最終更新: 2026年9月29日時点の情報です。
レクサス ISのグレード選びは、毎日の快適装備を重視するなら“version L”、足回りとスポーティな内外装を重視するなら“F SPORT”が軸になります。両者は同じハイブリッドを搭載しており、高い仕様ほどエンジンが強力になるわけではありません。
この記事では、2026年10月1日発売予定の国内仕様を対象に、ベースモデルから特別仕様車“F SPORT Mode Black Ⅵ”までの価格差を整理します。AVSや三眼LEDを追加した場合の金額も比べ、用途に合う選び方を考えます。

冒頭の走行写真は2026年1月改良時の同世代ISです。10月発売予定の特別仕様車“Mode Black Ⅵ”を撮影したものではありません。
レクサス ISのグレード構成と価格
比較するのは10月1日発売予定の4仕様
2026年9月発表の一部改良では寒冷地仕様が全車標準となり、特別仕様車は“F SPORT Mode Black Ⅵ”へ変わります。9月29日時点では発売前ですが、公式サイトには改良後の価格・装備が掲載されています。
| 仕様 | 車両価格(税込) | ベースモデルとの差 | 選ぶ際の軸 |
|---|---|---|---|
| IS300h | 590万円 | ― | 基本装備と購入費用のバランス |
| IS300h “version L” | 620万円 | +30万円 | シートの快適装備・室内の仕立て |
| IS300h “F SPORT” | 645万円 | +55万円 | AVS・スポーツシート・専用内外装 |
| IS300h “F SPORT Mode Black Ⅵ” | 695万円 | +105万円 | BBS製鍛造ホイール・専用素材の内装 |
価格はメーカー希望小売価格です。オプション、リサイクル料金、税金(消費税を除く)、保険料、登録諸費用などは別途必要です。本文では装備パッケージや特別仕様車を含めて「グレード」として比較します。


1月発売モデルの価格と区別
2026年1月の改良モデルを扱う記事や在庫車の見積書では、次の価格が出てきます。10月仕様とは車両価格と装備の基準が異なるため、同じ表の中で安い方だけを拾わないようにしましょう。
| 仕様 | 2026年1月発売時(税込) | 2026年10月発売予定(税込) |
|---|---|---|
| IS300h | 580万円 | 590万円 |
| “version L” | 610万円 | 620万円 |
| “F SPORT” | 635万円 | 645万円 |
| 特別仕様車 | Mode Black Ⅴ:675万円 | Mode Black Ⅵ:695万円 |
在庫車と注文する車を比較するときは、見積書に記された仕様とオプションを揃えて確認することが大切です。
パワートレインと基本装備は共通
4仕様とも2.5L直列4気筒エンジンのハイブリッドで、駆動方式はFR(後輪駆動)、WLTCモード燃費は17.6km/Lです。国内の今回のラインアップにAWDや別エンジンの選択肢はありません。
車体も全長4,720mm・全幅1,840mm・全高1,435mm、5人乗りで共通です。グレードを上げても後席や荷室が広くなるわけではなく、主な違いはシート、内装、サスペンション、タイヤ・ホイールにあります。
安全運転支援のLexus Safety System +、渋滞時の運転を支援するAdvanced Drive、車両の周囲を映すパノラミックビューモニターは全車標準です。12.3インチのメーターとタッチディスプレイ、前席シートヒーター、ステアリングヒーターも備わります。駐車の見やすさや基本的な運転支援を確保するためだけに、上位仕様を選ぶ必要はありません。

おすすめグレードはどれか
使う機会の多い装備を基準にすると、まず検討したいのは“version L”と“F SPORT”です。購入費用を抑えるベースモデル、専用の仕立てを楽しむMode Black Ⅵにも、それぞれ選ぶ理由があります。


