BMWは2026年9月30日、フルモデルチェンジした新型 BMW 3シリーズを発表しました。第8世代ではガソリン車と電気自動車のi3が共通の新デザインを採用し、ドイツでの基本価格は約890万円からです。EVのi3 50 xDriveは最大912kmのWLTP航続距離と最大400kWの急速充電に対応し、ガソリンのM350 xDriveには443PSの直列6気筒を搭載します。日本ではi3の2027年以降の導入を予定しています。

車の概要:BMW 3シリーズとは?
BMW 3シリーズは、日常の移動や長距離ドライブに使える実用性と、運転を楽しむスポーツセダンの性格を組み合わせたBMWの中核モデルです。初代は1975年に登場し、世界累計販売台数は1,800万台を超えています。
今回のフルモデルチェンジで第8世代となります。2024年に改良された第7世代3シリーズから、車体だけでなく、車内の表示・操作や運転支援の基盤まで刷新しました。
EVのi3は、BMWの次世代モデル群「ノイエ・クラッセ」のセダンです。かつて販売された小型EVのi3とは異なり、新型3シリーズの電動モデルに位置づけられます。一方、318と320は直列4気筒、M350 xDriveは直列6気筒のガソリンエンジンを搭載し、いずれも48Vマイルドハイブリッドを組み合わせます。
以下の仕様・装備・価格はドイツ向けの発表内容です。諸元、燃費、電費、航続距離は暫定値で、日本導入時の仕様は今後の発表で確定します。

BMW 3シリーズのエクステリアデザイン
新型は、ノイエ・クラッセのデザインをガソリン車にも広げました。キドニーグリルと左右のヘッドライトを横方向に連続するひとつの造形としてまとめ、従来のBMWらしい顔つきを残しながら印象を変えています。



写真は320、i3 50 xDrive、M350 xDriveの順です。
側面は、短い前後のオーバーハング、後方へ寄せたキャビン、張り出したホイールアーチが特徴です。ドアハンドルは車体表面とそろう格納式で、解錠時にせり出します。リアでは水平基調のライトを左右の肩まで伸ばし、L字型の発光パターンを抽象化しました。



M350 xDriveには黄色の発光要素「M Yellow Lights」、グリルの輪郭などを照らすBMW Iconic Glow exterior package、リアスポイラー、4本出しの排気テールパイプを標準装備します。欧州仕様のM Yellow Lightsは、夜間にロービームを点灯しているときに使用します。




細部写真の前半2枚はi3 50 xDrive、後半2枚はM350 xDriveです。
ほかのモデルでもM Sport packageを選べば、専用バンパーやディフューザー、青いM Sportブレーキなどを追加できます。M Sport package Proは黒いミラーキャップやリアスポイラー、赤いM Sportブレーキなどを組み合わせます。
318・320は18インチ、i3とM350は19インチを標準装備
標準ホイールとタイヤは、次のように分かれます。
| モデル | 標準ホイール | 標準タイヤ |
|---|---|---|
| 318・320 | 18インチ | 前後245/45 R18 |
| i3 40 xDrive・i3 50 xDrive | 19インチ | 前後245/45 R19 |
| M350 xDrive | 19インチMライトアロイ | 前245/40 R19・後255/40 R19 |
ガソリン車は18〜20インチ、i3は19〜21インチのホイールを設定します。M350 xDriveの標準ホイールは、Jet Blackのバイカラー仕上げとなるStyle 1139です。


写真のホイールは撮影車の装着仕様です。標準サイズ・デザインは上記の表と異なる場合があります。
ボディカラーは発売時に最大11色を設定し、新色M Le Castellet Blue metallicも用意します。BMW Individualのカラーは2027年に拡充し、ガソリン車のFrozen Space Silverは2027年3月から設定します。
EVとガソリン車で異なる車体寸法
先代G20の発表値に対し、ガソリン車は全長が52mm、全幅が23mm、ホイールベースが9mm拡大します。i3はガソリン車より15mm幅広く、ホイールベースは37mm長くなります。
ガソリン車のボディサイズは、全長4,765mm、全幅1,850mm、全高1,455mmです。
i3のボディサイズは、全長4,760mm、全幅1,865mm、全高1,480mmです。
BMW 3シリーズのインテリアデザイン
インテリアは、ドアからインストルメントパネルへつながる造形と、運転席へ向けた17.9インチの中央ディスプレイを組み合わせています。表示・操作システムにはBMW Panoramic iDriveとBMW Operating System Xを採用しました。
中心となるBMW Panoramic Visionは、フロントウインドウ下部の横幅を使って速度や走行に関する情報を表示します。中央や助手席側には好みの情報を配置でき、従来のステアリング奥のメーターパネルに代わる役割を担います。進行方向に重ねるようにナビゲーションや運転支援の情報を表示するBMW 3Dヘッドアップ・ディスプレイはオプションです。



