レクサスISは、扱いやすいボディーと後輪駆動を軸に、ドライバーが操る感覚を磨いてきたスポーツセダンです。1999年に初代が登場し、2005年の2代目から日本でもレクサスISとして販売。2013年に登場した3代目は、2020年と2026年に大規模な改良を受けながら現在まで続いています。
この記事では、初代・2代目・3代目の違いに加え、「2020年型や2026年型は4代目なのか」「ISとESは何が違うのか」まで整理します。発表時点の価格や装備を確認したい場合は、レクサスISの車種ハブから各ニュース記事も確認できます。
レクサスISの歴代モデル早見表
| 世代 | 主な期間 | 日本での呼称 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 初代 | 1999〜2005年 | トヨタ・アルテッツァ | コンパクトなFRスポーツセダンとして出発 |
| 2代目 | 2005〜2013年 | レクサスIS | 日本のレクサス開業とともに導入、V6を中心に上質さを強化 |
| 3代目 | 2013年〜 | レクサスIS | IS初のハイブリッドを設定。2016、2020、2026年に改良 |
最も大切なのは、2020年型と2026年型を新しい世代として数えないことです。どちらも3代目を土台にした改良で、公式発表もフルモデルチェンジとはしていません。中古車や関連記事を比べるときは、世代だけでなく「前期」「2016年改良」「2020年大幅改良」「2026年改良」のように年次も確認すると違いをつかみやすくなります。
初代:1999〜2005年
日本名はトヨタ・アルテッツァ
初代ISは1999年に登場しました。当時、日本ではレクサスブランドが展開されていなかったため、同じ系統のモデルはトヨタ・アルテッツァとして販売されています。海外ではレクサスIS、日本ではアルテッツァという関係です。
初代が打ち出したのは、大型で豪華な高級セダンとは異なる、比較的コンパクトな車体とFRレイアウトを生かしたスポーティーさでした。この「ドライバーの操作に素直に応える小さなFRセダン」という性格は、後の世代にも受け継がれています。
中古車として初代を探す場合、日本ではISという車名ではなくアルテッツァとして流通している点に注意が必要です。また、年式が古いため、仕様差より先に整備履歴、修復歴、ゴム類や足まわりの状態を個体ごとに確認する必要があります。
2代目:2005〜2013年
日本で始まったレクサスIS
2005年、レクサスが日本で開業したタイミングで2代目ISが導入されました。ここから国内でも「レクサスIS」の名称になります。FRスポーツセダンという基本性格を保ちながら、内外装の質感、静粛性、安全・快適装備を高め、プレミアムブランドの小型セダンとしての立場を明確にしました。
日本仕様ではV型6気筒ガソリンエンジンを搭載したIS250やIS350が中心です。屋根を電動開閉できるコンバーチブルのIS C、高性能なV8エンジンを積むIS Fも展開され、実用セダンから本格的なスポーツモデルまで車種の幅を広げました。
2代目は、自然吸気エンジンの感覚やコンパクトなFRセダンらしさを重視する人にとって魅力があります。一方、現在の運転支援やコネクティッド機能を前提に選ぶ世代ではありません。タイヤやブレーキの消耗、足まわり、電装品、過去の整備記録を含め、購入時は車両状態を優先して比較したい世代です。
3代目:2013年〜
IS初のハイブリッド
3代目は2013年にフルモデルチェンジしました。レクサスのデザインを象徴するスピンドルグリルを採用し、スポーティーな「F SPORT」を設定。日本では2.5リッターエンジンとモーターを組み合わせるIS300hが加わり、ISとして初めてハイブリッドを選べるようになりました。詳しい発表内容はレクサスの2013年公式発表で確認できます。
初代以来のFRらしい操縦性を残しつつ、後席の居住性やボディー剛性、乗り心地も見直されました。燃費と滑らかさを重視するハイブリッド、エンジンの応答を楽しむガソリン車、内外装と足まわりをスポーティーに仕立てたF SPORTという選択軸が生まれた世代です。

2016年のマイナーチェンジ
2016年の改良では、フロントまわりを中心に外観を変更し、内装やマルチメディア、安全装備を更新しました。中古車を比較する際は、見た目だけでなく、運転支援機能の世代や標準装備の範囲が前期型と異なる点を確認する必要があります。
2020年の大幅改良
2020年には、ボディーサイズや外観が大きく変わるほどの改良を受けました。レクサスは走行テスト拠点の下山テクニカルセンターで走り込み、ボディー剛性、サスペンション、ホイールやタイヤまで見直しています。変化が大きいため新型や4代目と表現されることがありますが、世代としては3代目のままです。
2020年改良後は、ステアリング操作に対する応答や乗り心地を重視した熟成型と考えると分かりやすいでしょう。新しいプラットフォームへ全面移行したモデルではない一方、骨格を生かしながら細部を作り込んだ点が特徴です。
2022年のIS500
2022年には、5.0リッターV型8気筒自然吸気エンジンを搭載するIS500が日本へ導入されました。電動化が進む時期に、大排気量エンジンとFRの組み合わせを残した特別な仕様です。2025年には国内500台限定のIS500 “Climax Edition”が登場し、日本向けIS500の集大成となりました。

2026年の大規模な一部改良
2025年9月に世界初公開された改良型は、日本では2026年1月にIS300hとして発売されました。電動パワーステアリング、サスペンション、内外装、マルチメディア、安全装備を広く更新し、国内仕様は2.5リッターハイブリッドのFRに整理されています。レクサスの公式発表も「一部改良」と明記しており、4代目への交代ではありません。変更点は2026年1月のIS300h改良記事で詳しく解説しています。
同年9月には、寒冷地仕様の標準化や一部ホイールの変更、特別仕様車“F SPORT Mode Black VI”の設定が発表されました。最新の価格と装備は2026年10月発売モデルの記事で確認できます。


