メルセデス・ベンツ日本は2026年9月15日、Sクラスに「S 500 4MATIC(ISG)」と「S 500 4MATIC long(ISG)」を追加し、同日から発売しました。改良した3.0L直列6気筒ガソリンエンジンは449PS・600Nmを発揮し、価格は標準ボディが1,708万円、longが2,136万円です。
車の概要:メルセデス・ベンツ Sクラスとは?
メルセデス・ベンツ Sクラスは、同社の技術と高級車づくりを集約したフラッグシップセダンです。現行型はW223型の7代目で、日本では2021年に発売されました。2026年には車両全体の50%以上、約2,700点の部品を新規開発または再設計する大規模改良を受けています。
今回の発表では、その改良型Sクラスに3.0L直列6気筒ガソリンのS 500を追加。運転を主に楽しむなら標準ボディ、後席空間と装備を優先するならホイールベースを110mm伸ばしたlongが選択肢となります。
メルセデス・ベンツ Sクラスのエクステリアデザイン
フロントでは、従来比約20%拡大したラジエターグリルを採用。クローム仕上げのルーバーを3本から4本に増やし、Sクラス初のイルミネーテッドラジエターグリルも組み合わせます。DIGITALライトとリアコンビネーションランプにはスターモチーフを取り入れました。
S 500 4MATIC longには「Mercedes-Benz」のレタリングを路面に投影するブランドロゴプロジェクターライトを採用しますが、標準ボディのS 500ではオプションです。
ボディサイズは、S 500 4MATICが全長5,195mm、全幅1,920mm、全高1,505mm。S 500 4MATIC longは全長5,305mm、全幅1,920mm、全高1,505mmです。
メルセデス・ベンツ Sクラスのインテリアデザイン
新設計のインストルメントパネルには、14.4インチのメディアディスプレイと12.3インチの助手席用ディスプレイをまとめたMBUXスーパースクリーンを標準装備します。新ステアリングは一部操作に物理ボタンを戻し、視線移動を抑えやすい構成としました。

エアコンには送風モードに合わせてエアベントを自動調整するデジタル・ベント・コントロールを採用。新しい電動フィルターは微細粒子をイオン化して除去し、メーカーは約90秒ごとに車内の空気を浄化できるとしています。
ウォールナット材にV字溝を施したウッドトリムを標準装備し、新色のビーチブラウン/ブラックも設定します。ヒーテッドシートベルトはS 500 4MATIC longでは採用されますが、標準ボディのS 500ではオプションです。
メルセデス・ベンツ Sクラスの走行性能
449PS・600Nmを発揮
S 500のM 256 Evo型3.0L直列6気筒ターボエンジンは、最高出力330kW(449PS)、最大トルク600Nmを発揮します。追い越しや加速時に駆動力を一時的に高めるオーバートルクでは、最大640Nmに達します。640Nmは欧州参考値です。
高出力化した電動アシストコンプレッサー、吸排気ポートを最適化したシリンダーヘッド、改良インテークカムシャフトを採用。部分負荷領域でのトルク応答を高めつつ、追加の遮音対策で騒音・振動も抑えています。駆動方式は4WD、トランスミッションは9速ATです。
WLTCモード11.6km/L
WLTCモード燃費はS 500 4MATICが11.6km/L、S 500 4MATIC longが11.5km/Lです。longは標準ボディより80kg重いものの、燃費差は0.1km/Lにとどまります。
メルセデス・ベンツ Sクラスの安全性能・運転支援
自社開発OSのMB.OSと第4世代MBUXを採用。MBUXバーチャルアシスタントはChatGPT、Microsoft Bing、Google Geminiを統合し、短期記憶を使った会話に対応します。ナビゲーションはGoogle Mapsをベースとし、OTAによる機能更新も行えます。
MB.DRIVEおよびMB.DRIVE ASSISTは標準装備で、車間距離を保つディスタンスアシスト・ディストロニック、ステアリングアシスト、レーンチェンジアシストなどを含みます。マイクロLED技術を使う新世代DIGITALライトは、欧州仕様参考で照度を最大40%高めました。

フロントシートには前面衝突時の乗員保護を支援するPRE-SAFEインパルスを全車標準装備。後席向けのリアベルトバッグは全モデルにオプション、助手席側後席のクッションエアバッグとE-ACTIVE BODY CONTROLはS 500 4MATIC longにオプションです。
メルセデス・ベンツ Sクラスの価格
メルセデス・ベンツ Sクラスの価格は1,598万円からです。今回追加されたS 500は、標準ボディが1,708万円、longが2,136万円です。
| グレード | パワートレイン | 駆動方式 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| S 450 d 4MATIC(ISG) | 3.0L直列6ディーゼル | 4WD | 1,598万円 |
| S 500 4MATIC(ISG) | 3.0L直列6ガソリン | 4WD | 1,708万円 |
| S 500 4MATIC long(ISG) | 3.0L直列6ガソリン | 4WD | 2,136万円 |
| S 580 4MATIC long(ISG) | 4.0L V8ガソリン | 4WD | 2,365万円 |
S 500 4MATICは、ガソリンの標準ボディを選べるラインアップ中唯一のモデルです。S 500 4MATIC longは後席空間を広げ、後席電動シートやヒーテッドシートベルトなどを充実させた仕様です。S 580 4MATIC longはV8エンジンを望む人向けの最上位選択肢です。
同日には、より後席重視のメルセデス・マイバッハ Sクラス改良モデルも日本発売されており、価格は3,415万円からです。

