2026年7月27日、日産自動車は軽ハイトワゴン「日産 デイズ」の一部仕様変更を発表し、同日から販売を開始しました。
今回の改良では、フロントカメラの水平画角を広げることで、衝突被害軽減ブレーキ「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」の性能を向上。さらに、後席への荷物の置き忘れを知らせる後席リマインダーと、フロント用USB Type-C電源ポートを標準装備しました。
ボディカラーには新たな2種類の2トーンカラーが加わり、カスタムカーの「ハイウェイスター アーバンクロム」と「ボレロ」も同時に改良されています。

車の概要:日産 デイズとは?
日産 デイズは、扱いやすいボディサイズと広い室内空間、充実した先進安全装備を特徴とする軽ハイトワゴンです。日産と三菱自動車の合弁会社であるNMKVのマネジメントのもと、日産が企画と開発を担当しています。
初代モデルは2013年に発売されました。2019年3月には車体やエンジン、プラットフォームなどを刷新した2代目が登場し、軽自動車として初めて運転支援技術「プロパイロット」を採用したことでも注目されました。現在販売されているモデルは、この2代目に当たります。
2023年にはフロントデザインを中心としたマイナーチェンジが実施されました。一方、2026年7月の変更はフルモデルチェンジやマイナーチェンジではなく、安全装備や利便装備、ボディカラーなどを見直した「一部仕様変更」です。変更区分としては商品改良、テクニカルチェンジに相当します。

日産 デイズのエクステリアデザイン
日産 デイズのエクステリアは、標準仕様の「X」と、より存在感を強めた「ハイウェイスター」で異なる表情を持たせています。
Xは、横方向に広がるフロントグリルとすっきりしたバンパーによって、親しみやすく日常に溶け込みやすいデザインに仕上げられています。一方、ハイウェイスターは、大型グリルやシャープなランプ、縦方向に配置されたアクセントランプによって、上級感と力強さを演出しています。
今回の一部仕様変更では、基本的なボディ形状やフロントマスクを維持しながら、ボディカラーの選択肢を拡充しました。新色として「ホワイトパール/シナモンラテ」と「フローズンバニラパール/セラドングリーン」の2トーンカラーが設定されています。
さらに、すべての2トーンカラーでドアハンドルをルーフと同色に変更。ルーフ、ドアハンドル、ボディの配色が自然につながることで、従来よりもまとまりのあるカラーコーディネートとなりました。
カスタムカーのハイウェイスター アーバンクロムは、ダーククロムのフロントグリルとバックドアフィニッシャー、シルバーのドアミラー、専用デザインの15インチアルミホイールを組み合わせています。新たに、チタニウムグレーのボディとブラックルーフを組み合わせた専用2トーンカラーも追加されました。

ボレロは、専用のフロントデザインやホワイトの14インチアルミホイールによって、上品さとかわいらしさを表現したモデルです。2トーンカラーではルーフ、ドアハンドル、ドアミラーの色をそろえ、単色車でもドアハンドルとドアミラーを同色としています。今回の改良ではブラックのボディカラーが追加されました。
日産 デイズのボディサイズは、全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,650mmで、4WD車の全高は1,670mmです。

日産 デイズのインテリアデザイン
日産 デイズのインテリアは、軽自動車らしい扱いやすさを重視しながら、グレードごとに異なる素材やカラーを採用しています。
Xはアイボリーを基調とした明るく親しみやすい室内が特徴です。ハイウェイスターXはブラックを中心とした引き締まった空間とし、ハイウェイスターG ターボではレザー調インストパネルなどによって、さらに上質感を高めています。ダブルステッチを施したレザー調パネル、本革巻ステアリング、ブラックピアノ調パーツなどは、グレードに応じて設定されます。
インストルメントパネルは水平方向への広がりを意識したデザインです。運転席正面には4.2インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイが配置され、瞬間燃費やタイヤの向き、運転支援システムの作動状況などを確認できます。タッチパネル式オートエアコンも採用され、すっきりとした見た目と操作性を両立しています。

