人乗りで、後席を左右それぞれ独立して前後にスライドできます。乗員の足元を優先するか、荷物を積む空間を広げるかを使い方に合わせて調整できる構成です。

新型小型EV「ピクソ」の後席を撮影した写真。後席シートはスライド機構により前後位置を調整できる状態となっており、用途に応じた室内空間レイアウトの変更が可能であることを紹介している。リアドアを開けた状態で、シートベルト、調整可能なヘッドレスト、ウインドウ、可倒式シート構造が確認でき、後席の居住性や荷室との空間配分を柔軟に調整できる実用的なインテリアデザインを強調している。
左右独立でスライドする後席

荷室容量は後席を使用した状態で356L、格納すると1,221Lです。通常時の356Lには充電ケーブル用の50Lの収納スペースも含まれます。室内には計18Lの小物入れを設けています。小型車でも荷物の置き場所を細かく確保した点が特徴です。

新型小型EV「ピクソ」のリアカーゴスペースを撮影した写真。リアハッチを開けた状態で、グレーのバッグとオレンジ色のバスケットボールが積載されており、荷室の収納力を紹介している。分割可倒式の後席シートが起こされた状態となっており、ブラックのラゲッジフロアやシートベルトも確認できる。ウインドウ越しには青空を臨む都市の風景が広がり、日常用途を想起させるシーンとなっている。
後席使用時の荷室

運転席前には7インチのディスプレイ、中央には10インチのタッチスクリーンを配置します。Google built-inとGeminiに対応し、音声でナビゲーションや車内機能を操作できます。MyNissanアプリから充電状況や車両機能を扱えるほか、欧州向け発表には顔認証によるドライバー設定の呼び出しも記載されています。

日産 ピクソの航続距離と充電性能

駆動用電池は27.5kWhのリン酸鉄リチウムイオン電池で、モーターの最高出力は60kW(約82PS)です。日産によると、欧州向け日産車で同種の電池を採用するのは初めてです。航続距離の最大259kmは欧州WLTPモードの認証前の社内測定値で、正式な認証値や実際の走行距離とは異なる可能性があります。

急速充電は最大50kWに対応し、電池残量15%から80%までの所要時間は約28分としています。最大11kWの普通充電にも全車で対応し、外部機器へ給電するV2L機能も備えます。長距離を一気に走るより、通勤や買い物など日々の移動を主な用途とする仕様です。

光沢のあるパープルの新型小型EV「ピクソ」の充電ポートコンパートメントが開き、充電コードが接続されている。車両の充電機構を強調している。
充電口にケーブルを接続したピクソ

日産 ピクソの運転支援

日産は自動ブレーキ、車線維持支援、アクセルペダル操作を中心に加減速するe-Pedalを挙げています。欧州向けの詳細発表には、停止・発進に対応するアダプティブクルーズコントロールや駐車支援も記載されています。国ごとの装備設定は2026年12月以降に案内される予定です。

日産 ピクソの価格と発売時期

欧州各国の価格、グレード別仕様、予約方法は2026年12月以降に発表されます。日産は顧客への納車を2027年初頭から始める予定です。現時点では価格を根拠なく円換算することはできません。

日産 ピクソは日本で発売されるか

日産は日産 ピクソを欧州市場向けモデルとして発表しており、日本での発売は発表していません。日本でも小型EVの選択肢は増えていますが、今回の発表だけで国内導入を見込むことはできません。

日本向けの小型EVでは、軽自動車規格の日産 サクラが販売されています。サクラの2026年の改良内容と比べると、日産 ピクソは欧州の都市向けとして、車体の幅や荷室の使い方が異なります。

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日産 ピクソをどう評価するか

購入判断でまず気になるのは、価格がまだ分からないことです。ルノーとの協業や小型の電池から「安いEV」と決めつけることはできません。欧州各国の補助制度を含めた実質負担も、販売国と価格が判明してから見る必要があります。

最大259kmという航続距離も、頻繁に高速道路で長距離を走る人には充電計画が欠かせません。一方で、全長3,796mmの車体に4人乗りの室内と356Lの荷室を収め、後席を左右別々に動かせる点は、都市部での使い勝手につながります。日々の移動が中心なら、電池容量を大きくし過ぎない設計には意味があります。

紫色の新型小型EV「ピクソ」を後方斜めから捉えた外観写真。モダンなコンクリート構造物の下に停車し、背景には青空を臨む都市の風景が広がる。
都市空間に置かれたピクソの後ろ姿

日産 ピクソとルノー トゥインゴE-Techの関係

日産はルノーとの協業を明らかにしています。ルノー トゥインゴE-Tech electricの公式発表では、27.5kWhの電池、60kWのモーター、WLTP最大263kmの航続距離を公表しており、日産 ピクソの主要数値と近い構成です。ただし、日産は両車の共通部品の範囲や価格差を発表していません。外観や装備、販売条件はそれぞれの車種として確認する必要があります。

日産 ピクソの主要スペック

項目 公表値
全長×全幅×全高 3,796×1,790×1,512mm
ホイールベース 2,492mm
最低地上高 140mm
乗車定員 4人
駆動用電池 27.5kWh・リン酸鉄リチウムイオン
モーター最高出力 60kW(約82PS)
航続距離 最大259km(WLTP、認証前の社内測定値)
急速充電 最大50kW、15〜80%に約28分
普通充電 最大11kW
荷室容量 356L/後席格納時1,221L
回転円の直径 9.9m

日産 ピクソのまとめ

日産 ピクソは、欧州の街中で使うことを主眼に、短い車体と動かせる後席、日常的な充電性能を組み合わせたEVです。最大259kmの航続距離と2027年初頭の納車予定は示されました。価格と国別の装備が分かる2026年12月以降の発表が、購入候補としての評価を左右します。

出典:日産公式発表 画像提供:日産

日産 ピクソのよくある質問

Q. 日産 ピクソはいつ発売されますか?

欧州では2027年初頭から顧客への納車を開始する予定です。予約方法や国別の詳細は2026年12月以降に発表されます。

Q. 日産 ピクソの価格はいくらですか?

2026年9月23日時点で価格は発表されていません。欧州各国の価格は2026年12月以降に案内される予定です。

Q. 日産 ピクソの航続距離は何kmですか?

日産の社内測定では、欧州WLTPモードで最大259kmです。認証前の参考値であり、正式な認証値や実際の走行距離は異なる可能性があります。

Q. 日産 ピクソは日本で買えますか?

今回の発表は欧州市場向けで、日本発売は発表されていません。国内導入の有無や時期は未定です。

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