2026年7月2日、SUBARUはクロスオーバーSUVワゴン「レヴォーグ レイバック」に、e-BOXER(ストロングハイブリッド)搭載モデルを新たに設定したと発表しました。このハイブリッドモデルは「Premium S:HEV EX」と「Premium Black S:HEV EX」の2グレードで構成され、既存の1.8Lターボモデルに続く新たな選択肢として登場します。受注開始は2026年7月4日を予定しており、発表直後から販売店には多くの問い合わせが寄せられているようです。

車の概要:スバル レヴォーグ レイバックとは?
レヴォーグ レイバックは、SUBARUのステーションワゴン「レヴォーグ」をベースに、悪路走破性と上質な乗り心地を両立させたクロスオーバーモデルとして2023年9月に先行予約が始まり、同年に登場した日本専用車です。ルーツをたどると、レヴォーグ自体は1989年デビューの初代レガシィから続く走行性能重視のブランドを受け継いでおり、2014年に初代レヴォーグが登場、2020年には2代目へと進化しました。レイバックはこの2代目レヴォーグをベースとした派生モデルという位置づけで、現行では初代にあたりますが、2023年秋のC→D型改良、2026年6月の一部改良に続き、今回はストロングハイブリッドの追加という形でさらなる進化を遂げています。開発陣は「レヴォーグのようなスバル車は乗り心地が硬いという声を反映して開発した」と述べており、快適性を重視したポジショニングが特徴です。

スバル レヴォーグ レイバックのエクステリアデザイン
エクステリアは、レイバックのデザインコンセプト「凛と包」を継承しながら、ストロングハイブリッド専用の個性を加えたつくりになっています。フロントフードはエアインテークをなくし、高さを抑えた滑らかなシルエットとすることで上質感と先進感を演出し、フード外側にボリュームを持たせてキャラクターラインをシャープに際立たせることで躍動感も表現しています。フロントグリルはヘッドランプからシームレスにつながるワイドな形状に、ダークグレーシリカとサテンメッキを組み合わせ、レヴォーグ譲りの走りの良さを想起させるデザインに仕上げました。専用デザインの18インチアルミホイール(ブラック塗装+切削光輝)も採用され、鍵型モチーフの緻密な造形で先進性を表現しています。

なお、ハイブリッド化に伴い最低地上高と全高をガソリンモデル比マイナス20mmとしたことで、立体駐車場への収まりやすさも向上しました。ボディサイズは全長4735mm、全幅1820mm、全高1550mmです。


スバル レヴォーグ レイバックのインテリアデザイン
インテリアは乗り込んだ瞬間から上質さを感じられるようにこだわって仕立てられています。「Premium S:HEV EX」にはストロングハイブリッド搭載モデル専用となるタン/ブラックのナッパレザーシートが、「Premium Black S:HEV EX」にはブラックの本革シートがそれぞれ標準装備されます。インパネやドアトリム、加飾パーツにはブラックを基調とし、落ち着きのある居心地の良い室内空間を演出しています。

機能面では、システムの出力やエネルギー回収状況をリアルタイムに確認できるパワーメーターを採用し、ECOエリアを意識した走行がしやすくなっています。ハーマンカードンサウンドシステムを標準装備し、専用チューニングによって上質かつ臨場感のある音響空間を実現している点も見どころです。さらに全グレードにステアリングヒーターを標準装備し、寒冷地でも快適に運転できるよう配慮されています。荷室容量はバッテリーパックを床下に搭載しながらも429L(床上410L、床下サブトランク19L)を確保し、荷室フロア長は1000mm以上とワゴンらしいゆとりある積載性を実現しました。




スバル レヴォーグ レイバックの走行性能
パワートレーンには、ストロングハイブリッド専用の2.5L水平対向エンジンと、駆動用・発電用の2つの高出力モーターを組み合わせたトランスアクスルを搭載し、シリーズ・パラレル方式でエンジンとモーターを効率よく使い分けます。最高出力88kWの駆動用モーターが幅広い走行シーンをカバーし、モーターが苦手な領域はエンジンが補うことで、力強い加速と優れた環境性能を両立しています。WLTCモード燃費は19.0km/Lで、1.8Lターボモデルを上回る数値です。
駆動方式には、プロペラシャフトで前後輪をつなぐ機械式AWDを採用し、路面状況に応じて前後輪のトルクを最適制御することでSUBARUらしい走行安定性を実現しています。ハイブリッド化による重量増加に対応するため、サスペンションのストローク量やスプリング特性を専用に最適化し、低速時の揺さぶられや高速走行時のふわつきを抑えたフラットで上質な乗り心地に仕上げました。ステアリングやブレーキもこの特性変更に合わせてチューニングされており、自然な操舵フィーリングと制動力を両立しています。悪路走行時にはX-MODEが安心感のある走りをサポートします。