室内空間では、特に後席の広さがポイントです。後席の足元には十分なひざ周りスペースが確保され、フロア中央の段差も抑えられています。大人4人で移動する場合でも、日常的な買い物や送迎で窮屈さを感じにくい設計です。
荷室にはラゲッジアンダーボックスが用意され、高さのある荷物にも対応します。インストセンタースライドトレイ、助手席トレイ、グローブボックス、ドアポケットなど、小物を整理しやすい収納も複数設けられています。
2026年モデルでは、フロントにUSB Type-C電源ポートを標準装備しました。スマートフォンやタブレットなど、USB Type-Cを採用する機器が増えているため、日常的な使い勝手を高める実用的な変更といえます。

ハイウェイスター アーバンクロムの室内には、柔らかな手触りと防水機能を備えたシートが採用されています。ボレロはベージュやピンク系のカラーを組み合わせ、標準モデルとは異なる明るく華やかな室内を実現しています。
日産 デイズの走行性能
日産 デイズには、排気量659ccの直列3気筒BR06エンジンが搭載されています。自然吸気エンジンとインタークーラー付きターボエンジンが用意され、トランスミッションはいずれもエクストロニックCVTです。
自然吸気エンジンは最高出力38kW(52PS)、最大トルク60Nmを発生します。市街地での発進や日常的な買い物、近距離の送迎を中心に使用する場合には、必要十分な性能です。
ターボエンジンは最高出力47kW(64PS)、最大トルク100Nmを発生します。自然吸気車よりも低回転域から力強く加速できるため、高速道路への合流、坂道、複数人乗車時には余裕を感じやすくなります。
スマートシンプルハイブリッド採用車では、減速時に回収したエネルギーをリチウムイオンバッテリーへ蓄え、発進や加速時のエンジン補助、アイドリングストップなどに利用します。本格的なハイブリッドシステムというより、燃費と発進時の滑らかさを補う簡易型の電動化技術です。
WLTCモード燃費は、自然吸気の2WD車が23.2km/L、4WD車が21.0km/Lです。ターボの2WD車は21.5km/L、4WD車は19.4km/Lとなっています。
4WD車は通常時には前輪を中心に駆動し、滑りやすい状況になると後輪へ駆動力を配分する方式です。また、空転した車輪へブレーキをかけるブレーキLSD機能も採用され、雨天や雪道での発進安定性を高めています。
最小回転半径は多くのグレードで4.5m、ハイウェイスターG ターボ系は4.8mです。狭い住宅街や駐車場で扱いやすい点は、日産 デイズの大きな強みです。
日産 デイズの安全性能・運転支援
今回の一部仕様変更で最も重要なポイントは、安全性能の向上です。
フロントカメラの水平画角を拡大したことで、インテリジェント エマージェンシーブレーキの検知性能を高めました。同システムは前方の車両や歩行者に加え、人が乗った自転車も検知し、衝突の危険が高まると警報を発します。ドライバーが十分に減速できなかった場合には、ブレーキを作動させて衝突回避や被害軽減を支援します。
新たに標準装備された後席リマインダーは、後席ドアの開閉履歴などをもとに、降車時に後席の確認を促す機能です。荷物の置き忘れ防止だけでなく、子どもやペットの降ろし忘れを防ぐための注意喚起としても役立ちます。
日産 デイズには、斜め後方の車両を検知する後側方車両検知警報、後退時に左右から接近する車両を知らせる後退時車両検知警報、2台前の車両の動きを監視するインテリジェント FCWなども用意されています。
駐車時には、車両を上から見下ろしたような映像を表示するインテリジェント アラウンドビューモニターが運転を支援します。周囲の人や自転車など、動く物体を検知して警告する機能も備えています。
プロパイロットエディションでは、高速道路で先行車との車間距離を維持するアクセル・ブレーキ制御と、車線中央付近を走行するためのステアリング操作支援を利用できます。渋滞時のストップ&ゴーにも対応し、長距離移動時の負担を軽減します。
衝突安全装備では、運転席ニーエアバッグを含む7個のエアバッグシステムを採用しています。日産 デイズは自動車安全性能2020において、軽自動車として初めて最高評価のファイブスター賞を獲得した実績もあります。