写真はi3、M350 xDrive、320の室内です。撮影車にはオプション装備を含みます。
通常のステアリングは上側中央にスポークを置く新形状ですが、M350 xDriveには4時・8時方向にスポークを配置したMステアリングを標準装備します。ほかのモデルでも単独オプション、またはM Sport package Proで選べます。ガソリン車のステアリングにはシフトパドルを標準装備します。
センターコンソールには、シフト操作、音量、パーキングブレーキ、ハザードランプなどの物理操作部を残しています。ワイヤレスのApple CarPlayとAndroid Autoにも標準対応します。


シートや快適装備もモデルごとに差を設定
全車に電動調整・メモリー機能付きシートと前席シートヒーターを標準装備します。シート調整のスイッチはドア側に置き、前席背面には後席向けのTravel & Comfort Systemを備えます。
M350 xDriveは、張り出したサイドサポートと発光するMロゴを備えるM Sportシートが標準です。ほかのモデルではM Sport packageへの追加オプションとして選べ、M Sport package Proには含まれます。


オプションのマルチファンクションシートは、ランバーサポートと背もたれ幅の調整機能を備えます。i3ではマッサージ機能、ガソリン車ではシートベンチレーションを組み合わせる点が異なります。
エアコンは2ゾーン式が標準で、High equipment specificationには3ゾーン式を含みます。後席シートヒーターはオプションです。オーディオは通常モデルが205W・7スピーカーで、M350 xDriveにはHarman Kardon製Hi-Fiシステムを標準装備します。
内装はEssential、Contemporary、BMW M、BMW Individualの4種類から選べます。通常モデルの標準内装EssentialはEconeer素材、ContemporaryはVeganza、BMW MはVeganzaとM PerformTexを組み合わせ、BMW Individualはメリノレザーを使用します。M350 xDriveはブラックのBMW M内装が標準です。
荷室容量はガソリン車が450L、i3が420Lです。i3にはボンネット下に31Lの収納もあり、充電ケーブルなどを収められます。後席背もたれは全車40:20:40の分割可倒式です。


写真はi3の前部収納とM350 xDriveのトランクです。
ソフトウェア更新で拡張するデジタル機能
BMW Operating System Xは表示やウィジェットを個人ごとに設定でき、ソフトウェア更新による機能追加にも対応します。音声アシスタントにはAmazon Alexa+のAI技術を段階的に導入し、ドイツと米国から対応市場を広げます。
オプションのBMW Digital Premiumでは、拡張ナビゲーション、車両の盗難や駐車中の接触を知らせるSecurity Assistant、動画やゲームなどを利用できます。動画は駐車中に中央ディスプレイで視聴します。

BMW 3シリーズの走行性能
318・320は後輪駆動、M350は直6と4WDを組み合わせ
ガソリン車の318と320には、1,998ccの直列4気筒ターボを搭載します。318は115kW(156PS)・250Nm、320は155kW(211PS)・330Nmを発揮し、いずれも後輪駆動と8速AT(Steptronic)を組み合わせます。
0〜100km/h加速は318が9.5秒、320が7.4秒です。車両重量は両車ともDIN基準で1,680kgなので、320は同じ重さで55PS・80Nm多い動力性能を得られます。加速の余裕を重視する場合に、この差が選び分けの軸になります。
M350 xDriveは、2,998ccの直列6気筒ターボと48Vマイルドハイブリッドを組み合わせます。システム最高出力は326kW(443PS)、最大トルクは580Nmで、0〜100km/h加速は4.1秒、最高速度は電子制御で250km/hです。エンジン単体は313kW(426PS)・540Nm、電動モーターは13kW(18PS)で、システム出力とは分けて扱う必要があります。
M350 xDriveには4WDのxDriveと8速AT(Steptronic Sport)を標準装備します。WLTP複合燃料消費量は318・320が6.5〜7.5L/100km、M350 xDriveが7.5〜8.2L/100kmです。装備やタイヤなどにより数値が変わります。

