改良新型メルセデス マイバッハ Sクラス 日本発売|価格3415万円、V12継続

メルセデス・ベンツ日本は2026年9月15日、メルセデス・マイバッハ Sクラスの大幅改良モデルを発表し、同日から発売しました。車両全体の50%以上、約2700点の部品を新規開発または再設計し、内外装、MBUX、パワートレイン、安全・運転支援まで広範囲に手を入れています。価格は3415万円からです。

車の概要:メルセデス・マイバッハ Sクラスとは?

メルセデス・マイバッハ Sクラスは、メルセデス・ベンツ Sクラスをベースに、後席の居住性や静粛性、内外装の仕立てをさらに高めたショーファードリブンのフラッグシップセダンです。

現在の「メルセデス・マイバッハ Sクラス」という名称では、2015年に初代が登場し、現行型は2021年に日本で発表された2代目です。Sクラスのロングホイールベース仕様からホイールベースをさらに180mm延長し、その多くを後席の足元空間拡大に使っています。

リアドアの電動開閉機能やアクティブロードノイズキャンセレーションなども採用し、単に豪華なSクラスというだけでなく、後席で移動時間を過ごすことを重視したモデルです。

メルセデス・マイバッハはSクラスだけでなく、GLSやEQS SUV、2シーターオープンモデルのメルセデス・マイバッハ SL 680モノグラムシリーズ
までラインアップを広げています。

今回の改良はフルモデルチェンジではありませんが、車両の50%以上、約2700点の部品が新規開発または再設計されており、現行2代目としては非常に大規模な変更です。

メルセデス・マイバッハ Sクラスのエクステリアデザイン

フロントではラジエターグリルを従来より約20%拡大しました。「MAYBACH」のレタリングまで発光するイルミネーテッドラジエターグリルとなり、フロントエプロンにはマイバッハエンブレムを配置しています。

DIGITALライトも新しくなり、スターデザインにローズゴールドのアクセントを組み合わせました。S 680ではラジエターグリルにV12モデル専用のエンブレムも追加され、S 580との違いを外観から判別できます。

サイドには「MAYBACH」の文字を路面に投影するブランドロゴプロジェクターライトを新採用しました。リアにはクロームフレームの中に片側3個のスターモチーフを配したリアコンビネーションランプを採用し、トランクリッドのハンドルストリップもクロームとハイグロスブラックのツートーンに変更されています。

ホイールはS 580、S 680とも、新デザインの20インチマイバッハアルミホイールが標準です。走行中でもスリーポインテッドスターが直立した状態を保つホイールキャップも採用しています。

有償のナイトシリーズパッケージでは、ダーククロームのアクセントを採用します。今回からノーティックブルーのボディカラーとナイトシリーズパッケージの組み合わせも選べるようになりました。

ボディサイズは、全長5470mm、全幅1920mm、全高1510mmです。

メルセデス・マイバッハ Sクラスのインテリアデザイン

インテリアはインストルメントパネル、ドアトリム、センタートリムを新設計しました。

標準装備となるMBUXスーパースクリーンは、14.4インチのメディアディスプレイと12.3インチの助手席用ディスプレイを一体感のあるデザインで配置します。ステアリングも新デザインとなり、一部の操作には物理ボタンを戻すことで操作性を高めています。

エアコンにはデジタルベントコントロールを採用し、選択した換気モードに合わせてエアベントを自動調整します。

標準のインテリアトリムは、ウォールナット材にV字溝を施したオープンポアアンバーブラウンフィッシュボーンパターンウッドインテリアトリムです。

有償ではハイグロス・スレートポプラウッド、MANUFAKTUR ピアノラッカーフローイングライン、MANUFAKTUR オープンポアウォールナットウッドを選べます。ナイトシリーズパッケージには、MANUFAKTUR ダークブラウンオープンポアウォールナットウッドが組み合わされます。

