2026年6月26日、マツダは「マツダ ロードスター(ソフトトップモデル)」および「マツダ ロードスター RF(リトラクタブルハードトップモデル)」の商品改良を発表しました。 新たな特別仕様車「PS」の追加や新色の採用など、”走りの歓び”をさらに磨き上げた今回のアップデートは、オープンスポーツカーファンにとって見逃せない内容です。

車の概要:マツダ ロードスターとは?
マツダ ロードスターは、1989年に「ユーノス・ロードスター」として初代(NA型)が誕生し、ライトウェイトスポーツカーとして世界的なブームを巻き起こしたモデルです。 2代目NB型(1998年)、3代目NC型(2005年)と世代を重ね、現行の4代目ND型は2015年に「スカイアクティブ」技術を採用しながら先代比100kg超の軽量化を果たし、原点回帰を実現しました。
2人乗り小型オープンスポーツカーとしては異例となる累計126万台以上を販売し、一貫して「走る歓び」を追求してきました。 今回の商品改良は現行の4代目ND型に対するもので、モータースポーツ活動「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」で培った技術知見を市販車にフィードバックするという、マツダならではのアプローチが大きな特徴です。

マツダ ロードスターのエクステリアデザイン
今回の商品改良の目玉のひとつが、新たな外装色「ジンクグリーンメタリック」の採用です。 タフさと洗練さを両立したこの色は、ピュアでスポーティなロードスターの世界観をさらに強調するもので、ボディカラーは全7色展開となります。
特別仕様車「PS」では、RAYS社製16インチアルミホイール(ブラック塗装)が専用装備として採用されています。 なお、ジンクグリーンメタリック塗装車両については、2026年10月生産開始予定となっており、発売時から選択できない点は注意が必要です。
マツダ ロードスターのボディサイズは、ソフトトップモデルが全長3,915mm、全幅1,735mm、全高1,235mmです。 RFモデルは全長3,915mm、全幅1,735mm、全高1,245mmとなっています。

マツダ ロードスターのインテリアデザイン
コックピットは、センターレイアウトの垂直指針タコメーターを中心に構成されており、ドライバーが走りに集中できる設計思想が貫かれています。 全グレードにチルト&テレスコピックステアリングと本革巻きステアリングが標準装備され、体格に合わせた調整が可能です。
特別仕様車「PS」のインテリアは、エアコンルーバー加飾(外側:ブラック/内側:シルバー)やエアコンダイヤル・エンジンスターターリング(ブラック)など、専用の内装仕立てが施されており、スポーティかつモダンな雰囲気を醸し出しています。 シート素材はクロス/レガーヌ®のブラックで統一されており、上位グレードのRS系ではアルカンターラ®×ナッパレザーなど素材のバリエーションも豊富です。
全グレードに8.8インチセンターディスプレイとコマンダーコントロールを採用しており、今回の改良ではApple CarPlay/Android Auto™のタッチパネル操作機能が追加されました。

マツダ ロードスターの走行性能
今回の改良で最も注目したいのが、MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERの開発知見を活かした走りの深化です。 専用チューニングを施したサスペンションにビルシュタイン社製ダンパーを組み合わせることで(「PS」と「RS(ソフトトップモデル)」に適用)、ストリートからワインディングまで幅広いシーンで上質なハンドリングを実現しています。
MT車には「加速応答改善制御」と「ヒール&トゥアシスト制御」が新たに採用されており、これまで熟練のテクニックが必要だったスポーツ走行をより手軽に楽しめるようになりました。 さらに、レブリミット回転直前まで出力を絞らずに走行できるよう制御が変更されており、エンジンのポテンシャルをより高次元まで引き出せるのも大きな進化点です。
騒音規制への対応も単なる規制対応にとどまりません。静音タイヤの採用とタイヤ特性に合わせたステアリングフィールの最適化、サイレンサーの大型化、吸排気系への専用レゾネータ・リブの新設計による音質チューニングと、規制適合と走りの質を高次元で両立させています。 ソフトトップモデル全車にはインダクションサウンドエンハンサーが標準化されています。
マツダ ロードスターの安全性能・運転支援
全グレードにアクティブボンネット(歩行者保護システム)、ABS、スマート・ブレーキ・サポート(前方・後方検知)、ブラインド・スポット・モニタリング(降車時警告機能付)、後側方接近車両検知、車線逸脱警報システム、ドライバー・アテンション・アラートなどが標準装備されています。
上位グレードではマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(全車速追従機能付)、交通標識認識システム、アダプティブ・LED・ヘッドライトも装備可能です。 今回の改良では新たなシート安全基準への対応のため、ヘッドレストの高さおよび形状も最適化されています。

