ダイハツは2026年8月31日、軽乗用車「タント」を一部改良し、同日から全国で発売しました。横断する自転車や交差点での対向車・歩行者に対応するようスマートアシストを強化したほか、ブラックの外装パーツを採用する特別仕様車「デイリーツール」を追加。価格は通常モデルが149万6,000円から、デイリーツールが166万1,000円からです。
車の概要:ダイハツ タントとは?
ダイハツ タントは、2003年に初代が登場した軽スーパーハイトワゴンです。現行モデルは2019年7月発売の4代目で、助手席側の前後ドア間にピラーを内蔵した「ミラクルオープンドア」と、広い室内空間を特徴としています。
ラインアップは標準仕様のタント、精悍な内外装のタント カスタム、アウトドア志向のタント ファンクロスの3系統です。今回の一部改良では全系統の安全運転支援機能を強化し、標準仕様には特別仕様車「デイリーツール」を追加しました。
標準仕様のXは、親しみやすいフロントマスクと広い室内を備えた中核グレードです。以下の車両画像はダイハツ公式メディアサイトの配布素材です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ボディサイズ | 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,755〜1,775mm |
| 乗車定員 | 4名 |
| エンジン | 658cc直列3気筒・自然吸気/ターボ |
| 最高出力 | 自然吸気52PS/ターボ64PS |
| 最大トルク | 自然吸気60Nm/ターボ100Nm |
| WLTCモード燃費(2WD) | 自然吸気22.6km/L/ターボ20.9km/L |
| 価格(税込) | 149万6,000円〜214万5,000円 |
2025年に公開されたダイハツ K-VISIONは次世代軽自動車の提案ですが、今回発売されたのは現行4代目タントの改良モデルです。

ダイハツ タントのエクステリアデザイン
標準・カスタム・ファンクロスの外観
標準仕様のXは親しみやすい造形、カスタムRSは大型グリルを用いた精悍な表情、ファンクロスターボはアウトドア用品になじむタフなデザインです。カスタムとファンクロスは、フロントマスクの違いが特に明確です。


リアビューも、標準・カスタム・ファンクロスでバンパー形状や加飾の方向性が異なります。



ブラックで引き締めたデイリーツール
特別仕様車「X“デイリーツール”」と「Xターボ“デイリーツール”」は、それぞれXとXターボがベースです。ブラックマイカメタリックのオート格納式ドアミラーとドアアウターハンドル、ブラック仕上げの14インチアルミホイールを特別装備します。
さらに、デイリーツール専用の用品プランとして「デイリーツールスタイル」を設定。サイドドアデカール、ピアノブラック調のLEDフォグランプキット、ダークブラックメッキのエンブレムセット、ピアノブラック調のバックドアロアガーニッシュを組み合わせます。用品プランの価格は今回の発表では案内されていません。
以下はX“デイリーツール”のリア、サイドと、用品プランを装着したデイリーツールスタイルです。デカールやガーニッシュは特別仕様車の標準装備ではなく、別の用品プランである点に注意が必要です。



ファンクロスのアーバンタフスタイル
タント ファンクロスとファンクロスターボには、10種類の用品を組み合わせた「アーバンタフスタイル」を用意しました。ブラックのサイドドアロアデカールや前後バンパーサイドガーニッシュ、ブラックとイエローのフロントグリルストライプ、ガンメタリックの前後アンダーガーニッシュなどで構成されます。
通常のファンクロスも、ドアミラーとドアアウターハンドルをブラックマイカメタリックへ変更。14インチと15インチのアルミホイールもブラック仕上げになりました。
ボディカラーには、タントとタント ファンクロスへ「スムースグレーマイカメタリック」と、メーカーオプションの2トーン「ブラックマイカメタリック×スムースグレーマイカメタリック」を追加しています。

ダイハツ タントのインテリアデザイン
デイリーツールの室内は、ベース車となるX系のインパネとシートを採用します。今回の特別装備は外装のブラックアクセントが中心で、室内装備やパワートレインの追加は発表されていません。


3系統のインパネ
通常仕様のX、カスタムRS、ファンクロスターボでは、外観だけでなくインパネの色使いや加飾も異なります。



シートデザイン
Xは明るく親しみやすい表皮、カスタムRSは黒を基調とした精悍な仕立て、ファンクロスターボはアウトドアを意識した専用デザインです。



ダイハツ タントの安全性能・運転支援
今回の改良では、予防安全機能「スマートアシスト」の衝突警報機能と衝突回避支援ブレーキ機能を強化しました。従来の車両・歩行者検知に加え、横断する自転車を新たに検知します。
交差点では、右折時に対向車線を走る車両と、右左折時に対向方向から来る横断歩行者を検知する機能を追加。対歩行者の作動対象となる最高速度条件は60km/hから80km/hへ拡大しました。
ACCは先行車の検知距離と精度を改善し、より滑らかな挙動を目指しています。LKCは作動時のふらつきを抑える制御へ変更されました。
ACCはカスタムRS、ファンクロスターボ、Xターボに標準装備し、カスタムX、ファンクロス、Xではメーカーオプションです。LKCも同じグレード構成で、Lには設定されません。運転支援機能には作動条件と限界があるため、周囲の確認と安全運転が前提です。
ダイハツ タントの価格
ダイハツ タントの価格は149万6,000円からです。通常モデルは以下の14仕様を設定します。
| グレード | パワートレイン | 駆動方式 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| L | 自然吸気・CVT | 2WD | 149万6,000円 |
| L | 自然吸気・CVT | 4WD | 162万2,500円 |
| X | 自然吸気・CVT | 2WD | 162万8,000円 |
| X | 自然吸気・CVT | 4WD | 174万9,000円 |
| Xターボ | ターボ・CVT | 2WD | 179万3,000円 |
| ファンクロス | 自然吸気・CVT | 2WD | 182万500円 |
| カスタムX | 自然吸気・CVT | 2WD | 188万1,000円 |
| Xターボ | ターボ・CVT | 4WD | 191万4,000円 |
| ファンクロス | 自然吸気・CVT | 4WD | 194万1,500円 |
| ファンクロスターボ | ターボ・CVT | 2WD | 196万3,500円 |
| カスタムX | 自然吸気・CVT | 4WD | 200万2,000円 |
| カスタムRS | ターボ・CVT | 2WD | 202万4,000円 |
| ファンクロスターボ | ターボ・CVT | 4WD | 208万4,500円 |
| カスタムRS | ターボ・CVT | 4WD | 214万5,000円 |
Lは価格を抑えたベーシック仕様、Xは左側パワースライドドアなど日常装備を充実させた中間グレードです。Xターボは標準デザインのままターボエンジンとACC・LKCを求める人に向きます。
ファンクロスはアウトドア調、カスタムはメッキや専用フロントフェイスを用いた精悍な外観です。両系統とも、ターボ車はACCとLKCを標準装備します。
サイドビューでは、標準仕様、カスタム、ファンクロスのホイールや下回りの意匠を比較できます。価格だけでなく、日常で目にする外観の好みもグレード選びのポイントです。