内装色にはブラック、マキアートベージュ/ブロンズブラウンパールに加えて、新色のビーチブラウンを設定しました。MANUFAKTUR インテリアパッケージでは従来色に加え、タバコブラウン/ブラック、レイクグリーン/ブラック、コーンイエロー/ブラック、カーマインレッド/ブラックの4色が新たに選べます。

前席ではシートヒーターと連動するヒーテッドシートベルトを初採用しました。後席のMBUXリアエンターテインメントシステムは13.1インチへ大型化し、左右それぞれにMBUXリモートコントローラーを装備します。

インフォテインメントは第4世代MBUXへ進化しました。メルセデス・ベンツ独自のMB.OSを中核とし、Google Mapsをベースとするナビゲーションや、ChatGPT、Microsoft Bing、Google Geminiを統合したMBUXバーチャルアシスタントなどを採用します。

パーソナライゼーションでは「MANUFAKTUR Made to Measure」をメルセデス・マイバッハ Sクラスへ初導入しました。外装色は100色以上、内装色はPANTONEのポートフォリオをもとに400色以上、ステッチは80色以上、イルミネーテッドステップカバーは70色以上から選択できます。

メルセデス・マイバッハ Sクラスの走行性能

S 580(ISG)には、新しい4.0L V型8気筒ツインターボのM177 EVO型エンジンを搭載します。最高出力は395kW(約537PS)、最大トルクは750Nmです。

ISGを組み合わせたマイルドハイブリッド仕様で、インジェクションシステム、吸気カムシャフト、吸排気ポート、コンプレッサーホイール、ターボチャージャーハウジングなどにも改良が加えられています。エネルギー回生に加えて、アクセル操作に対するレスポンスと滑らかな出力特性を狙った仕様です。

S 680はM279型5,980cc V型12気筒ツインターボエンジンを搭載します。最高出力は612PS、最大トルクは900Nmです。大排気量V12を比較的低い回転域で使い、ショーファーカーに求められる余裕のある加速と静粛性を重視しています。

トランスミッションはS 580、S 680とも9速ATの9G-TRONICで、駆動方式は4MATICによる4WDです。

全車にリア・アクスルステアリングを採用します。約60km/h未満では後輪を前輪と逆方向に最大約10度操舵し、大型ボディの取り回しを補助します。約60km/hを超えると後輪を前輪と同方向へ最大3度操舵し、中高速域での安定性を高めます。

サスペンションは2モデルで性格が異なります。

S 580にはE-ACTIVE BODY CONTROLを搭載します。AIRMATICをベースに各輪へ48V対応アクチュエーターを追加し、スプリングレートとダンパー減衰力を個別に制御します。ステレオカメラで前方路面を読み取るロードサーフェススキャンや、コーナリング時の車体姿勢を制御するCURVEも備えます。

S 680はインテリジェントダンパーを備えたAIRMATICサスペンションを採用します。スピードバンプなどの路面情報を利用してダンパーを事前調整し、上下方向の入力を抑える仕組みです。

DYNAMIC SELECTには、乗り心地を重視した専用のMAYBACHモードも用意されています。

メルセデス・マイバッハ Sクラスの安全性能・運転支援

運転支援システムはMB.DRIVEへ移行しました。高性能コンピューターとAIアルゴリズムを使い、周囲の交通状況を認識します。

センサー類は外部カメラ10台、レーダーセンサー5台、超音波センサー12台を搭載します。発表時点の日本仕様では外部カメラ10台のうち2台は使用しません。

標準装備のMB.DRIVEとMB.DRIVE ASSISTには、車間距離を維持するディスタンスアシスト・ディストロニックのほか、ステアリングアシスト、レーンチェンジアシストなどが含まれます。

MB.DRIVE PARKING ASSISTは車両両側の駐車スペースを検知し、自動駐車を支援します。MB.DRIVE PARKING ASSIST 360では360度カメラのサラウンドビューに加え、ホイール損傷を防ぐためのリムプロテクション警告も備えています。

