ベントレー初のEV 新型トルカル世界初公開|航続600kmのSUV 価格や日本販売は?

グリーンのベントレー トルカルのフロント3/4。2026年の世界初公開車両

ベントレーは2026年9月23日、ブランド初の完全電気自動車(EV)「トルカル」を世界初公開しました。約5mの車体に前後2基のモーターと113kWhのバッテリーを搭載する新型SUVです。標準モデルと高性能なSを設定し、Sは最高888PS、0-100km/h加速2.9秒を掲げます。この記事ではデザインや装備に加え、英国の報道価格を手掛かりに日本での価格と販売時期も考えます。

車の概要:ベントレー トルカルとは?

トルカルは英国クルーで設計・開発・生産される、ベントレー第4のモデルです。標準モデルとSの2種類があり、どちらも前後のモーターで4輪を駆動します。使用可能容量113kWhのバッテリーを積み、公称航続距離は最大600km(WLTPモード)。荷室は460L、車体前部の収納は90Lです。

夕景の山道を走るグリーンのベントレー トルカルのフロント3/4
山道を走るトルカル。低く伸びやかな車体の全体像。

ベントレー トルカルのエクステリアデザイン

低く伸びるボディと発光グリル

長いホイールベースと短いオーバーハングを組み合わせ、SUVながら低く伸びやかな姿にまとめました。フロントには発光するダイヤモンドパターンのグリルを採用。側面の張り出したフェンダーと、横方向に広がるリアランプも見どころです。前・横・後ろを比べると、そのプロポーションがよく分かります。

標準モデルの前方・側面・後方とリアの立体感を写真で比較できます。

ブラックのアクセントをまとうS

標準モデルは21インチ、Sは22インチホイールを標準装備します。Sにはブラック仕上げの外装部品、暗色のリアランプ、専用バンパー装飾、赤いブレーキキャリパーを設定。グリーンの標準モデルとシルバーのSを写真で見比べると、同じ基本形状でも印象が異なります。

Sのフロント、側面、リアを標準モデルと見比べられます。

発光グリル、リアランプ、エンブレムなどの細部にも新しいベントレーの意匠が反映されています。ボディサイズは全長約5m。後輪操舵を標準装備し、最小回転直径は11.1mです。

灯火とエンブレムの造形も拡大して確認できます。

ベントレー トルカルのインテリアデザイン

翼を思わせるダッシュボード

左右対称のダッシュボードはベントレーの翼を想起させる形状です。湾曲したセンターディスプレイを据えながら、センターコンソールやステアリングには物理スイッチとダイヤルを残しました。写真では濃色の室内と明るい室内の両方を掲載します。

濃色インテリアのダッシュボード、コックピット、シート。

シートと素材の仕立て

標準シートは16方向の調整、ヒーター、ベンチレーション、サイドサポート調整、マッサージ機能を備えます。後席は3人掛けで、ベントレー初の電動格納機構を採用。フォックス・ブラザーズと開発したメリノウール生地や、ウォールナットの端材と再生紙を重ねた「オムブレ・ウォルナット」など、素材の選択肢も豊富です。シート、木目、操作部の写真を分けて見ると、仕立ての違いが伝わります。

明色インテリアは木目トリムと組み合わせた表情が異なります。

操作部、ステアリング、シート表皮、エアベントの仕上げ。

ベントレー トルカルの走行性能

Sは888PS・0-100km/h加速2.9秒

項目トルカルトルカル S
最高出力821PS888PS(ローンチコントロール時)
最大トルク1,194Nm1,350Nm(同)
0-100km/h加速3.4秒2.9秒
最高速度250km/h260km/h

前後に永久磁石同期モーターを配置し、800Vの電気系統を採用します。最大600kmという航続距離は欧州WLTPモードの公称値です。欧州の400kW急速充電設備を使える条件なら、バッテリー残量10〜80%を最短16分で充電できるとしています。国内の充電器で同じ時間になるとは限りません。

後輪操舵と能動制御サスペンション

ベントレー初のフルアクティブサスペンションと2バルブ式アダプティブダンパーを組み合わせます。後輪操舵は最大5度。標準ブレーキは前420mm・後370mmで、オプションのカーボン・シリコン・カーバイド製は前440mm・後410mmです。「ベントレー」「コンフォート」「スポーツ」「リフレッシュ」の4モードでは、走りだけでなく照明、音、空調、表示も連動します。

山道を走るシルバーのベントレー トルカルのフロント3/4
山道を走るシルバーのトルカル。前後2基のモーターで4輪を駆動。

ベントレー トルカルの安全・快適装備

車体周囲の25基のレーダー、センサー、カメラを使い、運転と駐車を支援します。狭い道で障害物に出会った際、認識済みの地点まで自動後退する機能や、アプリを使う遠隔駐車機能も用意。4枚のドアにはレーダー制御の電動開閉機構を採用します。

顔認証による個人設定の呼び出しや拡張現実ヘッドアップディスプレイも備えます。オーディオは標準で620W・16スピーカー、オプションのNaim製は1,780W・28スピーカーです。V8エンジンのリズムに着想を得た走行音は、好みに応じてオフにもできます。

ベントレー トルカルの価格予想

日本価格は2026年9月24日時点で発表されていません。一方、英国の自動車メディア『Top Gear』は、標準モデルを17万3,300ポンドから、Sを19万9,300ポンドからと報じています。以下の円額は英国価格を1ポンド約210円で単純換算した参考値で、日本のメーカー希望小売価格ではありません。