写真は2026年1月仕様のベースモデルと“version L”です。標準系の外観を比較する資料写真で、10月改良車の撮影画像ではありません。
ベースモデル:590万円で基本機能を確保
ベースのIS300hは18インチホイールとL texシートを装備します。L texは本革に近い風合いを目指した合成皮革です。前席は電動調整式でヒーターも備わり、上位仕様と共通のハイブリッドや運転支援を利用できます。
割り切ることになるのは、運転席ポジションメモリーと前席ベンチレーションです。ベンチレーションはシートに風を通し、蒸れを軽減する機能で、どちらもベースモデルには設定されません。AVSやマークレビンソンのオーディオも追加できません。
運転する人がほぼ固定され、シートの送風機能や内装の加飾に強い希望がなければ、590万円の仕様から考えるのは合理的です。一方、夫婦などで運転を交代する機会が多いなら、座席位置を呼び出せる“version L”との30万円差に使い道が生まれます。
version L:30万円差を日常の快適装備に使う
“version L”はベースモデルより30万円高い620万円です。運転席メモリーと前席ベンチレーションに加え、三眼フルLEDヘッドランプ、電動リヤウインドゥサンシェード、アッシュ材と本革を組み合わせたステアリングなどが標準となります。
普段の移動で繰り返し使う装備を充実させたい人には、“version L”を第一候補に勧めます。 後席の日差しを遮る電動サンシェードは、より高価な“F SPORT”やMode Black Ⅵには設定されていません。快適装備を重視する場合、価格順だけで選ぶと希望する機能を外すことがあります。
シート表皮は“version L”もL texで、本革シートになるわけではありません。また、ホイールは19インチに変わります。18インチのベースモデルとの乗り心地の違いは、いつも通るような路面で確かめたいところです。

F SPORT:25万円差でAVSと専用内外装
“F SPORT”は“version L”より25万円高い645万円です。サスペンションの減衰力を電子制御するNAVI・AI-AVSを標準装備し、Sport S+やCustomなどの走行モードを選べます。外観は専用のサイドガーニッシュやリヤスポイラーなどで変わり、室内にはスポーツシートと専用ステアリングを備えます。


写真は2026年1月改良時のF SPORT系の室内イメージです。夜間のコックピットと赤いスポーツシートを示し、10月仕様の装備を確定する写真ではありません。
前席ベンチレーションと運転席メモリーは“F SPORT”にも標準です。一方、三眼LEDはオプションで、電動リヤサンシェードは設定されません。“version L”の装備すべてにスポーツ装備を足した仕様、という関係ではないのです。
タイヤは“version L”の前後235/40R19に対し、“F SPORT”は前235/40R19・後265/35R19の前後異幅です。専用シートの体への合い方や外観に加え、足回りを含めたスポーツ仕様が欲しい人に向きます。エンジンの最高出力を上げるための選択ではありません。
AVSだけが目的なら、“version L”に11万円で追加する方法もあります。外観やシートは落ち着いた仕様のまま、電子制御サスペンションを選べる点が重要です。
Mode Black Ⅵ:専用ホイールと内装への追加投資
“F SPORT Mode Black Ⅵ”は通常の“F SPORT”より50万円高い695万円です。大きな違いは、ブラック塗装のBBS製19インチ鍛造アルミホイールと、ウルトラスエードを組み合わせた内装です。シートに加え、ドアのアームレストやフロントコンソール上部にも専用素材を使います。