スバル レヴォーグ レイバックの価格
レヴォーグ レイバックの価格は405万9000円からです。新設定のストロングハイブリッドモデルは、「Premium S:HEV EX」が452万1000円、「Premium Black S:HEV EX」が424万6000円と設定されています。
| グレード | パワートレーン | 価格(税込) |
|---|---|---|
| Limited EX | 1.8Lターボ | 405万9000円 |
| Black Selection | 1.8Lターボ | 424万6000円 |
| Premium Black S:HEV EX | ストロングハイブリッド | 424万6000円 |
| Premium S:HEV EX | ストロングハイブリッド | 452万1000円 |
興味深いのは、上位グレードである「Premium Black S:HEV EX」が「Premium S:HEV EX」よりも安価に設定されている点です。販売店によれば、これは「Premium S:HEV EX」がより上質なナッパレザーシートを採用していることによる価格差とのことです。また同社のフォレスターではハイブリッドがガソリン車より約45万円高いのに対し、レイバックのS:HEVは1.8Lターボと同額に抑えられており、スバルの戦略的な価格設定がうかがえます。

スバル レヴォーグ レイバックの発売時期
ストロングハイブリッド搭載モデルの発表は2026年7月2日に行われ、受注開始は2026年7月4日(土)を予定しています。試乗が可能になるのは7月中旬から8月上旬ごろとみられ、注文から納車までは3〜4ヵ月程度、遅くとも年内の納車を目指したスケジュールで進められているようです。
スバル レヴォーグ レイバックは日本で発売されるか
レヴォーグ レイバックはもともと日本国内向けに開発された日本専用モデルであり、今回のストロングハイブリッド搭載モデルも国内市場向けに発表されています。販売計画では、レイバック全4グレード合計で月間1,200台を見込んでおり、国内での需要をしっかり見据えた展開といえます。

辛口評価
スバル レヴォーグ レイバックをあえて辛口で評価します。まず気になるのは、ストロングハイブリッドと1.8Lターボの価格差がほとんどない点です。一見お得に見えますが、その裏には「Premium Black S:HEV EX」でリアゲートの電動開閉機能やハーマンカードンサウンド、後席ヒーターがメーカーオプション扱いになるなど、装備面でやや割を食っている実態があります。
また、バッテリー搭載による車両重量の増加は避けられず、ガソリン仕様に比べて最大30kg程度重くなっている点も、走りの軽快さを重視するユーザーには気になるポイントかもしれません。デザインも「凛と包」のコンセプトを継承した無難な進化にとどまり、フルモデルチェンジのような驚きは薄いといえます。開発陣が意識するトヨタ ハリアーのようなブランド力・知名度と比べると、スバルというブランドイメージの浸透度では一歩劣る印象も否めません。
スバル レヴォーグ レイバックのライバル車
レヴォーグ レイバックの主なライバルとしては、開発陣自身が意識していると語るトヨタ ハリアーが挙げられます。ほかにも、同社のクロスオーバーSUVであるフォレスター S:HEV、マツダ CX-5、レクサス NXなど、上質な内装とハイブリッド性能を両立させたミドルサイズクロスオーバーが競合として位置づけられます。
スバル レヴォーグ レイバックの主要スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4735×1820×1550mm |
| ホイールベース | 2675mm |
| 最低地上高 | 180mm |
| 車両重量 | 1690〜1720kg |
| エンジン | 水平対向4気筒2.5L DOHC 16バルブ AVCS直噴 |
| 最高出力(エンジン) | 118kW(160PS)/5600rpm |
| 駆動用モーター最高出力 | 88kW(119.6PS) |
| WLTCモード燃費 | 19.0km/L |
| 駆動方式 | 機械式AWD |
| 荷室容量 | 429L(床上410L、床下サブトランク19L) |

まとめ
レヴォーグ レイバックへのストロングハイブリッド追加は、快適な乗り心地とレヴォーグ譲りの走りの良さに、環境性能と力強い加速をプラスした意欲的な進化といえます。価格戦略も既存の1.8Lターボと同水準に抑えられており、ハイブリッド時代への対応を強く意識したモデルとして注目される一台です。



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