モデルパワートレイン駆動方式英国報道価格単純換算の目安
トルカル821PS・デュアルモーター4輪駆動17万3,300ポンド〜約3,640万円〜
トルカル S888PS・デュアルモーター4輪駆動19万9,300ポンド〜約4,190万円〜

英国と日本では税制や装備構成が異なり、為替も変動します。現時点では日本価格は標準モデルが3,500万円前後、Sが4,000万円前後からというのが一つの予想です。実際の価格は国内仕様の発表を待つ必要があります。

ベントレー トルカルの発売時期

『Top Gear』は英国での初回納車を2027年夏と報じています。これは英国向けの見通しであり、日本の発売日を示すものではありません。

ベントレー トルカルの日本導入予想

ベントレーは日本語のプレス資料を公開し、日本向け公式サイトにトルカルのモデルページも開設しています。このため国内販売の可能性は高いと考えられます。ただし、国内の受注開始日・納車開始日・仕様は未発表です。英国の初回納車見通しを踏まえると、日本での販売開始は2027年後半が一つの目安と予想します。正式な時期はベントレーの国内発表で確認してください。

ベントレー トルカルを辛口評価

ベントレー トルカルをあえて辛口で評価します。第一に、英国報道価格を単純換算すると標準モデルでも約3,640万円に達し、国内価格も高額になる見込みです。第二に、最短16分という急速充電は400kW設備が前提で、日本の一般的な充電環境で期待できる時間ではありません。第三に、全長約5mの車体は駐車場や細い道で取り回しを確認したいサイズです。後輪操舵で最小回転直径を11.1mに抑えた点は救いでしょう。

一方で、113kWhのバッテリー、最大600kmのWLTP航続距離、能動制御サスペンション、素材の仕立てを一台にまとめたことは魅力です。国内仕様と実車の乗り味が、この価格帯に見合うかが評価の分かれ目になります。

ベントレー トルカルのライバル

高性能な電動SUVという点では、ポルシェ カイエン エレクトリックが比較候補です。日本の公式価格はカイエン エレクトリックが1,335万円から、S エレクトリックが1,676万円から、ターボ エレクトリックが2,101万円から。トルカルは英国報道価格の単純換算でもこれらを上回り、装備と内装の特別感に重心を置く選択になります。

超高級EVという観点ではロールス・ロイス スペクターも候補ですが、こちらは2ドアのクーペです。SUVの実用性を求めるなら、トルカルと直接比べるべき車種は限られます。

ベントレー トルカルの主要スペック

項目トルカルトルカル S
パワートレイン前後2基の電動モーター前後2基の電動モーター
駆動方式4輪駆動4輪駆動
最高出力821PS888PS(ローンチコントロール時)
最大トルク1,194Nm1,350Nm(同)
0-100km/h加速3.4秒2.9秒
最高速度250km/h260km/h
バッテリー使用可能容量113kWh113kWh
最大航続距離最大600km(WLTP)モデル全体の公称上限は600km(WLTP)
急速充電最大400kW、10〜80%最短16分同左
荷室/前部収納460L/90L同左
最小回転直径11.1m同左

※数値は世界初公開時の公表値。日本向け仕様や認証値とは異なる可能性があります。

夕景の山道を走るグリーンのベントレー トルカルのリア3/4
夕景の山道を走るトルカル。長距離移動の快適さも狙うEV。

ベントレー トルカルのまとめ

トルカルは、最高888PSの加速性能と、長距離移動の快適さを狙ったベントレー初のEVです。外観の発光グリルや後輪操舵、手触りを重視した室内にブランドらしさが表れています。英国では2027年夏の初回納車が報じられ、日本でも公式モデルページが公開されています。国内価格と販売開始日は今後の発表を待ちたいところです。

同ブランドの高性能ハイブリッドセダンを知りたい方は、ベントレー フライングスパーの記事もご覧ください。

ベントレー新型フライングスパー:4代目は782馬力PHEV搭載 価格 約4000万円か
2024年9月10日、ベントレーは最新フラッグシップセダン新型フライングスパーを発表しました。この4代目となる新型フライングスパーは、782馬力を発揮するPHEVシステムを搭載し、ベントレー史上最もパワフルな4ドアモデルとして登場。0-10…

ベントレー トルカルのよくある質問

Q. トルカルはベントレー初のEVですか?

はい。ベントレーが初めて発表した完全電気自動車です。標準モデルとSの2種類があります。

Q. 航続距離と充電時間は?

航続距離は最大600km(WLTPモード)。欧州の400kW急速充電設備を使える条件では、10〜80%を最短16分で充電できるとしています。

Q. 日本での価格はどのくらいになりそうですか?

正式価格は未発表です。英国報道価格と為替を手掛かりに、標準モデル3,500万円前後、Sは4,000万円前後からと予想します。

Q. 日本ではいつ発売されますか?

国内発売日は未発表です。英国での初回納車は2027年夏と報じられており、日本販売は2027年後半が一つの目安と予想します。

画像提供:Bentley Motors

主な出典:ベントレー公式発表/英国価格・納車時期(Top Gear)

NEXT READ次に読む
新型車
シェアする
アールをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました