日産自動車は2026年8月24日、日産 ノート オーラ NISMOの一部仕様変更と、新グレード「Black Limited」を発表し、発売しました。今回の改良では、タイヤを「MICHELIN PILOT SPORT 5」へ変更したほか、2WD車のステアリングヒーターと前席シートヒーターを標準化。黒を基調とした専用内外装を持つBlack Limitedも加わりました。

車の概要:日産 ノート オーラ NISMOとは?
日産 ノート オーラは、2021年6月に発表されたプレミアムコンパクトカーで、同年8月に発売されました。日産 ノート オーラ NISMOは、その走行性能をNISMOが専用チューニングしたスポーツモデルとして2021年8月に発表されています。現行の日産 ノート オーラとしては初代にあたります。
2024年には日産 ノート オーラ NISMOがマイナーチェンジされ、「NISMO tuned e-POWER 4WD」が追加されました。今回の2026年8月の変更はフルモデルチェンジやマイナーチェンジではなく、一部仕様変更という位置づけです。
主な変更点は、全車のタイヤを「MICHELIN PILOT SPORT 5」へ変更したこと、2WD車にステアリングヒーターと前席シートヒーターを標準装備したこと、さらに新グレード「Black Limited」を追加したことです。
Black Limitedは、従来の日産 ノート オーラ NISMOで目立っていた赤いエクステリアアクセントをブラック化し、NissanConnectナビゲーションシステム、BOSEパーソナルプラスサウンドシステム、プロパイロットなども標準装備した仕様です。

日産 ノート オーラ NISMOのエクステリアデザイン
日産 ノート オーラ NISMOは、NISMO専用フロントグリル、フロント/リヤバンパー、サイドシルプロテクター、ルーフスポイラーなどを採用しています。標準の日産 ノート オーラとは異なる空力パーツを組み合わせ、NISMO独自の外観としています。

2026年モデルでは、2WDのNISMO、4WDのNISMO tuned e-POWER 4WD、両車のBlack Limitedを含め、タイヤがMICHELIN PILOT SPORT 5に変更されました。タイヤサイズは205/50ZR17 93W XL、ホイールは17×7Jです。
2WDのNISMOは2WD専用17インチアルミホイールを装着し、4WDのNISMO tuned e-POWER 4WDは4WD専用の軽量17インチアルミホイールを採用しています。

Black Limitedでは、2WD、4WDともにNISMOを象徴してきた赤いエクステリアアクセントをブラックに変更しています。フロントのブランドロゴエンブレム、LEDヘッドランプ、ドアミラー、NISMO専用フロント/リヤバンパー、サイドシルプロテクター、17インチアルミホイールもブラック仕様です。
さらにBlack Limitedには、フロントグリルとリヤサイドに専用デカールを標準装備します。通常のNISMOとはかなり印象が異なり、スポーツモデルらしい形状を残しながら、色使いを抑えた仕様となっています。

ボディサイズは、全長4120mm、全幅1735mm、全高1505mmです。

日産 ノート オーラ NISMOのインテリアデザイン
日産 ノート オーラ NISMOの室内はブラックを基調とし、レッドステッチを施した専用ファブリック/合皮コンビシート、専用合皮インストパネル、12.3インチのNISMO専用アドバンスドドライブアシストディスプレイなどを採用しています。
NISMO専用ステアリングにはレッドセンターマークとレッドステッチが入り、運転席にはスライド、リクライニング、リフターを電動調整できるパワーシートを装備します。

今回の一部仕様変更では、2WDのNISMOとNISMO Black Limitedでステアリングヒーターと前席シートヒーターが標準装備となりました。従来は寒冷地仕様など装備条件を確認する必要がありましたが、2026年モデルでは2WDの標準装備として利用できます。
Black Limitedは、インストルメントパネル下部に専用エンブレム付きのNISMO専用レッドカーボン調フィニッシャーを採用し、シートベルトを通常NISMOのレッドからブラックへ変更しています。

また、2WDと4WDのBlack Limitedには、NissanConnectナビゲーションシステム、車載通信ユニット、BOSEパーソナルプラスサウンドシステム、ETC2.0が標準装備されます。通常のNISMOではこれらを含むセットがメーカーオプションとなるため、装備内容は明確に異なります。
NISMO専用チューニングRECARO製スポーツシートも用意されますが、装着車は持込み登録となり、日産モータースポーツ&カスタマイズが取り扱います。



日産 ノート オーラ NISMOの走行性能
日産 ノート オーラ NISMOは、第2世代e-POWERを搭載します。1198ccのHR12DE型直列3気筒ガソリンエンジンは発電を担当し、タイヤの駆動はモーターが担います。
発電用エンジンは最高出力82PS、最大トルク103Nmです。2WD、4WDともにフロントにはEM47型交流同期モーターを搭載し、最高出力136PS、最大トルク300Nmを発生します。
2WDのNISMOは前輪のみをモーターで駆動し、車両重量は1280kgです。WLTCモード燃費は23.3km/Lで、市街地モード22.4km/L、郊外モード25.1km/L、高速道路モード22.7km/Lとなっています。
4WDのNISMO tuned e-POWER 4WDは、フロントのEM47型モーターに加えてリヤにMM48型モーターを搭載します。リヤモーターは最高出力82PS、最大トルク150Nmで、通常の日産 ノート オーラの4WDより出力とトルクを引き上げたNISMO専用仕様です。
4WDでは前後モーターの駆動力配分もドライブモードごとに専用チューニングされています。「NISMO」モードではコーナリング中の姿勢変化にも駆動力を利用する制御とし、「NORMAL」モードでもアンダーステアを抑える方向に制御します。雪道などでの発進性能だけを狙った4WDではなく、旋回性能にも利用している点が特徴です。
一方、4WDの車両重量は1390kgで、2WDより110kg重くなります。リヤモーターと4WD機構によるトラクション性能を得られる反面、軽快さや重量では2WDが有利です。4WDは持込み登録車となるため、WLTCモード燃費の国土交通省審査値は公表されていません。
2026年モデルでは2WD、4WDともにMICHELIN PILOT SPORT 5へ変更されています。パワートレインそのものを変更する改良ではありませんが、路面と接するタイヤを変更したことで、今回の改良は走行フィールにも関係する内容となっています。

日産 ノート オーラ NISMOの安全性能・運転支援
日産 ノート オーラ NISMOには、インテリジェント エマージェンシーブレーキ、踏み間違い衝突防止アシスト、インテリジェント FCW、LDW、インテリジェント LI、インテリジェント BSI、BSW、RCTA、フロント&バックソナーなどの運転支援機能が設定されています。
通常のNISMOでは、プロパイロット(ナビリンク機能付)、プロパイロット緊急停止支援システム、SOSコール、NissanConnectナビゲーションシステムなどはセットのメーカーオプションです。
これに対して2WDと4WDのBlack Limitedは、プロパイロット(ナビリンク機能付)、プロパイロット緊急停止支援システム、SOSコールを標準装備します。Black Limitedを選ぶ場合は、運転支援装備を追加するために別途セットオプションを選択する必要がありません。
日産 ノート オーラ NISMOの価格
日産 ノート オーラ NISMOの価格は316万3600円からです。
| グレード | パワートレイン | 駆動方式 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| NISMO | 1.2L e-POWER(EM47) | 2WD | 3,163,600円 |
| NISMO tuned e-POWER 4WD | 1.2L e-POWER(EM47+MM48) | 4WD | 3,531,000円 |
| NISMO Black Limited | 1.2L e-POWER(EM47) | 2WD | 3,644,300円 |
| NISMO tuned e-POWER 4WD Black Limited | 1.2L e-POWER(EM47+MM48) | 4WD | 4,011,700円 |
NISMOは、136PS/300NmのフロントモーターとNISMO専用シャシーチューニングを最も低い価格で選べる基本仕様です。
NISMO tuned e-POWER 4WDは、82PS/150Nmのリヤモーターと専用4WD制御を追加し、旋回時にも前後駆動力を積極的に利用する仕様です。
NISMO Black Limitedは2WDの走行系をベースに、ブラックの専用内外装とNissanConnectナビ、BOSEサウンド、プロパイロットなどを標準化しています。
NISMO tuned e-POWER 4WD Black Limitedは、専用4WDシステムとBlack Limitedの内外装・快適装備を組み合わせた最上位仕様で、価格は400万円を超えます。