マツダ ロードスターの価格
マツダ ロードスターの価格は295万9,000円からです。 グレードごとの価格は以下の通りです(消費税込、ソフトトップモデル)。
| グレード | トランスミッション | 価格 |
|---|---|---|
| S | 6MT | 295万9,000円 |
| S Special Package | 6MT | 314万6,000円 |
| S Special Package | 6EC-AT | 326万7,000円 |
| S Leather Package | 6MT | 355万3,000円 |
| S Leather Package | 6EC-AT | 367万4,000円 |
| S Leather Package V Selection | 6MT | 360万8,000円 |
| S Leather Package V Selection | 6EC-AT | 372万9,000円 |
| PS(特別仕様車) | 6MT | 366万3,000円 |
| RS | 6MT | 374万円 |
ロードスター RF(リトラクタブルハードトップモデル)の価格レンジは385万円から469万7,000円となっています。
マツダ ロードスターの発売時期
2026年6月26日より全国のマツダ販売店にて予約受付が開始されており、発売は2026年9月上旬を予定しています。 ただし、新色のジンクグリーンメタリック塗装車両については2026年10月生産開始予定となるため、注意が必要です。
マツダ ロードスターは日本で発売されるか
マツダ ロードスターは国内生産の純国産スポーツカーであり、今回の商品改良も日本国内向けに発表されたものです。 全国のマツダ販売店を通じて予約受付・発売が行われており、日本のファンが真っ先に手にできるモデルです。

マツダ ロードスターの辛口評価
マツダ ロードスターをあえて辛口で評価します。今回の商品改良は確かに充実した内容ですが、エンジンの刷新や大幅なパワーアップはなく、あくまでもサスペンションチューニングや制御の最適化にとどまっている点は、一部のファンには物足りなく感じられるかもしれません。
PSの価格は366万3,000円で、ベーシックグレードのSと比べると約70万円高い設定です。 ビルシュタインダンパー、RAYS製鍛造ホイール、Bremboブレーキなどを標準装備しているため納得感はありますが、ライトウェイトスポーツの「手軽さ」という本来の魅力からは少し遠ざかっているようにも見えます。
マツダ ロードスターのライバル車
国産2座オープンスポーツカーという市場において、ロードスターのライバルは非常に限られています。軽オープンスポーツのダイハツ コペンも選択肢に入りますが、公式価格は198万3,300円からとなります。 また、現行コペンは2026年8月下旬に生産終了予定で、販売会社の在庫がなくなり次第販売終了となるため、比較対象とするのは難しい状況です。
輸入車に目を向けると、ポルシェ 718ボクスターやBMW Z4などが類似のポジションに当たりますが、価格帯はロードスターを大きく上回ります。
マツダ ロードスターの主要スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ボディタイプ | 2ドア・オープン |
| 駆動方式 | FR(2WD) |
| エンジン | 水冷直列4気筒・スカイアクティブG |
| トランスミッション | 6MT/6EC-AT |
| サスペンション前/後 | ダブルウィッシュボーン式/マルチリンク式 |
| ブレーキ前/後 | ベンチレーテッドディスク/ディスク |
| ボディサイズ | 全長3,915mm×全幅1,735mm×全高1,235mm(ソフトトップ) 全長3,915mm×全幅1,735mm×全高1,245mm(RF) |
| 燃費(WLTCモード) | 16.8〜17.2km/L(ソフトトップ) 15.2〜15.8km/L(RF) |
| 乗車定員 | 2名 |
まとめ
今回のマツダ ロードスター商品改良は、モータースポーツ活動から生まれた技術を惜しみなく投入しつつ、騒音規制への対応を「走りの進化」として昇華させた、マツダらしいアップデートです。 特別仕様車「PS」という新たな選択肢の追加により、ロードスターの楽しみ方の幅はさらに広がりました。2026年9月上旬の発売に向け、純粋にドライビングを楽しみたいという人にとって、最有力候補のひとつといえるでしょう。



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