i3は2モーター4WD、50は最大912kmの航続距離
i3は、第6世代BMW eDriveと800V技術を採用するEVです。後輪に電気励磁式同期モーター、前輪に非同期モーターを置く2モーター4WDを採用します。
| 項目 | i3 40 xDrive | i3 50 xDrive |
|---|---|---|
| システム最高出力 | 275kW(374PS) | 345kW(469PS) |
| 最大トルク | 520Nm | 645Nm |
| バッテリー正味容量 | 82.8kWh | 108.7kWh |
| WLTP航続距離 | 566〜710km | 729〜912km |
| 0〜100km/h加速 | 5.4秒 | 4.7秒 |
| 車両重量(DIN) | 2,090kg | 2,205kg |
前輪モーターは両車とも123kW(167PS)・255Nmです。後輪モーターは40が195kW(265PS)・345Nm、50が240kW(326PS)・435Nmで、モーター単体の数値を足した値とシステム出力は一致しません。
50は40より電池容量が25.9kWh大きく、最大航続距離は202km長くなります。一方、重量は115kg増えるため、普段の移動距離と長距離ドライブの頻度に応じて選ぶ関係です。
新しい円筒形セルをモジュール化せず電池パックへ直接組み込む構造を採用し、バッテリーケースを車体構造の一部として使います。BMWは、従来の床構造を置き換えることで重量を抑え、車体のねじり剛性を高めるとしています。

10〜80%の急速充電は両車21分
急速充電の最大受電能力は、i3 40 xDriveが300kW、i3 50 xDriveが400kWです。対応する800Vの急速充電器を使った10〜80%の充電時間は、どちらも21分です。
10分間で補える航続距離は40が最大337km、50が最大423kmです。これはISO 12906に基づくWLTP換算値で、最大出力を供給できる充電設備や適切なバッテリー状態などを前提とします。実際の充電速度は充電器の出力、残量、電池温度などで変わります。
400VのDC充電設備にも対応します。AC充電は11kWが標準、22kWがオプションで、0〜100%の充電時間は11kWで40が8時間15分、50が11時間、22kWではそれぞれ4時間15分、5時間30分です。
ナビゲーションで急速充電器を目的地に設定すると、到着前にバッテリーを適温へ調整します。手動での温度調整や、充電停止を組み込んだルート計画、対応設備でのPlug & Charge認証にも対応します。
外部給電のV2Lはオプションで、専用Multifunction Chargerと放電アダプターを使い、最大3.7kWで電気機器へ給電します。これらの機器は2026年第4四半期の提供を予定しています。欧州では最大11kWのBMW Wallbox Professionalを用いたV2H・V2Gも展開し、住宅設備や対応する電力契約、スマートメーターなどを組み合わせます。
M350の足回りと2027年追加のDrift Moment
ガソリン車は後輪の5リンク式サスペンションやダンパー、ステアリングの設定を見直しました。アダプティブサスペンションはオプションで、各輪の減衰力を電子制御します。ガソリン車のアダプティブサスペンションとアダプティブMサスペンションは、可変スポーツステアリングとの組み合わせで設定します。
M350 xDriveには、アダプティブMサスペンション、可変スポーツステアリング、M Sportディファレンシャル、M Sportブレーキを標準装備します。ほかのガソリン車とi3 40/50でも、M Sport packageまたはM Sport package Proと組み合わせてアダプティブMサスペンションを選べます。i3 40/50のアダプティブMサスペンションにも可変スポーツステアリングを含みます。
M350 xDriveのDrift Momentは、中央ディスプレイから作動させると駆動力を後輪だけに配分し、車両の姿勢を制御するDSCをOffにして使用する機能です。提供は2027年中で、すでに納車された車両にもソフトウェア更新で追加します。

i3の駆動・回生・ブレーキを統合するHeart of Joy
i3には、駆動、回生、ブレーキ、ステアリングの一部機能などを連携させる高性能制御ユニット「Heart of Joy」を搭載します。BMWは従来のシステムより10倍速く処理し、各機能の連携を高めることで、コーナリングの応答や再現性を改善するとしています。
回生による減速を停止直前まで制御するSoft Stopも採用しました。BMWは日常的な減速の大部分を回生で行い、停止時の揺れや制動音を抑えるとしています。ガソリン車はパワートレインに合わせた独自のBMW Driving Stackを用いて、駆動やブレーキ、車両安定制御を連携させます。