日産 ノート オーラ NISMOの発売時期
日産 ノート オーラ NISMOの一部仕様変更車とBlack Limitedは、2026年8月24日に発売されました。日本国内向けとして発表されたモデルです。
NISMO tuned e-POWER 4WDとNISMO tuned e-POWER 4WD Black Limitedは持込み登録車で、日産モータースポーツ&カスタマイズの取り扱いとなります。NISMOの2WDでも、NISMO専用チューニングRECARO製スポーツシートを装着した車両は持込み登録となります。
日産 ノート オーラ NISMOを辛口評価
日産 ノート オーラ NISMOをあえて辛口で評価します。
まず気になるのは、Black Limitedの価格上昇幅です。2WDのNISMOが316万3600円なのに対し、NISMO Black Limitedは364万4300円で、差額は48万700円です。4WDでも353万1000円から401万1700円へ48万700円上昇します。ナビ、BOSEサウンド、プロパイロットなどが標準化されるとはいえ、黒い専用外装を含むパッケージとして約48万円の追加をどう評価するかは購入時の大きな判断材料になります。
次に4WDは、2WDより36万7400円高く、車両重量も1280kgから1390kgへ110kg増えます。その代わりに82PS/150NmのリヤモーターとNISMO専用4WD制御が加わるため、単純な価格差ではありませんが、雪道での安心感だけを目的に選ぶにはかなり本格的な仕様です。
燃費もスポーツ系ハイブリッドの中で突出しているわけではありません。日産 ノート オーラ NISMOの2WDはWLTCモード23.3km/Lですが、トヨタ アクア GR SPORTは30.7km/L、ホンダ フィット e:HEV RSは27.6km/Lです。アクア GR SPORTとの差は7.4km/L、フィット e:HEV RSとの差は4.3km/Lあり、燃料代を最優先するなら他車が有利です。
一方で、フロントモーターだけで136PS/300Nmを発揮し、専用サスペンションと205/50ZR17のMICHELIN PILOT SPORT 5を組み合わせる点は日産 ノート オーラ NISMOならではです。4WDではさらに82PS/150Nmのリヤモーターを使って旋回性能まで作り込んでおり、コンパクトな5ドア車で電動駆動ならではのレスポンスを楽しみたい人には明確な個性があります。