2020年型と2026年型が4代目ではない理由
車の世代は、外観の変化量だけでは決まりません。一般にフルモデルチェンジでは、車体の基本設計や型式を含む広い範囲を刷新します。一方、一部改良やマイナーチェンジは、同じ世代の基本設計を使いながら、デザイン、走行性能、装備を更新します。
| 年 | 位置づけ | 読み分けの要点 |
|---|---|---|
| 2013年 | 3代目へのフルモデルチェンジ | 世代が交代し、ハイブリッドを新設定 |
| 2016年 | マイナーチェンジ | 外観・内装・安全装備を更新 |
| 2020年 | 大幅改良 | 走りとデザインを大きく刷新するも3代目 |
| 2026年 | 大規模な一部改良 | 操舵・足まわり・内外装・安全装備を更新するも3代目 |
2026年型について専門媒体webCGも、従来のプラットフォームを継続しつつ走りを磨いたモデルとして評価しています。試乗評価では、電動パワーステアリングやサスペンションの変更による自然な応答と乗り心地の進化が指摘されています。詳しくはwebCGの2026年型試乗記を参照してください。

レクサスのセダンでの位置づけ
運転を重視するコンパクトFR
ISの中心価値は、レクサスのセダンの中で比較的コンパクトな車体とFRレイアウトを組み合わせ、運転者の操作感を重視していることです。上級セダンを単純に小さくしたモデルではなく、ドライバー中心の性格を持つ独立した選択肢といえます。
ESとの違い
ESはISより大きな車体を持ち、後席を含む快適性や静粛性を重視するセダンです。新しいESはハイブリッドとBEVを展開し、前輪駆動と4輪駆動を軸にしています。これに対し、国内の現行ISはFRのハイブリッドで、後席空間より運転時の一体感や取り回しを優先します。
LSとの違い
LSはレクサスのフラッグシップセダンで、車体の大きさ、後席を含む快適性、静粛性、先進装備を最上位で追求します。ISは豪華さの序列だけで選ぶ車ではなく、より小さな車体を自分で運転する楽しさを重視する人に向きます。
BMW 3シリーズやCクラスとの比較軸
ISは、BMW 3シリーズやメルセデス・ベンツCクラスなどのプレミアムDセグメントセダンと比較されます。輸入車側は新しいプラットフォーム、デジタル機能、パワートレーンの幅を強みにする一方、ISは熟成されたFRシャシー、国内で扱いやすい寸法、ハイブリッドの滑らかさが選択理由になります。
比較試乗では、カタログの出力だけでなく、街中でのステアリングの自然さ、段差を越えたときの収まり、高速道路の直進安定性、後席と荷室の使い方を確認したいところです。現行ISは設計年次が新しい競合より古い反面、長期にわたる改良で走りを磨いてきたことが個性になっています。
年式選びの考え方
- 2代目:V6自然吸気エンジンや小さなFRセダンらしさを重視。先進装備より車両状態と整備履歴を優先します。
- 3代目の2013〜2019年型:ハイブリッドを含む選択肢と、初期型らしい価格帯を比較。安全装備やマルチメディアの世代差を確認します。
- 2020〜2025年型:外観と走りを大きく磨いた熟成型。年次改良による装備差、IS300h・ガソリン車・IS500の違いを確認します。
- 2026年型:国内仕様はIS300hのFRが中心。新しい操舵系、足まわり、内装、安全・マルチメディア装備を重視する人向けです。
同じ3代目でも13年以上にわたって改良され、仕様は一様ではありません。車名とグレードだけで判断せず、初度登録年、改良時期、駆動方式、メーカーオプション、運転支援機能を実車と仕様表で照合してください。
まとめ
レクサスISは、1999年の初代から一貫して、扱いやすい車体とFRを軸にしたスポーツセダンとして発展してきました。日本では初代がアルテッツァ、2代目からレクサスISとして販売され、現行型は2013年に登場した3代目です。
2020年型と2026年型は変化が大きいものの、どちらも3代目の改良です。歴代モデルを比べる際は、世代だけでなく改良年、パワートレーン、運転支援とマルチメディアの世代まで確認すると、自分の使い方に合うISを選びやすくなります。
よくある質問
2026年型レクサスISは4代目ですか?
いいえ。2026年型は2013年に登場した3代目の大規模な一部改良です。操舵系、足まわり、内外装、安全・マルチメディア装備を広く更新していますが、フルモデルチェンジではありません。
2020年型レクサスISはフルモデルチェンジですか?
2020年型も3代目の大幅改良です。外観、ボディー剛性、サスペンションなど広い範囲が変わりましたが、世代交代ではありません。
初代レクサスISは日本で何という車名でしたか?
初代ISと同系統のモデルは、日本ではトヨタ・アルテッツァとして販売されました。日本でレクサスISの名称が使われたのは、レクサスが国内展開を始めた2005年の2代目からです。
レクサスISとESの主な違いは何ですか?
ISは比較的コンパクトなFRスポーツセダンで、運転者の操作感を重視します。ESはより大きく、後席を含む快適性、静粛性、電動化を重視するセダンです。車体の大きさだけでなく、駆動方式と使い方が異なります。
更新履歴:2026年9月20日 初版作成。公式発表に基づき、2020年型・2026年型の世代区分を確認しました。
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