デイリーツールは166万1,000円から
| グレード | パワートレイン | 駆動方式 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| X“デイリーツール” | 自然吸気・CVT | 2WD | 166万1,000円 |
| X“デイリーツール” | 自然吸気・CVT | 4WD | 178万2,000円 |
| Xターボ“デイリーツール” | ターボ・CVT | 2WD | 182万6,000円 |
| Xターボ“デイリーツール” | ターボ・CVT | 4WD | 194万7,000円 |
デイリーツールは、同じ駆動方式・エンジンのベース車より各3万3,000円高い設定です。X“デイリーツール”はデザイン重視、Xターボ“デイリーツール”はブラック加飾に加えてターボ、ACC、LKCも欲しい人に向きます。
メーカー希望小売価格は参考価格で、保険料、消費税を除く税金、登録費用、リサイクル料金などは含まれません。
ダイハツ タントの発売時期
改良されたダイハツ タントと特別仕様車デイリーツールは、2026年8月31日から全国で発売されています。日本国内向けとして発表されたモデルです。
ダイハツ タントを辛口評価
ダイハツ タントをあえて辛口で評価します。
まずデイリーツールの変更点は、ドアミラー、ドアハンドル、14インチアルミホイールのブラック化が中心です。ベース車との価格差は3万3,000円で、室内装備やパワートレインが増えるわけではありません。黒いアクセントに魅力を感じない場合は、通常のXまたはXターボのほうが選びやすいでしょう。
次に、安全運転支援機能そのものは進化しましたが、ACCとLKCが標準になるのはXターボ、ファンクロスターボ、カスタムRSです。X“デイリーツール”を含む自然吸気のX系ではメーカーオプションとなるため、外観だけでなく注文時の装備確認が必要です。
4WDは2WDより12万1,000〜12万6,500円高くなります。Xターボ“デイリーツール”の4WDは194万7,000円、カスタムRSの4WDは214万5,000円まで上がるため、雪道対策と予算のバランスを見極めたいところです。
一方、通常モデルが149万6,000円から、デイリーツールが166万1,000円からという価格設定は明快です。子どもを抱えたままでも使いやすい大開口ドアと、今回強化された交差点・自転車対応の安全支援を重視する人には、有力な選択肢になります。
ダイハツ タントのライバル車
同じ軽スーパーハイトワゴンの代表的なライバルと、2WDのベーシック仕様を比べます。装備内容とパワートレインが異なるため、価格と燃費だけで優劣は決まりません。
| 車種・仕様 | 価格(税込) | WLTCモード燃費 |
|---|---|---|
| ダイハツ タント L 2WD | 149万6,000円 | 22.6km/L |
| スズキ スペーシア HYBRID G 2WD | 153万100円 | 25.1km/L |
| ホンダ N-BOX FF | 176万8,800円 | 21.6km/L |
購入価格を抑えつつ、ミラクルオープンドアを使いたい人にはタントが候補です。燃費を重視するならスペーシア、電子制御パーキングブレーキやHonda SENSINGを含む標準装備を重視するならN-BOXも比較したいところです。
ダイハツ タントのまとめ
2026年8月のタント一部改良は、横断自転車や交差点での検知機能を追加したスマートアシストの進化が中心です。ブラックのアクセントを手頃に加えたい人にはデイリーツール、運転支援と力強さまで求める人にはXターボ“デイリーツール”が向いています。
ダイハツ タントのよくある質問
Q. ダイハツ タント デイリーツールの価格はいくらですか?
X“デイリーツール”は166万1,000円から、Xターボ“デイリーツール”は182万6,000円からです。4WDはそれぞれ178万2,000円、194万7,000円です。
Q. 2026年のタント一部改良で何が変わりましたか?
スマートアシストに横断自転車、右折時の対向車、右左折時の横断歩行者を検知する機能が加わりました。ACCとLKCの制御も改善し、ボディカラーやファンクロスの外装も変更しています。
Q. デイリーツールと通常のXの違いは何ですか?
デイリーツールはXまたはXターボをベースに、ブラックのドアミラー、ドアハンドル、14インチアルミホイールを装備します。ベース車との価格差は3万3,000円です。
Q. 改良されたタントは日本でいつ発売されましたか?
2026年8月31日に全国一斉発売されました。通常モデル、カスタム、ファンクロス、特別仕様車デイリーツールはいずれも日本国内向けです。



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