日産 デイズの価格
日産 デイズの価格は約150万円(150万400円)からです。最上位のハイウェイスターG ターボ プロパイロットエディション・4WDは214万600円となります。価格はいずれも消費税込みです。
日産 デイズのグレード別価格
| 駆動方式 | グレード | エンジン | 価格 |
|---|---|---|---|
| 2WD | X | BR06 | 150万400円 |
| 2WD | ハイウェイスターX | BR06 | 174万5,700円 |
| 2WD | ハイウェイスターX プロパイロットエディション | BR06 | 183万4,800円 |
| 2WD | ハイウェイスターG ターボ | BR06-SM21ターボ | 188万8,700円 |
| 2WD | ハイウェイスターG ターボ プロパイロットエディション | BR06-SM21ターボ | 196万4,600円 |
| 4WD | X | BR06 | 167万7,500円 |
| 4WD | ハイウェイスターX | BR06 | 192万1,700円 |
| 4WD | ハイウェイスターX プロパイロットエディション | BR06 | 201万800円 |
| 4WD | ハイウェイスターG ターボ | BR06-SM21ターボ | 206万4,700円 |
| 4WD | ハイウェイスターG ターボ プロパイロットエディション | BR06-SM21ターボ | 214万600円 |
日産 デイズのカスタムカー価格
| 車種 | 駆動方式 | グレード | 価格 |
|---|---|---|---|
| ハイウェイスター アーバンクロム | 2WD | ハイウェイスターX アーバンクロム | 181万1,700円 |
| ハイウェイスター アーバンクロム | 2WD | ハイウェイスターX アーバンクロム プロパイロットエディション | 190万800円 |
| ハイウェイスター アーバンクロム | 2WD | ハイウェイスターG ターボ アーバンクロム | 196万5,700円 |
| ハイウェイスター アーバンクロム | 2WD | ハイウェイスターG ターボ アーバンクロム プロパイロットエディション | 204万1,600円 |
| ハイウェイスター アーバンクロム | 4WD | ハイウェイスターX アーバンクロム | 198万7,700円 |
| ハイウェイスター アーバンクロム | 4WD | ハイウェイスターX アーバンクロム プロパイロットエディション | 207万6,800円 |
| ハイウェイスター アーバンクロム | 4WD | ハイウェイスターG ターボ アーバンクロム | 214万1,700円 |
| ハイウェイスター アーバンクロム | 4WD | ハイウェイスターG ターボ アーバンクロム プロパイロットエディション | 221万7,600円 |
| ボレロ | 2WD | Xベース | 165万3,300円 |
| ボレロ | 4WD | Xベース | 183万400円 |
登録諸費用、保険料、税金、リサイクル料金、メーカーオプション、ディーラーオプションなどは車両本体価格に含まれません。
日産 デイズの発売時期
一部仕様変更された日産 デイズは、発表日と同じ2026年7月27日に発売されました。
ハイウェイスター アーバンクロムとボレロも同日から、全国の日産販売会社を通じて販売されています。予約開始後に納車時期を設定する形式ではなく、発表と同時に正式発売されたモデルです。