日産 ノート オーラ NISMOのライバル車
トヨタ アクア GR SPORT
トヨタ アクア GR SPORTの価格は323万8400円で、1.5LハイブリッドとFFを組み合わせます。WLTCモード燃費は30.7km/Lです。日産 ノート オーラ NISMOの2WDは316万3600円なので7万4800円安い一方、燃費ではアクア GR SPORTが7.4km/L上回ります。
アクア GR SPORTにも専用ボディパーツや走行性能を意識したチューニングが施されていますが、GR SPORTには4WDの設定がありません。燃費とスポーティな外観を両立したい場合はアクア GR SPORT、モーターの大トルクやNISMO専用4WDを重視する場合は日産 ノート オーラ NISMOという選び分けになります。
ホンダ フィット e:HEV RS
ホンダ フィット e:HEV RSの価格は289万9600円で、日産 ノート オーラ NISMOの2WDより26万4000円安く設定されています。駆動方式はFFで、WLTCモード燃費は27.6km/Lです。
フィット e:HEV RSもスポーティ仕様のハイブリッドコンパクトですが、RSには4WDがありません。購入価格と燃費を重視するならフィット e:HEV RSが有力で、NISMO専用のシャシーや136PS/300Nmのフロントモーター、4WDの選択肢まで求めるなら日産 ノート オーラ NISMOが向いています。
日産 ノート オーラ NISMOを選ぶべきなのは、e-POWERのモーターレスポンスとNISMO専用チューニング、または高性能な4WDを重視する人です。初期費用やWLTCモード燃費を優先するなら、トヨタ アクア GR SPORTやホンダ フィット e:HEV RSのほうが選びやすいでしょう。
日産 ノート オーラ NISMOの主要スペック
| 項目 | NISMO | NISMO tuned e-POWER 4WD | NISMO Black Limited | NISMO tuned e-POWER 4WD Black Limited |
|---|---|---|---|---|
| 全長 | 4120mm | 4120mm | 4120mm | 4120mm |
| 全幅 | 1735mm | 1735mm | 1735mm | 1735mm |
| 全高 | 1505mm | 1505mm | 1505mm | 1505mm |
| ホイールベース | 2580mm | 2580mm | 2580mm | 2580mm |
| 最低地上高 | 130mm | 130mm | 130mm | 130mm |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 | 5名 | 5名 |
| 車両重量 | 1280kg | 1390kg | 1280kg | 1390kg |
| エンジン | HR12DE型 DOHC水冷直列3気筒(発電用) | HR12DE型 DOHC水冷直列3気筒(発電用) | HR12DE型 DOHC水冷直列3気筒(発電用) | HR12DE型 DOHC水冷直列3気筒(発電用) |
| 総排気量 | 1198cc | 1198cc | 1198cc | 1198cc |
| 最高出力 | エンジン82PS、フロントモーター136PS | エンジン82PS、フロントモーター136PS、リヤモーター82PS | エンジン82PS、フロントモーター136PS | エンジン82PS、フロントモーター136PS、リヤモーター82PS |
| 最大トルク | エンジン103Nm、フロントモーター300Nm | エンジン103Nm、フロントモーター300Nm、リヤモーター150Nm | エンジン103Nm、フロントモーター300Nm | エンジン103Nm、フロントモーター300Nm、リヤモーター150Nm |
| トランスミッション | ―(モーター駆動) | ―(モーター駆動) | ―(モーター駆動) | ―(モーター駆動) |
| 駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
| WLTCモード燃費 | 23.3km/L | 公表値なし | 23.3km/L | 公表値なし |
| 最小回転半径 | 5.2m | 5.2m | 5.2m | 5.2m |
パワートレインと主要寸法は2WDと4WDで分かれ、Black Limitedでもそれぞれの駆動方式に対応する基本性能を引き継ぎます。4WDは持込み登録のため、車両重量などは登録時の実測値が適用され、設計値と異なる場合があります。
日産 ノート オーラ NISMOのまとめ
2026年の日産 ノート オーラ NISMOは、パワートレインを大きく変えるのではなく、MICHELIN PILOT SPORT 5への変更や2WDのヒーター装備充実によって完成度を高めた一部改良です。
さらにBlack Limitedでは、NISMOの赤いアクセントをあえてブラック化し、ナビ、BOSEサウンド、プロパイロットも標準化しました。価格は316万3600円から、Black Limitedは364万4300円からとなります。日常で使える5ドアコンパクトの実用性を保ちながら、e-POWERのレスポンスとNISMO専用チューニングを楽しみたい人に向いたモデルです。
日産 ノート オーラ NISMOのよくある質問
Q. 日産 ノート オーラ NISMOの価格はいくらですか?
2WDのNISMOが316万3600円、4WDのNISMO tuned e-POWER 4WDが353万1000円です。Black Limitedは2WDが364万4300円、4WDが401万1700円となります。
Q. 日産 ノート オーラ NISMOはいつ発売されましたか?
2026年の一部仕様変更車と新グレードBlack Limitedは、2026年8月24日に発売されました。今回の変更はフルモデルチェンジではなく、一部仕様変更です。
Q. NISMOとBlack Limitedの違いは何ですか?
Black Limitedは外装の赤いアクセントをブラック化し、専用デカールや専用エンブレムを装備します。さらにNissanConnectナビ、BOSEパーソナルプラスサウンドシステム、プロパイロットなどが標準装備となります。
Q. 日産 ノート オーラ NISMOは2WDと4WDのどちらがおすすめですか?
軽さと価格、WLTCモード燃費23.3km/Lを重視するなら2WDが選びやすいでしょう。4WDは82PS/150NmのリヤモーターとNISMO専用の前後駆動力制御を備えるため、悪路対応だけでなくコーナリング性能まで重視する人に適しています。
Q. 日産 ノート オーラ NISMOは日本で発売されていますか?
日本国内向けとして2026年8月24日に発売されています。NISMO tuned e-POWER 4WDとそのBlack Limitedは、日産モータースポーツ&カスタマイズが扱う持込み登録車です。
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