DIGITALライトはマイクロLED技術を採用し、欧州仕様の参考値で照度を最大40%高めました。ウルトラハイビームでは照射方向を動的に変えられるようになっています。

衝突安全装備ではPRE-SAFE インパルスやPRE-SAFE インパルスサイドを採用し、最大15個のエアバッグを搭載可能です。

後席では正面衝突時に膨張してシートベルトの接触面積を3倍に広げるリアベルトバッグや、リアエアバッグ、助手席側後席のクッションエアバッグを標準装備します。

電動開閉式の後席コンフォートドアも標準です。後方から歩行者などが近づいている場合にはアクティブブラインドスポットアシストと連携し、ドアの電動操作を停止します。

メルセデス・マイバッハ Sクラスの価格

メルセデス・マイバッハ Sクラスの価格は3415万円からです。

グレード パワートレイン 駆動方式 価格(税込)
S 580(ISG) 4.0L V型8気筒ツインターボ+ISG 4WD(4MATIC) 3415万円
S 680 5,980cc V型12気筒ツインターボ 4WD(4MATIC) 3934万円

S 580(ISG)は約537PS、750NmのV8マイルドハイブリッドにE-ACTIVE BODY CONTROLを組み合わせ、最新のシャシー制御まで含めて選びたい仕様です。

S 680はS 580より519万円高くなりますが、612PS、900Nmを発生する5,980cc V12エンジンを搭載することが最大の違いです。

S 580、S 680とも左ハンドルと右ハンドルが設定されています。

メルセデス・マイバッハ Sクラスの発売時期

メルセデス・マイバッハ Sクラスの大幅改良モデルは、2026年9月15日に日本で発表され、同日から全国のメルセデス・ベンツ正規販売店で発売されました。日本国内向けとして正式発表されたモデルです。

新車購入から3年間は、一般保証修理、定期メンテナンス、24時間ツーリングサポートを無償提供する走行距離無制限の「メルセデス・ケア」が適用されます。

メルセデス・マイバッハ Sクラスを辛口評価

メルセデス・マイバッハ Sクラスをあえて辛口で評価します。

まず無視できないのが、全長5470mm、全幅1920mmという車体の大きさです。リア・アクスルステアリングによって低速時には後輪を最大約10度逆位相に操舵できますが、物理的な車幅や全長が小さくなるわけではありません。後席の広さを優先したショーファーカーとはいえ、日本の狭い道路や駐車場所では事前に利用環境を確認したいサイズです。

もうひとつは、3934万円のS 680が必ずしもすべての装備でS 580の上位互換ではない点です。S 580には4輪それぞれを48Vアクチュエーターで制御するE-ACTIVE BODY CONTROLが搭載されますが、519万円高いS 680はインテリジェントダンパー付きAIRMATICとなります。V12そのものに価値を置くならS 680ですが、最新のフルアクティブサスペンションを重視するなら、価格の安いS 580にも明確な強みがあります。

一方、車両の50%以上、約2700点に手を入れながらV12モデルを残し、外装100色以上、内装400色以上まで選べるMANUFAKTUR Made to Measureを用意した点は、この価格帯で求められる特別感をかなり明確にしています。単純な装備量だけではなく、S 580とS 680で異なる個性を持たせたことも評価できる部分です。

メルセデス・マイバッハ Sクラスのライバル車

ベントレー フライングスパー スピード

ベントレーの公式サイトによると、フライングスパー スピードは4.0L V型8気筒ツインターボとモーターを組み合わせたPHEVで、システム最高出力782PS、最大トルク1000Nmを発生します。0-100km/h加速は3.5秒です。

日本での車両価格は3379万2000円で、3415万円のメルセデス・マイバッハ S 580とほぼ同じ価格帯です。

フライングスパー スピードは動力性能が明確に高く、ドライバー自身が運転する機会が多い場合に強みがあります。一方、メルセデス・マイバッハ Sクラスは全長5470mmのボディと延長された後席空間、後席コンフォートドアなど、後席中心の移動に重点を置いています。