ノイエ・クラッセの技術は、先に登場したSUVのBMW iX3からセダンへ広がります。

BMW 3シリーズの安全性能・運転支援
Driving Assistant Plusを標準装備し、速度と先行車との距離の調整、車線内の走行を支援します。BMW Symbiotic Driveは、支援中にドライバーがアクセルやステアリング、ブレーキを操作しても、直ちに支援を解除せず、人の操作と協調させる仕組みです。
車線維持の支援は、ステアリング操作や視線からドライバーの意図を判断します。意図しない車線逸脱や衝突のおそれがあるときに警告や操舵介入を行い、危険のない意図的な操作への過剰な介入を抑える設計です。
車線変更時の警告、側方衝突警告と操舵介入、交差交通警告と緊急ブレーキ、衝突回避の操舵支援なども備えます。降車時には接近する自転車などを検知し、危険がある場合にドアの開放を遅らせる機能を採用しました。
高速道路のハンズオフ支援と2027年からの都市支援
オプションのMotorway Assistantは、高速道路で最大130km/hまでステアリングから手を離して走行支援を受けられます。BMW Mapsと連携し、ドライバーが視線で承認する車線変更や、高速道路の分岐に沿った支援にも対応します。
運転支援はSAEレベル2で、ドライバーが周囲を監視し、必要なときに操作する責任を負います。BMWが2026年末までの展開先として挙げる21カ国には日本も含まれます。
Motorway & City Assistantでは、ナビゲーションに沿った交差点での右左折、ラウンドアバウト、都市部の車線変更などの支援を2027年からドイツで導入し、順次ほかの国へ広げます。ドライバーの注意状態を確認しながら動作します。
駐車支援は記憶した200mの操作や遠隔操作へ拡張
Park Assistは、ステアリング上の操作から駐車支援を呼び出し、検出した駐車スペースを画面で選べます。オプションのParking Assistant Plusは360度表示に加え、最大200mの繰り返し行う操作を記憶・再現するManoeuvre Assistantを備えます。
Parking Assistant Professionalでは、My BMWアプリを使い、車両から最大6m離れた場所で駐車や記憶した操作を実行できます。運転・駐車支援用のハードウェアをあらかじめ備え、対象機能を購入後にデジタルで追加できる構成です。
BMW 3シリーズの価格
ドイツで最も価格を抑えた318は、約890万円(49,900ユーロ)からです。EVのi3は40 xDriveが約1,069万円(59,900ユーロ)から、直列6気筒のM350 xDriveは約1,443万円(80,900ユーロ)からとなります。
| グレード | パワートレイン | 駆動方式 | ドイツ基本価格 |
|---|---|---|---|
| 318 | 1,998cc直4ターボ+48Vマイルドハイブリッド・8速AT | FR | 約890万円(49,900ユーロ) |
| 320 | 1,998cc直4ターボ+48Vマイルドハイブリッド・8速AT | FR | 約979万円(54,900ユーロ) |
| i3 40 xDrive | 前後2モーター・275kW(374PS) | 4WD | 約1,069万円(59,900ユーロ) |
| i3 50 xDrive | 前後2モーター・345kW(469PS) | 4WD | 約1,176万円(65,900ユーロ) |
| M350 xDrive | 2,998cc直6ターボ+48Vマイルドハイブリッド・8速AT | 4WD | 約1,443万円(80,900ユーロ) |
円換算は2026年9月30日に確認したECBの9月29日公表レート、1ユーロ=178.41円を使用し、万円単位で四捨五入しています。
318は156PSの後輪駆動と新しいデジタル装備を、ラインアップの最も低い価格で選べる仕様です。
320は318と同じ車体・重量で211PSを発揮し、ガソリンの後輪駆動で加速性能を高めたい人向けです。
i3 40 xDriveは374PSの4WDと最大710kmの航続距離を備え、EVの購入費用と電池重量を50より抑えます。
i3 50 xDriveは大容量電池と最大400kWの急速充電を備え、長距離移動を優先する仕様です。
M350 xDriveは直列6気筒と4WDに加え、アダプティブMサスペンションやM Sportシートなどを標準装備するガソリンの最上位仕様です。