三眼LEDも標準ですが、運転席メモリーや前席ベンチレーションは通常の“F SPORT”にもあります。快適機能を目当てに特別仕様車まで上げる必要はなく、ホイールの造形や内装の触感を気に入るかが判断の中心になります。
三眼LEDを追加した“F SPORT”は652.7万円なので、そこからMode Black Ⅵへの差は42.3万円です。この金額を専用の足元と室内の仕立てに使いたいなら、選択に筋が通ります。反対に、それらへのこだわりが薄ければ通常の“F SPORT”で目的を満たせます。
注意したいのは、通常の“F SPORT”とMode Black Ⅵは、どちらも該当の19インチホイールにタイヤチェーンを装着できないことです。寒冷地仕様が標準でも、この制約はなくなりません。雪道で使う予定がある場合は、購入前に適合する冬用タイヤ・ホイールと使用条件を販売店へ確認してください。
選ぶべきオプションと、優先度を下げられる装備
AVSと三眼LEDを揃えて比べる
車両価格だけなら“version L”と“F SPORT”の差は25万円ですが、標準装備が異なります。両方にAVSと三眼LEDを求めるなら、次の比較が分かりやすくなります。
| 比較する仕様 | 追加するメーカーオプション | 車両+選択オプション(税込) |
|---|---|---|
| “version L” | AVS:11万円 | 631万円 |
| “F SPORT” | 三眼LED:7.7万円 | 652.7万円 |
| Mode Black Ⅵ | AVS・三眼LEDとも標準 | 695万円 |
“version L”+AVSと、“F SPORT”+三眼LEDの差は21.7万円です。AVSとライトの条件は揃いますが、シート、タイヤ幅、内外装、リヤサンシェードの有無は異なります。完全に同じ装備になるという意味ではありません。
落ち着いた内装と後席の日よけを残したいなら前者、スポーツシートと専用外観を求めるなら後者、と考えると選びやすくなります。


写真は2026年1月仕様のLEDヘッドランプ、三眼フルLEDヘッドランプの順です。形状比較用の資料写真で、10月仕様での標準・オプション設定は上の表のとおりです。
使う場面から選ぶオプション
| オプション | 税込価格 | 設定と選び方 |
|---|---|---|
| NAVI・AI-AVS | 11万円 | “version L”に設定。F SPORT系は標準、ベースには設定なし |
| 三眼フルLEDヘッドランプ | 7.7万円 | ベースと“F SPORT”に設定。version LとMode Black Ⅵは標準 |
| ムーンルーフ | 11万円 | 全車に設定。開放感を求めるなら実車で確認 |
| AC100V・1500Wコンセント+外部給電アタッチメント | 4.51万円 | 全車に設定。車外で電気を使う予定がある人向け |
| マークレビンソン・サウンドシステム | 26.51万円 | ベース以外に設定。普段聴く音源で標準オーディオと比較 |
| F SPORTレッドブレーキキャリパー | 5.5万円 | F SPORT系に設定。赤い足元の意匠を求める場合に検討 |
例えばムーンルーフと1500W給電を両方選ぶ場合、上のどの比較仕様にも15.51万円が加わります。便利そうな装備を一通り足すより、実際に使う場面があるものから選ぶ方が予算を配分しやすくなります。
給電用コンセントを装着すると、荷室の容量と形状が変わります。旅行かばんやゴルフバッグなど、普段積む物との両立も確認したいポイントです。
有償色や赤いキャリパーは、好みに合えば満足につながる装備です。ただし、本記事では将来の売却価格が上がることを理由に勧めません。“version L”にはアッシュ加飾をサテンクロムなどへ変更して2.86万円減額する選択もあるため、木の質感にこだわらなければ見積もり時に比べられます。
メーカーオプションは注文時に選ぶ装備です。最新の設定と組み合わせは、公式の価格・パッケージと装備・価格を収録した公式カタログで確認できます。
値引き・納期は見積もりで確認
今回の調査では、国内の最新仕様について根拠を示せる値引き相場を確認できていません。値引き額を前提に上位仕様へ予算を広げるより、車両本体、メーカーオプション、販売店用品、諸費用を分けた見積書で比較しましょう。下取りがある場合も、車の購入額と下取り額を分けると条件を把握しやすくなります。
9月29日に確認したレクサスの工場出荷時期目処の案内では、IS300hは販売店への問い合わせとされています。公式案内自体の更新日は9月25日です。10月1日の発売予定日が、自分の車の納車日になるわけではありません。
希望する仕様・色・オプションを決めたうえで、注文できるか、工場出荷の見通し、納車までの期間を確認してください。1月仕様の在庫車を提案された場合は、価格だけでなく寒冷地仕様の有無や特別仕様車の世代も比較します。
ライバル車やSUVと迷ったら
レクサス ISは、比較的コンパクトなFRセダンを自分で運転したい人に向く車です。ただし、乗り降りや後席の使い勝手が合うかは、グレードの差より先に確認したい条件です。上位仕様へ変えても車体の基本寸法は変わりません。
FRセダンを軸に比較するなら、BMW 3シリーズが候補になります。国内の318i/320i M Sportは全長4,720mm・全幅1,825mm・全高1,440mmで、ISと長さは同じ、幅は15mm狭い寸法です。3シリーズにはガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドや四輪駆動の選択肢もあるため、動力や駆動方式から選びたい人は比較する意味があります。
一方、レクサスの中でSUVも検討するなら、レクサス NXのグレード選びはパワートレインや用途を分けて考える参考になります。ISとNXではまず着座位置、乗降性、荷物の出し入れを実車で比べ、その後で装備予算を決める順序がよいでしょう。
中古・認定中古車という選択肢
中古車まで広げると、同じIS300hや“F SPORT”という名前でも装備は同一ではありません。2026年1月の大幅改良では、表示・操作系や運転支援などが更新されています。登録年だけで判断せず、どの改良時点の車か、欲しい機能が実車に備わるかを確認する必要があります。