メルセデス・ベンツ Sクラスの発売時期
S 500 4MATICとS 500 4MATIC longは、2026年9月15日から日本全国のメルセデス・ベンツ正規販売店で発売されています。最新の車両仕様とオプションは公式Sクラス製品ページで確認できます。新車購入から3年間は、走行距離無制限の保証とメンテナンス、24時間ツーリングサポートを含むメルセデス・ケアが適用されます。
メルセデス・ベンツ Sクラスを辛口評価
メルセデス・ベンツ Sクラスをあえて辛口で評価します。まず、標準ボディのS 500でも1,708万円と高額ですが、ブランドロゴプロジェクターライトとヒーテッドシートベルトはオプションです。標準ボディではE-ACTIVE BODY CONTROLも選べず、最上級セダンらしい快適装備を求めるとlongへのアップグレードが必要になります。
S 500 4MATIC longは標準ボディより428万円高く、車両重量も80kg増えます。エンジン性能は同じで、ホイールベースもわずか110mmの差です。後席の利用頻度が高くなければ、価格差を正当化しにくいでしょう。
一方で、標準ボディは全長5,195mmでlongより取り回しやすく、最小回転半径5.4mに抑えています。449PSと11.6km/Lを両立し、自分で運転するフラッグシップセダンとしては、ラインアップ中でもバランスの取れた仕様です。
メルセデス・ベンツ Sクラスのライバル車
レクサス LS500h“EXECUTIVE”
レクサス LS500h“EXECUTIVE”は、後席快適性を重視した日本製フラッグシップセダンです。2WDは1,757万円でWLTCモード13.8km/L、AWDは1,805万円で12.2km/L。S 500の11.6km/Lを上回る燃費と、国産車の販売・整備網を重視する人に向きます。
アウディ A8 55 TFSI quattro
アウディ A8 55 TFSI quattroは1,272万円からで、340PS・500Nm、WLTCモード燃費9.4km/Lです。S 500は価格が436万円高い一方、最高出力は109PS、最大トルクは100Nm上回ります。購入価格を抑えたいならA8、動力性能と最新の車載OSを重視するならS 500が有力です。
メルセデス・ベンツ Sクラスの主要スペック
| 項目 | S 500 4MATIC | S 500 4MATIC long |
|---|---|---|
| 全長 | 5,195mm | 5,305mm |
| 全幅 | 1,920mm | 1,920mm |
| 全高 | 1,505mm | 1,505mm |
| ホイールベース | 3,105mm | 3,215mm |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 |
| 車両重量 | 2,140kg | 2,220kg |
| エンジン | M 256 Evo型 2,996cc直列6ターボ | M 256 Evo型 2,996cc直列6ターボ |
| 最高出力 | 330kW(449PS)/5,500〜6,100rpm | 330kW(449PS)/5,500〜6,100rpm |
| 最大トルク | 600Nm/2,200〜5,000rpm | 600Nm/2,200〜5,000rpm |
| トランスミッション | 9速AT | 9速AT |
| 駆動方式 | 4WD | 4WD |
| WLTCモード燃費 | 11.6km/L | 11.5km/L |
| 最小回転半径 | 5.4m | 5.5m |
メルセデス・ベンツ Sクラスのまとめ
S 500の追加により、改良型Sクラスに高出力な3.0L直列6気筒ガソリンと、標準ボディとlongの2つの選択肢が加わりました。自分で運転する時間が長いなら標準ボディ、後席の快適装備やショーファー用途を重視するならlongが向いています。
メルセデス・ベンツ Sクラスのよくある質問
Q. S 500 4MATICの価格はいくらですか?
S 500 4MATICは1,708万円、S 500 4MATIC longは2,136万円です。いずれも税込みのメーカー希望小売価で、オプションや諸費用は含みません。
Q. S 500 4MATICは日本でいつ発売されましたか?
2026年9月15日に日本で発売されました。標準ボディとlongの両方が同日発売です。
Q. S 500 4MATICの最高出力と最大トルクは?
3.0L直列6気筒ターボは最高出力449PS、最大トルク600Nmを発揮します。追い越しなどの特定条件で使うオーバートルクは最大640Nmで、こちらは欧州参考値です。
Q. 標準ボディとlongの違いは?
longは全長とホイールベースがそれぞれ110mm長く、車両重量は80kg重くなります。価格差は428万円で、longは後席装備もより充実しています。



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