BMW 3シリーズの発売時期
ドイツでは2026年9月30日に新型3シリーズの受注を開始しました。i3はミュンヘン工場で2026年8月に量産を開始し、ガソリン車はディンゴルフィング工場で2026年11月に生産を開始します。
2027年には、EVのM Performanceモデルとなるi3 M60 xDriveを追加します。プラグインハイブリッドも今後1年の間にラインアップへ加える計画です。

BMW 3シリーズは日本で発売されるか
新型i3セダンは、2027年以降の日本導入を予定しています。BMW Japanのi3公式ページでも導入予定を案内しています。
2026年9月30日時点で、日本向けのi3の価格・グレードと、新型ガソリン3シリーズの日本発売時期は未発表です。国内での購入を考える場合は、日本仕様の充電性能や装備を含む正式発表が次の判断材料になります。
BMW 3シリーズを辛口評価
新型3シリーズは、先代より車幅が広くなり、狭い道や駐車場での扱いやすさには代償があります。ガソリン車は先代G20の1,827mmから1,850mmへ拡大し、i3は1,865mmです。i3の最小回転半径は、公式の旋回直径12.2mから計算すると6.1mで、駐車環境に合うかを確認したいサイズです。

ガソリンの4WDを選ぶと、価格が大きく上がります。318と320は後輪駆動で、ガソリン4WDはM350 xDriveの80,900ユーロです。320との差は26,000ユーロ、円換算で約464万円となるため、4WDが欲しいだけでも直6やM装備を含む最上位仕様を選ぶことになります。
i3の長い航続距離も、軽さと引き換えです。40 xDriveでもDIN重量は2,090kg、50 xDriveは2,205kgで、320よりそれぞれ410kg、525kg重くなります。50は40より約107万円高く115kg重いので、最大912kmを日常でどの程度生かせるかによって評価が分かれます。
一方、ガソリンの後輪駆動、直列6気筒の4WD、長距離対応のEVを同じ新世代3シリーズから選べる点には価値があります。充電環境に合わせて動力源を選びながら、共通の新しい表示・操作や運転支援を使える構成です。
BMW 3シリーズのライバル車
メルセデス・ベンツ Cクラス:ガソリン車の比較対象
メルセデス・ベンツの2026年8月のドイツ向け公式発表によると、改良型C200セダンは税込約871万円(48,844ユーロ)からです。318の49,900ユーロに近い価格で、WLTP複合燃料消費量は6.2〜6.8L/100kmとなり、318・320の6.5〜7.5L/100kmと比較できます。
Cクラスはガソリン車やプラグインハイブリッドを選べるため、エンジン車を軸に電動化の度合いを検討する人の候補になります。BMWの318と320は後輪駆動、M350 xDriveは直列6気筒という選び方の違いが判断材料です。
メルセデス・ベンツ 電動Cクラス:i3の比較対象
ガソリンのCクラスとは別に、EV専用の電動Cクラスも競合します。メルセデス・ベンツの2026年9月16日の公式発表によると、C300 4MATIC electricはドイツ税込約1,123万円(62,951ユーロ)からで、i3 40と50の間に位置します。
C300は310kW(約421PS)、800Nm、正味85kWhの電池を備える4WDで、WLTP航続距離は最大690km、0〜100km/h加速は4.5秒です。最大320kWの急速充電に対応し、10〜80%は22分となります。i3 40は最大710kmで5.4秒、50は最大912kmで4.7秒なので、C300は加速、i3は最大航続距離にそれぞれ強みが見えます。
BMW 3シリーズを選ぶべきなのは、直列6気筒の選択肢、またはi3 50の長い航続距離を重視する人です。ライバルを選ぶべきなのは、C200の燃料消費量や、i3 40と50の中間の価格で4.5秒の加速を得られる電動C300を優先する人です。
BMW 3シリーズの主要スペック
ドイツ仕様の暫定値です。価格表の順序に合わせ、ガソリン車とEVを分けて示します。
ガソリン車の主要スペック
| 項目 | 318 | 320 | M350 xDrive |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,765mm | 4,765mm | 4,765mm |
| 全幅 | 1,850mm | 1,850mm | 1,850mm |
| 全高 | 1,455mm | 1,455mm | 1,455mm |
| ホイールベース | 2,860mm | 2,860mm | 2,860mm |
| 乗車定員 | 5人 | 5人 | 5人 |