過去のIS300やIS500などを選ぶ場合は、今回のハイブリッド4仕様とは別のパワートレインを選ぶことになります。レクサス ISの歴代と改良の違いを整理してから探すと、同じ3代目の中にある仕様の差を見分けやすくなります。
認定中古車も候補に含め、車両状態、装着オプション、保証内容を1台ずつ比較しましょう。価格の安さだけでなく、必要な装備を追加できるかまで含めて判断することが、新車のベースモデルとの比較でも重要です。

まとめ:快適装備ならversion L、スポーツ仕様ならF SPORT
日常の快適装備を重視するなら、620万円の“version L”が中心になります。ベースとの差30万円でメモリー、ベンチレーション、三眼LEDなどが揃い、後席用の電動サンシェードも選ぶ理由になります。
専用の外観やシート、電子制御サスペンションが欲しいなら645万円の“F SPORT”。ただし、AVSと三眼LEDを揃えると、“version L”+AVSが631万円、“F SPORT”+三眼LEDが652.7万円で、その差は21.7万円です。
695万円のMode Black Ⅵは、三眼LED付き“F SPORT”からさらに42.3万円を、専用ホイールと内装に使う選択です。高い仕様ほど自分に必要な機能が多いとは限らないので、シート、後席の日よけ、タイヤの使い方まで確認して決めたいところです。
レクサス ISのグレード選びでよくある質問
Q. version LとF SPORTでは走行性能が違いますか?
パワートレインは同じですが、サスペンション、タイヤ、走行モードなどが異なります。“F SPORT”はAVSを標準装備し、“version L”は11万円で追加できます。エンジン出力の大小ではなく、足回りやシート、内外装の好みを含めて選ぶ関係です。
Q. Mode Black Ⅵは50万円高いだけの価値がありますか?
BBS製鍛造ホイールとウルトラスエードを使った専用内装に魅力を感じるかで判断が変わります。三眼LEDも標準なので、同じライトを選んだ“F SPORT”との差は42.3万円です。メモリーや前席ベンチレーションだけが目的なら、通常の“F SPORT”にも備わります。
Q. 590万円のベースモデルでは装備が不足しますか?
安全運転支援、全周囲カメラ、前席電動シート・ヒーターなどの基本機能は標準です。一方、前席ベンチレーションと運転席メモリーは設定されません。これらが必要かを先に決めると、“version L”への30万円の追加を判断しやすくなります。





コメント