日産 デイズは日本で発売されるか
日産 デイズは日本で発売されています。
日産 デイズは日本の軽自動車規格に合わせて開発された国内向けモデルで、2026年7月27日から全国の日産販売会社で取り扱われています。今回発表された価格も、すべて日本国内の全国希望小売価格です。
日産 デイズの辛口評価
日産 デイズをあえて辛口で評価します。
今回の変更は、安全性や使い勝手を着実に高めた内容ですが、基本的な内外装や走行性能は従来モデルから大きく変わっていません。新しいフロントカメラや後席リマインダー、USB Type-C電源ポートは歓迎できるものの、すでに現行モデルを所有しているユーザーが積極的に買い替えるほどの変化とはいいにくいでしょう。
現行型の登場は2019年であり、2023年にマイナーチェンジを受けているとはいえ、車両の基本設計は市場投入から7年以上が経過しています。最新の軽自動車と比較すると、メーターやインフォテインメントシステムの見せ方には、やや世代の古さを感じる部分があります。
価格面も気になるところです。Xの2WDは約150万円に抑えられていますが、プロパイロット、ターボ、4WD、上級内装などを組み合わせると200万円を超えます。ハイウェイスター アーバンクロムの最上位仕様は221万7,600円に達するため、登録車や電気軽自動車も比較対象に入ってきます。
また、プロパイロットは専用グレードを選ぶ必要があり、全車標準ではありません。日産 デイズを選ぶ大きな理由のひとつが運転支援機能であることを考えると、より幅広いグレードへの標準化を期待したいところです。
後席は広いものの、後席ドアはヒンジ式です。子どもの乗り降りや狭い駐車場での使いやすさを重視する場合は、スライドドアを備えた軽自動車のほうが便利に感じられる可能性があります。
日産 デイズのライバル車
日産 デイズの主なライバルは、ホンダ N-WGN、スズキ ワゴンR、ダイハツ ムーヴ、三菱 eKワゴンです。
ホンダ N-WGNは、渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロールなどを含むHonda SENSINGと、低く使いやすい荷室が強みです。落ち着いた乗り心地や、安全装備を重視するユーザーにとって有力な比較対象になります。
スズキ ワゴンRは、軽量な車体とマイルドハイブリッドによる燃費性能、価格と装備のバランスが特徴です。最新モデルではデュアルセンサーブレーキサポートIIなど、予防安全装備も充実しています。
ダイハツ ムーヴは、日産 デイズと近い全高の軽乗用車でありながら、後席にスライドドアを採用している点が大きな違いです。乗降性を優先するファミリー層にとっては、日産 デイズ以上に実用的な選択肢となる場合があります。
三菱 eKワゴンは、NMKVを通じて日産 デイズと共同開発された兄弟車です。基本的な車体やパワートレインに共通点が多いため、販売条件、内外装の好み、近隣ディーラーの利便性などが選択のポイントになります。
日産 デイズの主要スペック
| 項目 | 自然吸気モデル | ターボモデル |
|---|---|---|
| エンジン | BR06 直列3気筒DOHC | BR06-SM21 直列3気筒DOHCインタークーラーターボ |
| 総排気量 | 659cc | 659cc |
| 最高出力 | 38kW(52PS)/6,400rpm | 47kW(64PS)/5,600rpm |
| 最大トルク | 60Nm/3,600rpm | 100Nm/2,400〜4,000rpm |
| モーター最高出力 | ― | 2.0kW |
| モーター最大トルク | ― | 40Nm |
| トランスミッション | エクストロニックCVT | エクストロニックCVT |
| 駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD/4WD |
| WLTCモード燃費・2WD | 23.2km/L | 21.5km/L |
| WLTCモード燃費・4WD | 21.0km/L | 19.4km/L |
| 全長 | 3,395mm | 3,395mm |
| 全幅 | 1,475mm | 1,475mm |
| 全高 | 1,650mm/4WDは1,670mm | 1,650mm/4WDは1,670mm |
| ホイールベース | 2,495mm | 2,495mm |
| 最小回転半径 | 4.5m | 4.8m |
| 乗車定員 | 4名 | 4名 |
| 燃料タンク容量 | 27L | 27L |
エンジンの最高出力や最大トルクなどは、同型パワートレインの公式諸元に基づきます。2026年モデルのグレード構成とエンジンの組み合わせは、今回の発表資料に記載された内容です。
日産 デイズのまとめ
2026年7月に一部仕様変更された日産 デイズは、フロントカメラの検知範囲拡大や後席リマインダー、USB Type-C電源ポートの標準化によって、安全性と日常の使いやすさを高めました。
大幅なデザイン変更や走行性能の刷新はありませんが、広い室内、扱いやすいボディ、充実した運転支援装備という従来の長所を着実に磨いた改良です。価格上昇や基本設計の古さは気になるものの、市街地での運転のしやすさと先進安全装備を重視するユーザーには、引き続き有力な軽自動車といえます。



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