| 車両重量(DIN) | 1,680kg | 1,680kg | 1,860kg |
| エンジン | 直列4気筒ターボ+48Vマイルドハイブリッド | 直列4気筒ターボ+48Vマイルドハイブリッド | 直列6気筒ターボ+48Vマイルドハイブリッド |
| 総排気量 | 1,998cc | 1,998cc | 2,998cc |
| システム最高出力 | 115kW(156PS) | 155kW(211PS) | 326kW(443PS) |
| システム最大トルク | 250Nm | 330Nm | 580Nm |
| トランスミッション | 8速AT | 8速AT | 8速AT |
| 駆動方式 | FR | FR | 4WD |
| WLTP複合燃料消費量 | 6.5〜7.5L/100km | 6.5〜7.5L/100km | 7.5〜8.2L/100km |
| 0〜100km/h加速 | 9.5秒 | 7.4秒 | 4.1秒 |
| 荷室容量 | 450L | 450L | 450L |
| 最小回転半径(旋回直径から計算) | 5.85m | 5.85m | 6.05m |
i3の主要スペック
| 項目 | i3 40 xDrive | i3 50 xDrive |
|---|---|---|
| 全長 | 4,760mm | 4,760mm |
| 全幅 | 1,865mm | 1,865mm |
| 全高 | 1,480mm | 1,480mm |
| ホイールベース | 2,897mm | 2,897mm |
| 乗車定員 | 5人 | 5人 |
| 車両重量(DIN) | 2,090kg | 2,205kg |
| モーター | 前:非同期/後:電気励磁式同期 | 前:非同期/後:電気励磁式同期 |
| バッテリー | リチウムイオン・正味82.8kWh | リチウムイオン・正味108.7kWh |
| システム最高出力 | 275kW(374PS) | 345kW(469PS) |
| システム最大トルク | 520Nm | 645Nm |
| トランスミッション | 1速固定式 | 1速固定式 |
| 駆動方式 | 4WD | 4WD |
| WLTP複合電費 | 14.3〜17.9kWh/100km | 13.4〜18.0kWh/100km |
| WLTP航続距離 | 566〜710km | 729〜912km |
| DC急速充電能力 | 最大300kW | 最大400kW |
| 0〜100km/h加速 | 5.4秒 | 4.7秒 |
| 荷室/前部収納 | 420L/31L | 420L/31L |
| 最小回転半径(旋回直径から計算) | 6.1m | 6.1m |
BMW 3シリーズのまとめ
第8世代の3シリーズは、ノイエ・クラッセの新しいデザインやデジタル基盤をEVとガソリン車で共有するモデルです。自宅などで充電でき、長距離移動の頻度が高いならi3 50 xDrive、費用と電池重量のバランスを重視するならi3 40 xDriveが比較の軸になります。ガソリン車では後輪駆動の318・320と、直列6気筒を搭載するM350 xDriveを選べます。日常の使い方に合う動力源を選びながら、スポーツセダンを楽しみたい人に向いた新世代です。

BMW 3シリーズのよくある質問
Q. 新型BMW 3シリーズはいつ日本で発売されますか?
EVのi3セダンは2027年以降の日本導入を予定しています。新型ガソリン3シリーズの日本発売時期は、2026年9月30日時点で未発表です。
Q. 新型BMW 3シリーズの価格はいくらですか?
ドイツでの基本価格は318の約890万円(49,900ユーロ)からで、EVのi3 40 xDriveは約1,069万円(59,900ユーロ)からです。日本価格は未発表で、円換算はECBの2026年9月29日公表レートによる参考値です。
Q. i3は1回の充電でどのくらい走れますか?
i3 40 xDriveは最大710km、i3 50 xDriveは最大912kmのWLTP航続距離を持ちます。装備・タイヤによって認証値が変わり、実際の航続距離も速度、気温、空調の使用などで変わります。
Q. 新型i3は以前の小型EVと同じモデルですか?
今回のi3は、新型3シリーズの電動セダンです。以前の小型EVとは異なり、ノイエ・クラッセの第6世代電動技術を採用します。
Q. M350 xDriveのDrift Momentはいつから使えますか?
Drift Momentは2027年中に提供する予定です。提供開始後は、すでに納車されたM350 xDriveにもソフトウェア更新で追加します。





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