ロールス・ロイス ゴースト シリーズII

ロールス・ロイスの公式サイトによると、ゴースト シリーズIIはV型12気筒エンジンを搭載するラグジュアリーセダンです。日本仕様では最高出力571PS、最大トルク850Nmで、ゴースト シリーズIIの価格は3875万4040円からとされています。

3934万円のメルセデス・マイバッハ S 680とは約59万円の差しかなく、価格だけを見ると真正面から競合します。S 680は612PS、900Nmと動力性能で上回り、第4世代MBUXやMB.DRIVEなどデジタル技術を前面に出している点が特徴です。

メルセデス・マイバッハ Sクラスは、最新の運転支援やMBUX、後席機能とV8/V12の選択肢を重視する人に向いています。ベントレー フライングスパーは運転する楽しさとPHEVの性能を求める人、ロールス・ロイス ゴーストはブランド独自のビスポーク性や世界観を優先する人に向いています。

メルセデス・マイバッハ Sクラスの主要スペック

項目 S 580(ISG) S 680
全長 5470mm 5470mm
全幅 1920mm 1920mm
全高 1510mm 1510mm
ホイールベース 3395mm 3395mm
最低地上高 未発表 未発表
乗車定員 未発表 未発表
車両重量 未発表 未発表
エンジン M177 EVO型 V型8気筒ツインターボ+ISG M279型 V型12気筒ツインターボ
総排気量 3,982cc 5,980cc
最高出力 395kW(約537PS) 450kW(612PS)
最大トルク 750Nm 900Nm
トランスミッション 9速AT(9G-TRONIC) 9速AT(9G-TRONIC)
駆動方式 4WD(4MATIC) 4WD(4MATIC)
WLTCモード燃費 未発表 未発表
最小回転半径 未発表 未発表

日本仕様の詳細諸元のうち、車両重量やWLTCモード燃費などは発表時点で公開されていません。

メルセデス・マイバッハ Sクラスのまとめ

メルセデス・マイバッハ Sクラスの今回の改良は、約2700点の部品に手を入れ、外観だけでなくMBUX、運転支援、V8エンジン、サスペンションまで更新する大規模なものです。

3415万円のS 580は537PS級のV8マイルドハイブリッドとE-ACTIVE BODY CONTROLを備え、3934万円のS 680は612PS、900NmのV12を残しました。

最新のデジタル技術や後席装備を求めながら、V8やV12による内燃機関の大型ラグジュアリーセダンを選びたい人に向いたモデルです。

メルセデス・マイバッハ Sクラスのよくある質問

Q. メルセデス・マイバッハ Sクラスの価格はいくらですか?

S 580(ISG)が3415万円、S 680が3934万円です。どちらも4MATICの4WDで、左ハンドルと右ハンドルが設定されています。

Q. メルセデス・マイバッハ Sクラスは日本で発売されますか?

日本国内向けとして2026年9月15日に正式発表され、同日から全国のメルセデス・ベンツ正規販売店で発売されています。

Q. S 580とS 680は何が違いますか?

S 580は約537PS、750Nmの4.0L V8+ISGを搭載し、E-ACTIVE BODY CONTROLを採用します。S 680は612PS、900Nmの5,980cc V12エンジンとインテリジェントダンパー付きAIRMATICを搭載します。

Q. 今回の改良で何が変わりましたか?

車両全体の50%以上、約2700点の部品が新規開発または再設計されました。大型化したグリルや新しいライト、第4世代MBUX、MB.OS、MB.DRIVE、V8エンジンなどが主な変更点です。

Q. メルセデス・マイバッハ Sクラスは何代目ですか?

現在のメルセデス・マイバッハ Sクラスとしては2代目です。現行型は2021年に日本で発表され、今回のモデルはその大幅改良版にあたります。

NEXT READ次に読む
新型車
シェアする
アールをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました